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カテゴリ:陸上競技
第29回北京オリンピックの開会式まであと12日となりました。 北京のニュースでは,市民が五輪のチケットを購入するシーンでは,大気はどうかなと心配で した。 相変わらずスモッグ注意報という感じで,開会式の時の空はどのようになっているかが懸念さ れます。 陸上競技の代表選手は,今日で富士山麓での合宿を打ち上げ,20人近くが写真に納まってい ました。 そこで,陸上競技の日本代表選手40名の中で,( 室伏広治選手,野口みずき選手の2人は 別格ですが )これからの日本の陸上競技界を担っていく選手を数名挙げてみたいと思いま す。 力強いレースで有名な,400mの金丸祐三選手 《 男 子 》 男子の中では,金丸祐三選手( 法政大学3年 )が有望です。例の高校時代からの金丸ダンス はすっかり定着しています。 日本選手権では,その前の日本ICでの故障でどんなものかと。 けれども,雨が走路に降り注いでいた悪条件下でも,45”69を出してくれました。 高校時代には,国体で100mに10”32を出しており,その後の200mの20”69と あわせてもスピードに遜色がありません。 確かに,400mの45”21という自己ベストはまだ国際的には認知される記録ではありま せん。 けれども,彼の走法へ「 スピードのスタミナ 」を養う力がスムーズに働いたときには新境 地が開かれるものと考えます。 177cm,73kgの鍛え抜かれた身体で,息のいいレースをして,近い機会に高野進選手 の記録を破り,欧米での選手との互角かそれ以上の走りができたら素晴らしいと思います。 400m,4×400mリレーで活躍が期待される 丹野麻美選手 《 女 子 》 1.まず学生時代から,日本の第1線で活躍されている丹野麻美選手( 郡山東高~福島大~ナチュリル1年 目 )は,400mの記録を伸ばしてくれました。 その間には,故障もされ,筋力強化や,スピード練習( =スピードの持続 )(100mは 11”76)などで,今期は3年ぶりで静岡国際で外国の選手にゴール前で迫ったレースを見 せ,51”75の日本記録を出しました。 今回は,4×400mリレーでの出場が決まり,同時に400mも出場可能になりました。 福島大勢では,池田久美子選手だけかと思ったら,一挙に4名も代表に。 2007の大阪世界陸上では,400mでは+αで拾われながら,準決勝に進出しました。 今期は,熊谷での東日本実業団で,200m( 福島千里選手と対決 )では23”64の自己 タイ記録でした。 しかし,日本選手権では,雨の走路でいつものスピードがなくされ,後半が粘れず52”58 終わりました。 いつも,200mまでは力が入らず,スムーズに24”台の半ば~後半が出せればと語ってい ますが。 このとき,後方から見ていましたが162cm,48kgの身体がやけに細く見えました。 北京の「 鳥の巣 」の走路は脚筋力が要ると,今でも強化の対象でしょうか。 北京後の2012年ロンドン五輪への目標は,800mへの挑戦となっているようです。 200m,400mのスピードを磨いていけば,数レースでも経験のある距離ですから,2分 の壁というより,グ~ンと世界レベルまで引き上げて欲しいものです。 できれば,世界の1線級の証である,1’57 ”台(数字で言えば,400mを58”5で2 周すればよいとのですが?,そう簡単にはいかないようです)まで進んで欲しいものです。 ユニークな走りの福島千里選手 2.次に,挙げてみたいのが,福島千里選手( 帯広南高~北海道ハイテクAC2年目)です。 ちょうど20歳になったばかり,165m,48kgの細身ながら手足の長い大らかな手の振 り,接地時間が短く軽快で,後半もスピードが落ちない走法です。 彼女は,昨年~社内の特設の室内トラックで冬季練習をされたようで,昨年の東日本実業団で 200mで参考記録ながら23”台の中盤の好記録を出して,4×100mリレーのBチーム に入ることができました。 今年になってご存知のように,4/29の織田幹雄記念で100mで11”36の日本タイ記 録を出しました。 このときも,同僚の北風選手の好スタートについていき例のリズミカルな走りが見られまし た。 11”32のA標準には及びませんでしたし,4×100mリレーの2走としても,五輪へと 挑戦しました。 東日本実業団( 熊谷 )では,23”60の記録で丹野選手を抑えました。 やはり,短距離走者のプライドもあり,負けるわけにはいかなかったのでしょう。 ここで実際の福島選手の実物を拝見しました。 よく短距離の記録が伸びないと,陸上競技界が盛り上がらないといいます。 今回は,日本選手権(100mのみのエントリーでしたが,予選から断トツの強さを見せてく れました)では雨の水溜りができたレーンながら11”48でしたので,普通のコンディショ ンだったらと惜しまれました。 南部陸上でも11”49とA標準には至りませんでしたが,将来性を買われて,代表に選ばれ ました。 これからの,北京五輪では100mのみに出場されますが,外国の強敵を1人でも食って,し たたかなレースをし,少しでも長く100mのレースを,奔放なフォームで力強く走りきって 欲しいと思います。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 、 あとがき > 北京五輪では,話題の選手が多いようです。 1.2連覇を目指す,世界の鉄人----室伏広治選手,脅威のスタミナとストライド走法----野 口みずき選手が今回も腰や脚の故障から立ち直り,五輪チームを引っ張ってくれそうです。 室伏選手は,国内(中京大での記録会~今日7/27もあります。)での調整,ここでの調子 が良ければ,さらに期待できそうです。 野口選手は,スイスのサンモリッツで調整~アテネと同じパターンでになります。----結果も 同じようになると最高ですが。 2.今回は,故障から立ち直った選手がけっこう選ばれています。 400mHの為末大選手,100mの塚原直貴,朝原宣治,200mの末績慎吾の3選手も体 調を崩していました。 棒高跳びの澤野大地選手もふくらはぎの筋肉疲労から立ち直り,日本選手権で5m70~市原 ナイター陸上でも5m60をきっかり1回目で跳んでくれました。 後方から見ていて,彼の跳躍パターンを観ることができ,力強い~大きなジャンプを見せてく れました。 女子でも,10,000mでの渋井陽子,福士加代子選手はともにマラソン選考会での不調や 後遺症から立ち直ってくれました。 このレースでも,レースをリードした赤羽選手は,日本選手権後にも5,000mでもA標準 を突破する勢いで,ママさん選手として頑張ってくれそうです。 来月の15日の男子100mの1次予選と男子のハンマー投げ予選は(10:00)~,17 日には女子マラソン(8:00)で陸上競技がスタートします。 選ばれた40名が,北京の過酷な条件をクリアーしてくれて,普段の自分のスタイルを通しき って欲しいものです。 競技終了後に,皆さんの笑顔でのインタビューが見たいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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