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カテゴリ:舞台
【ストーリー】
不倫の末、父アガメムノンを殺した実の母親クリュタイムネストラを殺し、父の仇討ちを見事に果たしたオレステス(藤原竜也)。しかし彼はその後、復讐の女神たちに呪われ、正気と錯乱を繰り返して衰弱していった。姉エレクトラ(中嶋朋子)は、全てを捧げ必死に看病するが狂気の発作は一向に癒えない。 そして今日にもアルゴス人たちは母殺しの姉弟の処刑方法を投票で決めようとしている。 絶体絶命となったエレクトラの一縷の望みは、叔父のメネラオス(吉田鋼太郎)の帰国だ。クリュタイムネストラの妹ヘレネ(香寿たつき)が巻き起こしたトロイアの戦いからまもなく戻ってくるのだ。メネラオスに助けを求めるオレステス。 そこへ祖父のテュンダレオス(瑳川哲朗)がやってくる。かつて仲のよかった祖父と孫は、今や娘を殺された父と父を殺された息子となり、ののしりあい、憎しみ合う。頼みの綱のメネラオスにもすげなくされ、悲嘆にくれるオレステス。 そんな中、とうとう二人の死刑が決定する。 その知らせを聞き、怒りと絶望の果てにエレクトラは、さらに恐ろしい計画を思いつく。ヘレネを殺し、メネラオスとヘレネの娘、ヘルミオネを人質にとるというのだ。そうすればメネラオスも心動かされるだろう。それでも力を貸さないようであれば、ヘルミオネも殺してしまえばいい。今や唯一の味方、母親殺しにも手を貸してくれた親友ピュラデス(北村有起哉)とともに計画を実行に移すオレステス。 そこへ神アポロンが現れる……。 【キャスト】 オレステス:藤原竜也 エレクトラ:中嶋朋子 ピュラディス:北村有起哉 ヘレネ:香寿たつき メネラオス:吉田鋼太郎 テュンダレオス:瑳川哲朗 他 【スタッフ】 作:エウリピデス 翻訳:山形治江 演出:蜷川幸雄 装置:中越司 照明:原田保 衣裳:小峰リリー 音響:井上正弘 舞台監督:芳谷研 企画制作:ホリプロ もう感動でした。 初めて蜷川舞台を拝見したと思います。 とても洗練された演出に見入ってしまいました。 開幕直後の雨に度肝抜かれ、中嶋さんの雨音にも負けない大きな声で、 尋常ではない台詞量を雨に濡れながら、体当たりで演じられる姿に感動し、 良い意味で私を裏切ってくれた藤原君。 傷だらけの体、表情演技。鳥肌が立つ位、ビンビンエネルギー感じました。 会場がシアターコクーの比較的小さ目の劇場だったからなのか解りませんが、 客席も舞台も一体になた瞬間、 ギリシャ悲劇の目撃者になった気分です 劇場が変わったらこれほどの感動が得られるでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 25, 2006 07:13:53 AM
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