ウナギの丑の日に思うこと
★亡き恩師と浜松へのゼミ旅行で食べた3段重ね鰻重=特山を思い出す。<「うなぎ藤田の特山」:恩師は食べきれず一段を「お持ち帰り」> ★ 日本のウナギ総供給量(=生産+輸入)は2005年の97.5千トン(国内生産20.0千トン、輸入77.6千トン=シェア約8割)から2014年の38.0千トン(国内生産17.7千トン、輸入20.2千トン=シェア5割強)に6割強急減し、国内生産は1割強減だが、輸入は74%も急減している。2005年の輸入の内、中国は81%、台湾は19%を占めていたが、それぞれ、2014年には93%、5%である。輸入の活鰻比率は30%から24%に減少している。 ★ さらに、農水省の資料で最近の府県別養殖生産量を見ると、鹿児島県39%、愛知県28%、宮崎県18%、静岡県8%、以上の県で93%を占める。 府県別うなぎ養殖生産量(t)養殖県2014年2013年2012年 全国 17,627 14,200 17,377鹿児島 6,838 5,747 7,184愛知 4,918 3,140 4,081宮崎 3,167 2,840 3,111静岡 1,490 1,396 1,629三重 292 263 319徳島 272 226 311高知 216 229 347熊本 179 154 136大分 83 64 100★ また、国内のウナギ価格の高騰ぶりをそのまま転写します。 ★ 昨日の読売新聞によると、中国福建省の1養鰻業者が昨年5、000tを 出荷したという。 そのうち、日本への輸出は50%止まりで残余は国内向けである。 うなぎは中国ではあまり食されなかったが、 近年は人口の大きさもあり急激な量が国内で消費されるに至っている。 この需要増加を狙い、昨年は巨大な養殖場の建設が行われ、 増産に乗り出す動きが加速している。 では、枯渇化しつつあるという、その稚魚は確保されるのであろうか。 香港の闇ルートで世界(北アフリカや南米など)から調達可能だという。 中国の養鰻統計、養鰻業者の実態については 所管が明白に把握できていないようである。 早急な統計上の改革と、適正な規制が望まれる。 ★ めいてい君は、近大(=近畿大学)マグロのように、 うなぎの卵からの完全養殖開発を早く研究して貰いたいと思う。 タスマニア海の深海条件(*)を養殖場に構築できないであろうか。 <タスマニアの赤い海> 北海道、東北などの火山地帯の熱源を有効に使用して 巨大な一貫養鰻場を国立、国定公園内に農水省直轄でも 構築できないであろうか。 <イトーヨーカドーの「顔の見える食品」から:指宿市> <三菱重工業:地熱発電から抜粋図→ 「一貫養鰻業」は重化学工業分野でない??? しかし、火山ガス発電所の熱水・淡水の熱交換、 高水圧環境などは三菱重工業クラス企業しかできないのかも。> 呆けの真夏の夢である。 ★ (*)深海条件:めいてい君のブログ2014.6.14&2010.7.31など ★