2023/07/20(木)19:56
世間と本音の狭間? 『正欲』(朝井リョウさん)
正欲 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]「何これ?」
表紙を見て、思わず手に取った本です。
私は、気まぐれで本を読むので、特定の作者や話題の本などに拘りはありません。
ただ、今回の作者さんの描写は面白く、他の作品も読んでみたいと思えました。
私は、子育てで何かとバタバタした生活ですが、5分の隙間時間であっても、つい手に取って読んでしまいました。
読み終えて、「世の中の見方が変わった」という感想が多い中で、私は、「意外にこんな人多いんじゃない?」と、感じました。
しかし同時に、「これを口に出すと、浮いちゃうよね」と、感覚的に理解して生活しているところ、この本は、これらを文章にすることで、読者の頭を整理させてくれるのです。
あぁ、なるほど。だから言っちゃだめなんだな。
言わないようにしているんだな、と。
その説明を求めて、読み切りたい衝動に駆られます。
隙間時間が待ち遠しくなるこの本の魔力を、ぜひ体感して下さい。