さて、今日の試合で2年連続4回目のJリーグ優勝が決まった川崎フロンターレですが、リーグ戦では34戦、26勝7分1敗と強さをあらわにしています。では、なぜそこまで強いのでしょうか?
今回はさまざまな分野で他チームと比較していきたいと思います。
[データで見る川崎の強さ]
・1試合平均パス回数:519回(リーグ2位)
・平均ボール支配率:55.2%(リーグ5位)
・1試合平均シュート数:12.6本(リーグトップ)
・1試合平均インターセプト数:16.9本(リーグトップ)
・1試合平均タックル数:16.9回(リーグ5位)
・1試合あたりのファール数:9.3回(リーグ13位)
支配率は高くないのに、パスやシュートなどボールタッチはリーグ上位にあることや、平均タックルやインターセプトなどの守備を徹底しながらも、ファール数が少ないフェアプレーで、守備の質が高いことが分かります。
試合では速攻も組み込み、激しい守備も特徴になってきている川崎ですが、やっぱりパスワークは彼らの特徴としてしっかり根付いています。ここからは、川崎のパスワークの特徴について考えてみたいと思います。キーワードは距離の短さ、テンポ、パススピードです。川崎は基本的にはロングボールを使わず、ショートパスで丁寧につないでいく。サイドを変える時でも、ほとんどの場合は中盤の選手が降りてきて中継します。だから、パスの距離が短くなります。基本的に距離が長くなるほどパスの成功率は落ちるので、長距離のボール移動をいくつかのショートパスに分割することはパスミスを大きく減らすことに成功しています。反面、1本のパスで済むところを複数に分割するとそれだけ時間がかかってしまうのが普通です。しかし、川崎の場合はこの中継を素早く行える。ロングパス1本と大差ない時間でボールを移動させることができているのです。その秘訣が1本1本のパススピードが速いことであり、ツータッチをワンタッチに近いスピードで行えるテンポの良さです。それを支える各選手の技術の高さでもあります。そのどれを選ぶかは全くルール化されていなくて、その時々に応じて選手たちが臨機応変にポジションを取っていきます。だから、相手はどの選手をマークすればいいか分からなくなる。事前に対策を用意しておくこともできません。
さらに、これだけ流動性がありながら、チームとして絶対にバランスが崩れないのが川崎のすごいところで、各選手には自由が与えられているけど、各自が自分勝手に動いているわけでもありません。誰かが動けばスペースが空いて、そこにほかの選手が入っていく。その選手がもともといた場所にできたスペースにもまた誰かが出てきます。これが徹底されているから、バランスが崩れないのです。
ここら辺は川崎が長年かけて成熟させてきた真骨頂だといえそうです。
このような、相手を翻弄するパスサッカーで川崎は今シーズンのタイトルを手にしました。
youtubeなどにも、綺麗なパスサッカーの動画が載っています。ぜひ見てみてください!!!!