名人戦、斎藤慎太郎八段が2期連続で挑戦者に決定 A級順位戦
斎藤慎太郎八段 渡辺明名人(37)への挑戦者を決める第80期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)8回戦が4日、東京と大阪の将棋会館で一斉に行われた。首位の斎藤慎太郎八段(28)を2敗で追っていた糸谷哲郎八段(33)が佐藤天彦九段(34)に敗れて5勝3敗となったため、3月3日の最終9回戦を待たずに斎藤の1位が確定、斎藤の2期連続での挑戦が決まった。名人戦七番勝負第1局は4月6、7日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われる。 斎藤は前期七番勝負に1勝4敗で敗れ、奪取はならなかったが、今期順位戦では危なげない将棋を展開。順調に星を伸ばし、七番勝負で得た自信と教訓の重みを印象付けた。 名人戦の連続挑戦は第70期から3期連続で森内俊之名人(当時)に挑戦した羽生善治九段以来。2期連続は升田幸三実力制第四代名人、大山康晴十五世名人、米長邦雄永世棋聖が記録している。【山村英樹】毎日新聞