2011/08/08(月)01:42
室内撮影のなんやかんや、ピント編
前回は室内撮影のなんやかんや、そもそも編と称して、
「絞り」と「シャッター速度」について説明しました。
今回は、「ピント」に関すること、背景をボカす方法とその仕組みについて、
出来るだけ難しい事は省いて解説してみます。
まずは風景写真を見て頂きましょう。
風景モードで撮影
キレイな所ですね~夏の北海道です。
次はお花を近くで撮った写真。
人物モードでマクロ撮影
紫色の花、これはラベンダー?ですかね(?_?)
いや、もちろん2枚とも私が撮った写真なんですけど。
何年も前なので、あんまり覚えていないんですよ(^^ゞ
それでは、本題に入ります。
この2枚、「ピント」に関しては、両極端な状況になっています。
風景は、全てが被写体なので全体にピントが合っていた方が良いですね。
お花は、背景がボケていた方が、被写体が強調されイイ感じです。
コンデジには撮影モードが複数用意されている事が多いです。
モードはメーカーによって異なると思いますが、風景と人物、そしてマクロは
どのデジカメにも用意されているんじゃないでしょうか。
各種モードを切り替えて使っている限りは、意識する必要は無いのですが、
前回解説した「絞り」は「ピント」の調節にも関わっています。
「ピント」が合っている位置から前後の範囲を「被写界深度」と言いいます。
...とにかくそう言うので、気が向いたら覚えてください。
深度なので狭い広いではなく、浅い深いと表現します。
全体的にピントが合っている写真の場合...
たくさん絞る、つまり光の入ってくる範囲が狭くなると、
ピントの合っている範囲は深くなります。
一部にピントが合っていて他はボケている写真の場合...
あんまり絞らない、入ってくる光の範囲が広くなると、
ピントの合っている範囲は浅くなります。
前回解説した通り、入ってくる光の量が変わるので、
シャッター速度も調整しないと丁度良い明るさになりません。
風景モードや人物モードに切り替えると、これらの調整が自動で行われます。
ところで、いまさらですがこの解説のタイトルを思い出して頂きましょう。
それは「室内撮影のなんやかんや」です。
...上の2枚の写真は屋外で撮影したものです。
室内で、風景だの人物だのとモード設定するとどうなるのか。
実際に、各種モードを切り替えて撮影した写真を比較して頂きましょう。
被写体は昨年のカレンダーです。
フルオート撮影 風景撮影
人物撮影 人物撮影でマクロに設定
..え~と、ビックリする位、大差の無い写真ですよね(^^ゞ
今回の撮影の場合、さほど奥行きのある構図にならないので、
撮影モードが違っていても、最終的にカメラが設定する内容は
似通ったものになっちゃうんですね(^^ゞ
カメラが出す解答は大体同じになる訳です、
この場所で撮影するなら、これが正解なんだ!(-_-)
って感じで(^_^;)
ですので、室内で背景をボケさせる為には、あんまり絞らない。
自分で「絞り」を開いた状態に設定してやる必要がある訳です。
でも、自分でいちいち絞りを変更するのはメンドクサイ(>_<)
絞るのか開くのかも覚えなくちゃならないし..
そんな場合は、あんまり悩まずに「マクロ」を使いましょう(^^♪
「マクロ」は近接撮影のことです、被写体の近くで撮影する事で、
大きく撮れる訳です。
カメラに近い所にピントが合うので、奥の方はボケます。
マクロ機能の限界を超えるほどレンズの近くにあるものも、ボケます。
上の最後の写真はマクロを使っていますが、この程度の距離だと
普通に撮影したのと変わらないです。全体にピントが合っちゃいます。
コンデジは、そう簡単にはボケボケにならん様に出来ているんですね(^_^)
私のカメラには「マクロ」よりさらに接近して撮影できる
「スーパーマクロ」という機能もあります。
人物撮影でスーパーマクロに設定
3月のカレンダーにはピントが合っていますが、
1月ゴリラも、9月ワニも、ボケていますよね?
先ほどと同じ位置から撮ったのですが、このカメラの場合は
ズームが自動で動いてこの距離に固定されました。
マクロ撮影が可能な距離はカメラによって違うはずなので、
皆さんのカメラの場合はまた違った結果になると思います。
本来は近接撮影の機能な訳ですから、もっと近づいてみましょう。
マクロ設定で被写体に接近 スーパーマクロ設定で被写体に接近
被写体の3月トナカイ以外は、ボケて写ってますね(^^♪
しかし..必ずしも被写体に近づけるとは限りませんよね(-_-;)
そもそもこの企画?は室内で洋服を撮影する為のものでしたし。
そんな時には、近くから「ズーム」で撮影してみましょう(^^♪
実は「ズーム」での撮影距離が短い場合も、背景がボケるんです。
先ほど出てきた「被写界深度」が「浅い」んですね。
人物撮影でズームを使用 人物撮影でズームを使用
2枚の写真は同じ位置から撮影しています。
最初に撮影した左の写真には、ラクダが入っていませんでした。
そこで右の写真では、一旦トナカイにピントを合わせてから、
構図をずらしてラクダを入れて撮影しました。
3月のカレンダーは構図の右下にあるのに、ピントが合っていますよね。
具体的には、シャッターボタンを半押しにしてピントが合っている状態で
カメラを横に動かして構図を変えています。前後に動いちゃダメですよ(^_^;)
簡単なコトですが、表現の幅が広がるので覚えておいたら良いと思います。
実は先日、NHKの中高年のためのらくらくデジタル塾という番組で、
初心者に最初に教えるテクニックとして登場していたので、
私も載せてみました(笑)
いかがでしょう?
なんだか、カメラって簡単だなって気がしてきませんか(笑)
皆さんがカメラを使うことを、今までよりも少しでも簡単に
楽しく感じてくれたら嬉しいです(^^♪
グッドモーニングインクオリジナルカレンダー2011
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今年のカレンダーは売り切れてます。って誰も今年のは買わないか(^^ゞ
来年の参考にどうぞ。
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ちなみにクラッチとは、東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットキャラクターの名前だそうです。