2004/04/29(木)10:43
二宮尊徳
二宮尊徳翁の勉強をしてきたので、まとめておこうと思います。
1. 分限(足ることを知る)
人間には自分が願ったものが手に入らない苦しみがある。
人間の欲求に限りがあれば、達成することで満足できる。しかし、「富というものは海の水に似ていて、飲めば飲むほど喉が渇く(フランシス・ベーコン)」ようにできているそうだ。
何を持って満足するのかを考えることなく物事に取り組んでも、決して満足はできないのでしょう。
2. 如是(あるがままに捉える)
あの時こうしていれば…と後悔しても過去は変えられないのだから仕方がない。
現在の状況をあるがままに捉えて、現在あるものの中から再スタートするしかない。
失敗をしないようにする努力も大事だが、失敗をしてからの物事の捉え方が、その人の価値を決めると言っても過言ではないかもしれませんね。
3. 推譲(人に譲る)
福を得たら、そのうちの幾分かを人に与えよう。政治に当てはめると、「いずるを制しているを図る」ということ。山田方谷や上杉鷹山も、予算の何割かは来年に譲るという考え方で藩を立て直している。
これはお金がない人でもできる。(無財の七施)
実が欲しければ種を蒔け。自然界の中に摂理や法があるという二宮尊徳翁の教えは、報徳教として伝えられ、現在の日本人の心にも息づいているのではないでしょうか。