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環境問題は、非科学的なことがいかにも科学的に証明されたかのように拡散していくのを見ていると、歯がゆい気持ちになります。
そんな昨今のエセ科学に対する反論の書です。 「地球温暖化」狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ [ 渡辺正(化学) ] 最近では、地球温暖化に関する話があまりに酷い。 あれはIPCCがデータを不適切な方法で修正したため「危機」になってしまったもの。 データ処理の方法について問題が指摘されたものの、多額の補助金をもらっているので引っ込みがつかなくなったIPCCと、何が何でも商売にしたい面々がそのまま突っ走ってしまっているもの。 地球温暖化に関するCO2問題は、好意的に評価しても考えられる仮説の一つに過ぎず、仮に正しいとしてもIPCCが指摘するよりは遥かに影響は小さいだろうこと。 グレダさんは、環境対策に消極的な大人よりも、自分の身近にいる、本当に悪党にも目を向けて欲しいと常々感じています。 その辺の科学的な反論と政治的な事情をまとめたものです。 今、人類が使える範囲では、エネルギーを使う限り、どの方法でも環境に負荷をかけています。 環境団体は良いと主張しているけれども特に筋が悪いのがバイオマス。 おそらく、産出されるエネルギー以上に投入エネルギーが多く、エネルギーの無駄遣いに他なりません。 電気自動車にしたって、自動車自体は廃棄物を出さないものの、発電のためにはエネルギーを使っていますし、電気自動車本体に希少金属(精製にエネルギーがかかる)を多量に使っているので、全く省エネにはなっていません。 電気自動車の環境上の利点は、汚染物質の排出源を発電所と工場に集中的に集められるため、その対策が比較的やりやすいことくらいでしょうか。 ただ、著者の主張の中で賛成しかねるのが、省エネをしても、浮いた費用で贅沢してしまうのでやっても無駄との点。 私は、例えわずかでも省エネを積み重ねていく(少なくとも無駄遣いしない意識を持つこと)で、環境に対する負荷が減る方向になっていくので、これは積極的に推進すべきだろうと思います。 ただし、CO2削減のために無駄に資源やエネルギーを使うのは本末転倒ですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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