「万世一系」は虚構だった!
皇位継承問題で全くやる気がない自公政権。ようやく女性宮家と男系皇籍取得の2案に絞ったそうです。元々、それくらいしか案はないと思うのですが。それはそうと、そもそも万世一系は本当なのか?ということに正面から疑問を呈する本。持統天皇と男系継承の起源 古代王朝の謎を解く (ちくま新書 1570) [ 武澤 秀一 ]建築家の視点から大和時代から奈良時代にかけての皇位継承に関する研究。皇位継承は元々、双系(男系と女系の両方)。それが藤原氏が自分の血を天皇家に入れるために男系のみに限定する流れを作ったという推測。確かに古代の女性天皇の多さには違和感があったのですが、これだと話がすっきりします。天皇制は明治期にも大幅に改変されていますし、それ以外でも権勢を持っていた人物の都合で適宜改変されていますから、天皇家を中心とする皇族が納得いく形であればいかようでも良いのでは?というのが個人的な意見。女性宮家を認めるとK氏が殿下に・・・という意見もありますが(私もK氏が殿下になるのは勘弁して欲しいとは思います)、それを言うと旧宮家にもお尋ね者がいますし(その息子が男系を強く主張しても・・・)、A宮家への継承自体に反対する人も。女性宮家と男系皇籍取得のいずれでも、将来的には不適切な人物が天皇になるリスクは排除出来ないので、それは女性宮家や男系の皇籍取得とは別に考えていかざるを得ないのだろうと思います。