今朝テレビを付けた。
朝の情報番組で、89才になった森光子さんの『放浪記』が上演2000回を越えた
という内容を放送していた。
テレビで見る森さんは、相当な努力をしつづけてこの2000回を
迎えたことだと思う。
そして番組では、森さんのさらに明日に向けて邁進していく気持ちの高さを伝えていた。
森さんの情報が終わったので、チャンネルを変えたら。
別な局では、先日58才で亡くなった忌野清志郎さんの告別式を放送していた。
たくさんの人が、忌野さんの葬儀に参加して。
早すぎる彼の死を悼み、別れを惜しみ、泣き、悲しさを分かち合っていた。
ふと。他の番組にチャンネルを変えてみた。
すると、他の局では人の老いについて、深く考える情報番組を放送していた。
同時刻に、テレビの中では人が生きること、死ぬこと、老いた人を看ていくひとたち
のことを、放送していた。
テレビのリモコンでチャンネルを変えるだけで、自分とは直接関わりのない
様々な人生を歩いてきた人を、見たり聞いたりすることができる。
それは、とても簡単に。
ご飯を食べながら、誰かの生き死にを知ることができる。
なんか、不思議だ。
こんなにも、簡単に誰かの生き死にを。
その人の人生を、判ったように知ることができていいのだろうか。
テレビは、とても貴重な情報を手に入れることができる。
だからこそ、偶然知った、誰かの生き方に。
偶然、知ることができた、その人の人生に。
なにかを感じて、自らのこれからを、ちょっと考えてみることも
必要なのだ、と。
思ってみた。
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最終更新日
2009.05.11 09:18:42
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