vs 甲府 2-0 ○ ゴール裏のグラデーション
試合終了のホイッスルが鳴った直後、まだコールが続く中、所用があってSB308ゲート付近へ行った。 ふだんはゴール裏にしかいないので声を出しているゴール裏を端から見る機会はめったにないのだが、今日はそれができた。 209~210のエリアは本隊がいて、熱く闘う人たちが集まっている。そこが色の濃さの頂点になって、グラデーションを描くように外側に向かって、少しずつ、戦闘態勢が薄くなっていく。 昨日の試合後に見た光景は、試合が終わってしまった後だからなのかも知れないけれど、色の濃いエリアって、結構狭い。座席図から推計すると、3,000人位? 俺はいつも、210のバック寄り階段の上段でやっているのだけれど、そこを選んだのは理由がある。 2年前、たまたまこの場所に立った時に、この場所がグラデーションの濃い部分の外側だということに気がついた。で、濃い部分を少しでも外側に拡げて行けたら、と思い、それ以来埼スタではここに立っている。 別に、「もっと声を出そう」とか「闘いに来ているんだろ!」とか、周りの人に直接働きかけるのでなく、自分ができる限りのことをやることで誰かが気持ちを感じてくれたり、自分が大きな声を出すことで誰かが大きな声を出すきっかけになってくれたり、というようなことがあればいい、という風に考えている。 一応、自分の立ち位置に対してそんな意味や役割を感じている。 昨シーズンの終盤ぐらいから、入場者数が増え、伴ってゴール裏の密度が増し、熱い人も増え、俺のいる辺りの濃度もずいぶん濃くなって来たように感じていた。 確かに、今日試合後に見たゴール裏の、俺の立っていた辺りは濃い部分に含まれているし、もう少し外側まで拡がっていたけれど、濃い部分はそんなに広くは見えはない。広いゴール裏から全体の中では「一部」にしか過ぎないように見えた。 ゴール裏全体がもっと濃度を上げて一体感のある状態を作れたら、ホーム埼スタはもっと力強いサポートができるだろう。もっともっと濃い部分が拡がってもいいんじゃないか、と感じた。 自分に何ができるか、わからないけれど、今まで通りのことはコツコツやっていこう、と改めて感じた。 * * * リーグ戦だというのに入場者数は久しぶりに40,000人を切る。 リーグ戦は、それが開幕戦も最終戦も他のどんな試合も重みは変わらないのになぁ。 それに、チケットの売り上げが43,000弱加えて約3,000人が手に入れたチケットを無駄にしていて、完売のはずのA自由にも空席がたくさんある。 サポーターを自任する人たちに、2つ呼びかけたい。 一つは、手に入れたチケットを無駄にしないこと。 自分で行けないなら、誰か必要とする人を探して譲るべきだと思う。(ヤフオクとかじゃなくて!) もう一つは、リーグ戦はどの試合も同じような重さで闘おう、ってこと。 確かに優勝を決めるような重要な試合があるけれど、その試合を迎えるためには、今日の勝ち点3が必要なものなのだから。 選手たちに、常に「全力」を求めるんだから、俺らも、な。