2005/09/28(水)01:08
オススメ! <シンデレラマン> 正に殴り合う舞踏
今日は、今月いっぱいのタダ券持って映画館へ。
狙いは、<シンデレラマン>で、決まり!
アタシが映画を見る時、選択基準にしているのは、
脚本、役者、監督
アタシの好きになる役者は必ず
「ホンが気に入ったので、、、」とおっしゃる。
なので役者が、人間関係のしがらみや金銭感覚で
仕事を選びそうな人にお気に入りはいない。
上手い役者と上手い監督(ロン・ハワード)が、
惚れ込んだホンで作り上げる映画に
ハズシはないのだ。
(ロン・ハワード監督作品=ウィロー、バックドラフト、アポロ13、身代金、ミッシング、24=制作総指揮、ビューティフル・マインド等)
と言う訳で、<シンデレラマン>! 死角なし。
ボクサー、ジム・ブラドックの実話
アメリカン・ドリームなんて
安っぽい言葉で、括れない名作になった。
あまりの感動にすぐに立ち上がれない程。
涙を流れるままにしてた、おばはん1人
ボクシングシーンは、圧巻!
主演ラッセル・クロウの演技力の凄まじさは
観てるこちらの骨が軋みそうなほど。
カメラワークの妙で、こっちにパンチが飛んでくるよう。
ボクシングチャンピオン栄光の頂点から
急転直下大恐慌時代の極貧生活。
折れた拳を庇いながらわずかな日銭で
3人の子供と、どんな境遇にも変わらない態度の妻との生活を支えていく。
しかしそのどん底の生活も維持出来ない父親の苦悩
ある日、支払い不足で、朝の子供たちのミルク配達も止まる。
目配せで、妻に報せるやりきれない表情の父
静かに頷くと少し残った瓶のミルクに蛇口から水を足し
「まだ、こんなにあるから大丈夫」と取りなす母
薄いパンケーキ1枚を平らげる娘に
「お父さんはこんなに厚いステーキを食べた夢を見たから
お腹はいっぱい。かわりに食べてくれる?」と
皿に差しだし仕事に出る父。
こんなに絆のある家族にも、容赦なく飢えや寒さが襲い
ジムの大切なモノを引き剥がしていく。
レニー・ゼルウィガーの
抑制しつつも愛情溢れる演技。「こんな嫁、貰いて~」
コールド・マウンテンの演技も良かったが、
アタシはこっちを高く評価するな。(←って偉そうでごめんねレニー)
アタシが新婚だった頃に住んでたアパートの隣にいた家族。
いつも月末になると、夫婦で口論していた。
稼ぎが悪いとなじる妻と夫。
壊れる物音。
幼稚園の女の子が「ママー、パパー」と泣きながら
駈け回る足音が響いていた。
そんな時、アタシ達は固唾を呑んで何も出来なかった。
「アタシ達はお金のコトだけは、ケンカしないようにしようね」
貧乏は人を醜くするよ。
今年アタシが観た映画のbest1は
ホステージになる筈だったけど、
シンデレラマンに決まりそうです。
生きていく上で大事な何かを与えてくれる映画だと思うな。
絶対劇場で、観るべき作品。
オススメです!
でも、2時間半の長尺なので、飲み物は控えめにね^^
膀胱、悲鳴上げるよっ ははは