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テーマ:おすすめ推理小説(322)
カテゴリ:おすすめミステリー
こんにちは!ラスカルスズカです。
今日、紹介する本は、 鏡明さんの 『 不確定世界の探偵物語 』 です。 こちらの物語は、 大富豪が所有する世界で1台だけのタイムマシン。 そのタイムマシンを使って過去を変えると、 目の前で世界が変わっていく。 さっきまで話していた相手が、 見知らぬ人間になったりする。 主人公の探偵は、 その大富豪に雇われる。 というものです。 SFとミステリーが融合した物語です。 ただ、 他の作品と違うのは 過去を変えたら現在も変わるということを、みんな理解している。 ということです。 でも、 変化のあった事柄については、 徐々に記憶の修正が行われ、変わった事実を忘れてしまいます。 他のタイムマシンを使ったSFでは、 過去を変えてはいけなかったり、 過去を変えたことを現在の人が気付いていない という設定が多いです。 なので、 過去が変わったことを知っている状態で どういう風に物語が進むのか 非常に気になります。 物語の舞台はアメリカのようで、 文体も翻訳もののようです。 私は、この本を読んでいる途中、 「 読みやすい翻訳ものだな 」 と思う時があり、 「 あ、作者、日本人だ 」 と思い出して、一人で納得してしまいました。 ジャンルはSFですが、 ハードボイルド?と呼ばれる探偵小説なようです。 というのも、 私はハードボイルドものを読んだことがなかったので、 こういう推理物も面白いなと感じました。 この本は8篇の短編が収められている 連作短編集になっています。 結構、前の作品ですが、 今でも十分楽しめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 30, 2020 07:46:54 PM
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