最強のピックアップ “PAF” 究極のレプリカが純正で登場!?
その名を『1959 Humbucker Collector's Edition Series 1, Exclusive』Gibsonから究極のPAFを再現したピックアップが1000SET限定で登場しました。価格999ドル。日本円にして16万円。ほうほう・・・まぁ。高いっすね(笑)とは言え、ここ最近の楽器業界の価格高騰は何も楽器本体に留まらずって感じなので何とも言えません。安くて良いのもありますが、高いのは高いだけ良いモノもある。戦略的な値付けやプラシーボも勿論ある。今回は1959年のPAFを再現したということで、個人的にはメチャメチャ気になっています。これでエイジング加工されて日本で売られていたら多分買っていたかもしれませんね。豪華にブラウンケース入り・・・まさにコレクター品ですね。ふと思ったんですが1959年製は何でそんなに値段が高いのか・・・最も熟した年というのは分かりますが1954年の方が安いとかヴィンテージは謎だらけ。そもそもピックアップまで1959年が最高なのかも試したことが無いので謎です。とはいえPAF系のピックアップの特徴としては非常に感度が高くて素直なイメージがあります。その中でも実際に試したのは下記・ジミーウォレス PAF・K&T WEEP・K&T Tetrad・ギブソン カスタムバッカー・ウィズ PAF・ダンカン ANTIQUITY ※各種レビューはコチラどれも良さがありますけど、何だかんだで個人的にはカスタムバッカーとK&Tは好きです。低域が枯れていて高域が出るので、ボリュームやトーンを使いやすいという理由です。PAF系はどれもスモーキーな感じで倍音が豊か。クリーンなのに歪んでいるような印象を持っています。昔は高出力なピックアップばかりつけていましたけど、今は低出力が本体の良さを出すので好きです。とは言え、高いピックアップを載せても、本体が良くないと良い音にはならないですね。本体が良くないなら高性能なものは載せず適度に誤魔化してくれるダンカンのJBあたりがベスト。どちらも高さやポールピース、ブリッジの高さやネック調整あり気での音作りは本当に重要。PAF系は素直が故に調整範囲が広いというか各部調整に対してシビアに音が変化するので素敵です。本物のPAFは今や100万円の時代。細いワイヤーを巻いたピックアップが数十年経っているとなると憧れる反面、経年劣化が心配過ぎて手が出せません。むしろ経年劣化でコイルが緩んだり磁力が落ちたりで音が育っているとなると綺麗に保存され過ぎていても良い音が出なそうですし。結局、バンドアンサンブルに混ぜてしまうと微細な違いなんて大して分からないんですけど気になるのが性です(笑)