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男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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October 7, 2021
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カテゴリ:エレキギター

​​​​​購入から数ヶ月経ちましたが、やはりコイツは凄ェ!
少なからずギター歴20年以上、恐らく手にしたギターは30本以上ですが・・・

ここまで鳴る個体は無かったのです。



枯れている という表現が正しいのかは分かりませんが、とにかく生音がデカくアコースティックな音が出る。ニュアンスに忠実な個体です。

アンプを通せば、その生鳴りが 高解像度で増幅された かの様なアウトプットを行う。​​​​​

​​​​​​弦を弾くとネックからボディ全体が震え、全音域が既にイコライジングされたかの様なリアルで美しい生音。やはり生鳴りがデカいということは、単純にそれをマイク(ピックアップ)で拾うにしても拾いやすいのだと思います。




同じ2014年式の1959を所有(つまり、この個体と合わせて同年式2本)しておりますが、コイツはどう考えても別格中の別格だと自分の中で上位に位置づけ、俺のギター歴の中ではキング オブ レスポールだと勝手に判断しています。 まずは・・・ご覧ください。この恐ろしくも妖艶でアダルトな仕様を・・・渋みを増したダンディズムといった感じですね。



カスタムショップ専用のブラウンケースを開ける度に・・・
・・・OH! ・・・何て渋いんだ・・・。。。
となるのは当たり前の話です。それこそ感動のあまりに感情を抑えきれず涙腺が緩み号泣、小便ダダ漏れの放尿コースです。やがてその放尿により美しい虹がかかるとか、かからないとか。



見た目もリアルで数十年の時を経て退色したかの様なレモンドロップに百戦錬磨のクラックと傷が細部まで施され、リアルヴィンテージの風格がありますが、それよりも実際に楽器として使われている音に影響を与えるマテリアル群が一番気に入っています。​​​

トップ面には揺らぎとメリハリのある杢が混在し、見る角度でプレーントップに見えるほどグラデーションが変化する硬質なメイプル材に、気合いの入ったフレックとクラックが織り成す圧倒的存在感。天然素材なのでそれぞれ個体差はありますが、中々ここまでのモノは無いのではないでしょうか。










ボディバック・ネック材のマホガニーに関してもワイルドな板目で、良く見ればホンジュラスマホガニーの特徴でもある、​細かな水平方向の繊維​ が見て取れ、見る角度でキラキラと美しく輝きます。 こいつは普通のマホガニーであるはずがない。

​​​・・・ホンジュラスじゃねェのか!?​​​​ と感じてしまいます。

事実、ホンジュラスマホガニーを使ったギターも持っていますが、そのホンジュラスマホガニーよりも質が高く見えてしまうことと、結果的に繰り出される音が 只者ではないと物語っております。




​そしてネック指板のローズウッド、これがまた凄い。
いかにも硬そうなハカランダさながらの黒さと、導管が毛穴の様な特殊形状で鈍い光沢を放っております。

様々なローズウッドをこれまで見てきましたが、この導管の形状は初めてだということと、これまたカッチリとした倍音とレスポンス、良い意味で高域のトゲを丸めてくれるかの様な響きが・・・只者ではないと物語っている!




​​これらのマテリアルが合わさりレスポールとして理想比重の3.8kg弱。調整されたカスタムバッカーから出るサウンドは枯れながらにして太く抜ける。 ハイゲイン設定だとしてもトーンを絞れば美しいクリーントーンに変貌する。

一般的にゲインを上げた状態でトーンを絞ったクリーンサウンドは高音域や余韻が削られてしまいクリーンっぽい雰囲気で終わりますが、完全クリーンではないにしろリアルなクリーンサウンドからクランチ、ハイゲインまでボリュームトーン1つで表情を変えられるのは今持っているギターの中でもこの個体だけです。




良いレスポールって抜けつつも音の最後が丸く包まれて終わる・・・キンキンしない。そんな良さがあって耳が痛くならないイメージ。この個体は良い意味で強く弾けば暴れ、強弱が出しやすく、感情的で表現の幅が非常に広いというのが素晴らしいと感じます。

ゲイリーが使用したグリーニーにも似た咆哮的で熱を帯びたサウンドも表現し易く、我ながら 凄いギターだな と思うわけです。 多分、もう、こんな個体とは中々出会わないだろうなぁ・・・と感じるお気に入りの1本の紹介でした。






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Last updated  October 7, 2021 10:34:54 PM
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