男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

2024/08/26(月)09:38

CUSTOM BIKE の満足度。 -SHOVEL HEAD-

親愛なる空冷 V-TWIN(28)

カスタムバイクって何が魅力なのかと勝手に語るとすれば。 そもそもバイクの魅力は大きく分けて2つに分類されるかと。 ① 走りを愉しむ。 ② 乗り味を愉しむ。 これ、似て非になるもので​ “①走りを愉しむ”​ は、スーパースポーツ等の製品ジャンル(カテゴリー)やメーカーによる製造コンセプトから備わった “装備・性能” を駆使してバイクの “走行” を楽しむことが言えます。 例:サーキット/オフロード/ツーリング ​“②乗り味を愉しむ”​ は、サーキットやオフロード走行といったものとは少し違い、 “バイク本体” の乗り味を感じるのを主軸に走行を楽しむ。性能云々ではなくて排気音や鼓動感といったバイク特有のフィーリングを味わうってこと、即ち、その物体(車体)のテイストを味わうことだと考えております。俺の場合はどちらかというと②がメイン。 自分の愛車を見ると、前後サスペンションはスプリンガーにハードテイル。キックスタートONLYのノンロッカークラッチ(足)、ハンドシフトと、分かる人には分かる仕様になっています。専門用語だらけですが、分かりやすく言えば、自転車のような骨格に巨大なエンジンが載っていて、足でクラッチを操作してシフトノブでシフトチェンジする。四輪のMT車に近い。 それこそサーキットマシンを崇拝しているライダーから見れば性能を削ぎ落して得た “乗り味” や “見た目” なので魅力が無いマシンなのかもしれません(笑)​ ただ、この手のジャンルの中では完成度が高く、乗り易い部類に入るんじゃないかと思います。 ​ 1340ccの空冷Vツインモーターが​股下で爆発し、心臓の様に脈打つアイドリングが車体を揺らし、大地を蹴り飛ばして弾けるように車体を進ませるアナログな乗り味。『​​だからどうした! それは必要なのか?​』と一蹴されればそれまでですが、 “乗り物” としてシンプルに楽しく、玄人向けのハンドシフトとフットクラッチの操作もメカニカルで面白いのです。 エンジンで生み出された動力はベルトを通してミッションへ、ミッションからチェーンへと伝わり、最終的にリアタイヤへ移行する。車体構成がシンプルが故に、どの様に力が生み出され、伝達されるのか、燃焼機関から駆動方式まで見た目で分かってしまう剥き出しのパワートレイン。エンジンとミッションのケースが完全孤立しているショベル(エボまで別体装着)だからこそのシンプルさとメカニカルな造形も魅力的。 理解出来ない人には理解出来ないでしょうが、このバイクのように少しだけマニアックな世界があります。性能面で言えば今のバイクには到底敵うはずもないのですが、技術が進化し、規制が強まる現代社会では消えてしまった数十年前の機構によるテイストがこのバイクでは体感出来るのです。そもそも趣味であるバイクに実用性なんて考える必要性が無いので乗っている者が楽しいのかどうかが重要。 何だかんだで手に入れて間もなく20年。最初で最後の大型バイクになりそうです。

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