【徒然日記】伝説のレスポール「GREENY」の発売と自分のGREENYモドキについて。
■Gibson Custom Shop Kirk Hammett “Greeny” 1959 Les Paul Standardピーター・グリーンからゲイリー・ムーア、そしてカーク・ハメットへと受け継がれたレスポールの名器「GREENY」がついにシグネチャーモデルとして発売されましたね! 過去、コレクターズチョイス#1としても発売され、復刻版としてもプレミアム価格で取引される仕様ですが、今回は圧巻のクオリティでエイジングまで施された最強スペックだと思います。いやはや凄い。めちゃ格好良いじゃないですか・・・と思ったらお値段も格好良く2,750,000円(税込)。こりゃ凄い・・・ここ最近の木材枯渇や円安、コロナ禍による様々な値上げで今年(2023年)より大幅値上げになったGibson CustomShop製品ですが、それにしてもヴィンテージでもないのに2,750,000円とは中々どうして・・・凄ェ!!とは言え、裏側も含め全面圧巻のクオリティ。マーフィーラボになってからは本物のウェザーチェックを生み出す技術を開発してエイジングも非常に複雑でリアルです。現存するGREENYを忠実に再現した個体となると胸が躍りますね。1つ残念なのはスイッチバックプレート上にK・Hと入れてあること。これは現所有者であるカーク・ハメット氏のイニシャルなわけですが、個人的には必要ないなと(汗) 名器「GREENY」と言えば、3代に渡り受け継がれてきた歴史があるギターと言うのが大切なわけで誰のシグネチャーとかそういうのじゃない気がするんですよね。レジェンドであるゲイリー・ムーアのイメージが非常に強く、あの極上のトーンをこのGREENYで生み出していたからこそファンがそのギターに注目したわけで。。失礼ながらピーター・グリーンやカーク・ハメット氏は好きでも嫌いでも無く詳しくは存じ上げてません。個人的には伝説を生み出してきた名器「GREENY」として着目して欲しかった次第です。まぁ・・・商売や契約上、そういかないのは重々承知ですが。。ということで自分の持っている1959 の GREENY仕様も負けてねェぞ! っては思います。この個体もハンドセレクト&マーフィーエイジドのもので、複雑な杢とフレックを持つトップ材から密度が高いバック&ネック材、いかにも硬く密度ありまくりで毛穴みたいな導管が珍しい黒々とした指板が最高のコンバージョンを生んでおり、自分の経験上では最高のトーンを生んでくれます。ペグがノーマルなのでシャーラ―にしたりとまだ改良の余地はあるんですが、現状の音があまりに良いだけに買える勇気は出ず。仮に今回のものと弾き比べても値段が高ければ最高となるとは限らない天然素材の楽器であることを踏まえれば『俺のGREENY モドキは過去最高のトーンを出す最強個体や!』 と叫びたい。 いや、弾いたら全然負けてしまうかもですが(笑)でも自分の中である意味、最高のトーンを出してくれると思います。そうであってほしい。■ Gibson “Greeny” Les Paul Standard通常USAとしてもGREENYが発売されました。お値段440,000円。これは結構 好印象です。 グレードの差があれど雰囲気はしっかりありますし、グローバーペグにグリーニーバッカ―と特別なアイテム、個性的な音を実用的に出してくれそうなので単純に楽器としてアリだなと。。 2,750,000円ともなると一般人では弾くのが怖くなってしまいます。自分の場合は眺めて終了のコレクター品・・・エイジングされているのに傷付いたら寝れないパターンです。それにしても最近、楽器店に行って思うのが木材グレードが著しく落ちている気がします。マホガニーはほぼ導管も無く、ローズウッドに至っても色味が茶色で色が明るくパサパサで何とも味気ない。謳い文句で表現を変えては色々と業界も頑張っているようですが、なかなか厳しいんだなと感じます。こうなってくると同じ名前の楽器でも材を見極めないと厳しそうなので見る目を養う必要がありそうですね。