ステノカクタス迷路の続き
~写真比較、エキノフォスロカクタス(ステノカクタス)~Echinofossulocactus crispatus(=kellerianus, lamellosus,grandicornis)ホームセンターで売っている縮玉は実は龍玉=剣恋丸=縮稜玉の顔をしているようです。稜が肉厚な感じがするのと紙刺なのとmulticostatusより稜が少ないのが共通点です。一つのアレオーレに7~9本程度の刺が出ます。子苗の時はこの限りではありません。上記三枚の写真はcrispatusの一群と思います。ただし、過去に日本国内で交雑している可能性は高いです。花の色では分類できないそうです(佐藤氏談)。「日本サボテン史」(日本カクタス専門家連盟)の303ページによると剣恋玉ではなく剣恋丸が正しい和名です。多稜類って昭和一桁の頃には日本に入ってきてたんですね。 振武玉Stenocactus lloydii ぱんさ氏に「種小名がiiで終わるのは発見者の名前か献名」と教えていただきました。そこで新たな疑問が。ロイドさんって誰なんでしょうか?カウボーイの札には「槍穂玉Echinofossulocactus hastatus」と書いてありましたが、私はこれが五刺玉Echinofossulocactus pentacanthus(=obvallatus)としか思えません。槍穂玉はこちら(英語)に写真があります。リンク先はたまに明らかに違う写真が入ってることがあるので要注意です。多縮玉・多稜玉multicostatusの特徴を持った株。花はピンク色でした。下の千波万波と比較してみてください。千波万波Echinofossulocactus erectocentrus(=zacatecasensis,multicostatus)です。Echinofossulocactus zacatecasensis SB492 こちらが正真正銘の縮玉です。雪渓丸Stenocactus albatus(=Echinofossulocactus vaupelianus秋陣営・血槍玉・黒紫龍・白刃丸・白鳳玉)です。これはこれで綺麗です。龍剣丸Echinofossulocactus coptonogonus 子苗です。こういった分類が詳しく整理された本というのを知りません。記述に誤りがございましたら忌憚なくお知らせください。