カテゴリ:ファンタジー物語
多分、椿は生まれつき霊能者なのだと思います。 当たり前に聞こえない事が聞こえる。見えないものが見える。 そしてほんの少しばかり未来が見えたりなんて事があるのです。 その程度で霊能者と言えるのかと言われても、 霊能者でも立ち位置は色々で椿自身はその中では底辺なのかもしれませんが、 それでも霊能者として生まれてきました。 遺伝かどうなのかは分かりません。 祖母や母も少なからず霊能者のような能力は持ち合わせていたようですが、 椿とは全く別物で、椿の能力は突然変異のような感じではないかと思っています。 これまた不思議と椿の子供は霊能者として生きる使命は持ち合わせていませんでした。 椿の代で完全に終われる。本当に有難いです。感謝です。 そんな霊能者として生まれた椿であっても、 生まれた瞬間から霊能者として完成されているわけではありません。 やはり普通に小学校に入れば当たり前に勉強するように、 霊能者としても日々勉強の毎日であったと思います。 見えない聞こえないという訳が分からないものではありますが、 実際の勉強のように中卒にするのか?高卒にするのか?大学には進学するのか? 大学は卒業できたのか?最終的にどの程度の偏差値を要しているのか? と常に問われていたと思います。 基本的に椿は高校レベルで卒業したいと駄々をこねていた毎日だったと思いますし、 留年なんて当たり前であったと思います。 留年どころか、流れとしては退学して意を決して復学した感じですね・・・。 生まれた時から最高レベルなんてことは絶対にあり得ないのです。 生まれ持った能力の差こそあれ、全てが実際の勉強と同じです。 さぼれば終わりです。逃げたら終わり。それなりに厳しい世界です。 しかも、もし霊能者としての東大理三レベルに達したとしても誰からもおめでとうなどと 祝ってはもらえない寂しい世界です。(笑)霊能者でも東大クラスは難しいです。 死ぬまでに入れたら良いのですけどね。甘いかな。 ではどんな試験というか勉強があるのかというとですね、 それはちょっと言葉にするのは難しいのですが、 ある時ですね。 とある現実の試験を実際に受けたことがありました。 それなりに椿にとっては少々難関な試験だったのですね。 一次試験と二次試験で構成されているのですが、 一次試験が突破したらほぼ合格で二次で落ちることはほぼあり得ないレベルの試験でした。 そんな試験を目前に控えた時に神社に行きました。 試験に関する事をお願いするためではなく全くの別件での用事の為だったのですが、 不意に試験の結果を聞いてしまったのです。 そしたらですよ・・。 「今一歩及ばず」ってめちゃくちゃ大きく聞こえたのですよ。(笑) 頭の中に永遠と鳴り響くように。爆音ですよ。 嘘でしょう??ってくらいハッキリと。 もうね。。試験前ですよ。柄にもなくめちゃくちゃ頑張ってるの。 それが聞こえてどう思ったかと言えばその瞬間もその後も不思議と何も感じませんでした。 勉強に差し障るような事は一ミリも無かったです。 ただ、聞こえてきたのが悪い結果なのにハッキリと聞こえたことが嬉しかったです。 謎解きのような映像でもなければモヤモヤっとした感じでもない。 スッキリ感半端ない。 夢見がちな事ではなくて悪い結果がはっきり聞こえた事に清々しい気持ちというか、 自分に打ち勝ったような気分でとても嬉しく感じたのです。 今一歩及ばずと言われてもやり始めたのですから真剣に頑張りました。 周りからもまず無理だろうと言われており記念受験レベルだねって言われておりましたが、 そんな声は笑って跳ね飛ばし、一切手を抜くこともせず黙々と頑張りました。 結果は一次試験合格。誰もが驚く結果。 もはや受かったと言っても過言じゃない。 そしてまさかの二次試験落ち。 こっちのほうがもっと驚かれるレベル。 何で??って。(笑) 本当に「今一歩及ばず」だったのですよね。(笑) これがね。 いわゆる唐突に訪れる霊能者としての試験なんですよね。 もちろん、その時は分からないですよ。 後になってなるほどねって分かるの。 ちなみにハッキリ聞こえたとか当たったとかの試験じゃ無いですよ。 それは中学生レベルです。 受かりたいと切に願っている時に恐怖や不安や希望というゴミを全くゼロにして 答えを受け取ることが出来るのか?っていう試験ですね。 自分で言うのもなんですが、この試験って簡単じゃないですよ。 一度だけじゃダメですしね。 3回くらい出来てようやく合格って感じかな この試験は究極に厳しい状況の中で来ますからね。 命とかさ・・・。本当に究極の状態で試験。 何ていうのかな・・。実際の試験は落ちたのですが霊能者としての試験は合格だったようですね。 嬉しいのか嬉しくないのか複雑な気分ですけどね。 やっぱり両方の合格を目指したいですよね♪ 時代も変わってきたからそれも夢じゃないと思う!! がんばろっと♪ 椿♪ 追伸 息子が授業中にふと窓の方を向いたら、 20センチほどの人間が窓のところで おしりを振りながらランランって感じで歩いていたそうです。 そして突然消えたそうです。(笑) 「ママ!!あれ何?」って聞かれましたが、ごめん。母にも分かりません。(笑) そんな話をしていてたら妹が、 「知ってる知ってる。小さいおじさんでしょう?何回も見てるよ。 河童だけはチラッとしか見えなかったのだけど小さいおじさんはいっぱい見てるよ」だそうです。 ちなみに娘の見る小さいおじさんは10センチほどの大きさだそうです。 娘だけじゃなくて幼稚園のお友達も大勢見ています。 園庭にいっぱい出没するそうで、時には邪魔だそうです。 お泊り会でも布団の間を河童が走り抜けたそうです。 おじさんは見慣れているけど河童は初だったようで。 「何あれ???」って大騒ぎになったらしいです。 子供の世界では当たり前なんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 4, 2021 05:36:58 PM
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