カテゴリ:三椏王国:第三王子
1歳8ヶ月になる三男が風邪を引いた。 彼は高熱と共に ひきつけ(熱性痙攣)を起こす疑いがある為、 微熱の内にひきつけ用の座薬を入れなければならない。 だが、常備用のその座薬が切れたので、 今日病院に行って来たわけだ。 滞りなく診察は終わり、 後は薬をもらって帰るだけとなり、 名前を呼ばれるまでの間、私はゴシップ誌を読み、 三男は動物の絵本を齧っていた。 齧るのに飽きた三男がようやく絵本を開いたので、 ここはいっちょう母親らしいところを 待合室にいる皆に知らしめてやるかと思い立ち、 私は象を指差し、 『ぱお~ん、ぱお~んがいるねぇ。』 と、不気味なまでの猫なで声で三男に語りかけた。 すると、三男はニヤリと誇らしげに笑い、 私にこう言った。 『ぞうしゃん。』 小さな人差し指で、トントン…と象の絵を指し、 『こんな事も知らないの?』 とでも言いたげにニヤニヤしていた。 物凄い敗北感を覚え、帰宅したのは言うまでもない。 しかし……。 先刻から耳に入った水が取れない。 風呂で潜って遊ぶと、たまにこのような目に合う。 皆様もお気をつけあそばせ。ホホホ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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