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紫燕飛舞

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May 19, 2009
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カテゴリ:music



god





クリスチャン・ツィメルマン ピアノリサイタル

まさか、我がホームタウンで実現するとはね。

最初、夢かと思いましたが、先週、無事現実のものとなりました。

席は最前列20番、いわゆるかぶりつき(笑)を去年ゲット。

最前列でコンサートを聴いたのは初めてですが、この席

なんといっても、視界に彼しか入らなかったりしますどきどきハート

CDにも時々入り込んでいる、強いブレス音、

意外にグールドばりに唸るようにハミングしている歌声を

リアルに聴くことができました。

忘我の境地でした。(笑)



ミスタッチ、という言葉とは無縁な完成度です。

ほとばしるエネルギーの、想像以上の凄さ、

音の無上の美しさは、私のつたない言葉で表すすべも無いです。

あえて言うなら、終音が、ひとつの音なのに変化するんですよね?

素人耳には、奇跡のような余韻を感じました。



そして立ちあがった彼は、気品のたち昇るようなあの笑顔を。。。

泣き笑い



一生の宝、となる時間でした。

赤ハート



プログラム  J・S・バッハ パルティータ第二番
         
       ベートーベン ピアノ・ソナタ 第三十二番

       ブラームス  四つの小品 Op119

       シマノフスキ  ポーランド民謡の主題による変奏曲 Op10


ブラームスは、クララが「灰色の真珠」と呼んだあの小曲で始まる渋い曲集でしたが、

彼自身お好きなんでしょう、弾いている横顔に親しみが感じられました。

シマノフスキ、緩急に富んだ実にエレガントな大曲でした!


終了後振り返ると、かなりの方がスタンディングオべーション

しかし、アンコールは無し。



今回、七十五歳になる母と観に行きました。

一応音楽教育に生涯を捧げてきた彼女も

今生、もうこれ以上のピアノを聴くことは無いだろうと目を潤ませてくれていて、

親孝行にもなったかと思いました。

ツィメルマン、まさに円熟期。

私にとって、神以外の何者でもない、です。










四つ葉四つ葉四つ葉


プログラムのインタビュー、一部自分の覚書として転載します。


So, what is music in the end?


年月が経つにつれ、私は徐々に発見したのです。

音楽はサウンドではない、ということを。

私は音にこだわり、ピアノと音響をコントロールすることを突き詰め、

その理解に努めてきた。だからこそ、そういえるのです。

結局のところ、時間の幻影を創り出し、その時間を感情として感じるために、

私はサウンドを用いるのです。

音楽は私たちが触れられるものではない。

楽譜でも、サウンドでもないし、レコードにもならない。

音楽は、聴衆と響きと演奏者の間の、相互反応として起こるなにものかです。

で、結局のところ音楽とは何か。

音楽は、私たちがともに生きる時間である、

私はそう理解するようになりました。

音楽は今この瞬間の出来事で、

私とともに発生し、また二秒後には予期しないかたちで起こるものなのです。





私も、残りの時間は音楽とともに常にありたいし、

機会があればまた、会場で音楽が発生する現場に、

聴衆として参加する経験を持ちたい。

しかし、この日ほどの経験はなかなかできないでしょうね。。。







コンサート終了後の会場で。

神が世界中を持ち運んでいる、マイピアノです。


god's piano










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最終更新日  May 19, 2009 12:47:29 PM
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