ファミリーヒーロー
個人的、今年のベストシネマ。邦題は「輝ける女たち」原題が「Family hero」というニースのキャバレーを舞台にしたフランス映画を、ほぼ何の期待もせず、暇つぶしに、今年の初めにDVDで観たんですが、結局、今年観た中で一番だったかも。往年の、とつい呼びたくなる大女優カトリーヌ・ドヌーブが、いろいろ問題を抱える息子に悩みながらも、毅然と生きる美しい母親を演じていて、もう~。。素晴しかったス♪「夜顔」(昼顔の続編)なんて枯れた映画には断固出演を断り、今なお、チャレンジャーであり続けるドヌーブの矜持が伝わるような映画でした。ジェラルディン・ペラスという女優さんが、フランス語で歌うペット・ミドラーの名曲「ROSE」も、良かったです。ニースの海岸沿いを、(この原題の意味でもある)「父親」が延々歩いて去っていく最後は、好きな映画ラストシーンのベスト3に入りそうなくらいでした。ってなわけで、珍しくDVDを今頃お買い上げ♪ 次は本。年間を通して、今さらよく読んだのは、米原万理さんのエッセイいろいろ。本当に凄い才女でしたね。古くは向田邦子、最近ではナンシー関、この人の本が出たらずっと買い続けようと思っていた、贔屓の作家さんの早すぎる死は、本当にきついです。 あと、脳脳とうるさい??茂木健一郎って猪八戒みたいな(失礼)学者さんの「全ては音楽から始まる」これは面白かった。見直しました。同じ年齢の作家(来年五十)が今どんなものを書いてるかに興味があって、小池昌代さんの本も数冊、「ことば汁」など読みましたが(ほとんど、中年女性が主人公)いろんな想念も、抱え込む時間が長くなると物騒な形で醗酵したりするなとなんだか怖い、ある意味今年読んだ一番のホラー小説だったかもしれません。 音楽は、今一番聴いてるのはブルックナー。交響曲第七番、第二楽章など特に。黄昏きってしまうにはまだ早いけれど、熱情はもはや完全に向こう岸のものとなった。なんちゃって、そんなイメージでしょうか。(笑)ったく、クリスマスイブに何書いて暇をつぶしているんでしょうですが。(爆) あちこちのねこブログで、この車をねこちゃんたちが運転してるのを見て、うちも真似して、クール宅急便の箱を工作してみたんですが、うちのドライバーさん、労働は嫌いな(ついでに貯蓄も嫌い、老後はどーすんだナ)このキリギリス飼い主に似て、一、二度入ってくれただけでご用済みでした。 だんだん、ブログって何書いてたんだっけと思うほど間があくようになり、たまに書くと実に支離滅裂な内容になっております。軽く読み飛ばしてくださいませね。まあまあ、元気にしております。お正月は今回は帰省の予定です。なんだか、暗雲が急にたちこめるような世相になってきていますが、マスコミの煽る不安は、耳半分で聞いて、自分の足場は守りぬきたいものです。が、大丈夫でしょうかね、ホント。。良いお年を。メリー・クリスマス! with love