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カテゴリ:放送大学
興味がある科目があったので、久々に面接授業に出席してみた。
科目名は『現代医療における漢方薬2』で、講師は谿〔タニ〕忠人という70歳過ぎの人。 講師は大変に元気である。 学生の出席率は95%以上と高く、女性の率が高い(医療・福祉系の職と思われる)。 聞いている当方は固いイスに悩まされて、眠気もありしんどいのだが、講師は活動的なのである。2日間(土日)で6時間×2の12時間あまり座っていて、背中の張りや足のだるさが翌日から発症。 講師のキャリア的には阪大薬学部卒後、ほとんどが大学の教員・研究員で一部、企業の開発部にも所属。漢方は西洋医学の外側にあるため、近大で勉強したと言っており、漢方のメッカである富山大にも勤務。 言わば、自分の関心のある分野で、かつ社会的要請の高い薬の分野ばかり従事し、年寄りに関心のある漢方薬を専門としているため、今もあちこちで講習会やら講演会をやっているらしい。 講義の内容や配布資料によれば、「漢方薬は西洋薬を補完する類の製剤であって、西洋薬でカバーできないスキマ領域で活用できる」「西洋薬で済む症例なら漢方は特に必要ない」、とのことである。 漢方には「血液検査のような検査のプロセスが無い」のが特徴であり、いわゆる薬草の組み合わせと品質の確保に妙があるとかを強調。 また、巷に流れるいい加減な「ガンに効果とか治るとか」等のBS放送のCMで多く流れる健康食品の効能を批判してましたねえ(笑)。 但し、漢方薬による病態診断の理屈には、曖昧でアバウトな選択基準が感じられるのも事実で、非サイエンスの面をかなり残している印象。 なお、講師も運営に参画している<漢方薬 漢方薬局 薬店のサイト>として 「きぐすり.com」 があるとのこと。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月27日 17時33分27秒
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