2019/11/10(日)11:15
映画 『 太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男 』
★ 敵であった元アメリカ兵が書き上げた迫真の実録フィクションを映画化 ☆
『 Oba, the Last Samurai: Saipan 1944-45 』by Don Jones
~ 主人公の大場 栄陸軍大尉を竹之内 豊がリアルに演技 ~
この映画は、昨年(2011年)2月11日に一般公開されたもので、REALISTは、公開とほぼ同時に鑑賞しましたが、ブログでご紹介できずそのままにしていたものです。これは、敵であった元アメリカ軍海兵隊兵士が執筆した実話をリアルに映画化した見事な作品で、ここ最近の邦画の中でも抜群に感動ものだったのでご紹介します。
ストーリィは、1944~45年の太平洋戦争の末期、壮絶を極めたサイパンのタッポーチョ山で、命がけで200人余りの民間人を守り抜き、自らの義も貫いた 日本陸軍の大場 栄(おおば さかえ)大尉ら47人の512日にわたる戦いの実録を映画化したものです。
俳優の竹野内 豊は、太平洋戦争の激戦地サイパン島で、終戦を知ることなく、残されたわずか47人の兵力で4万5000人もの米軍を神出鬼没な戦略で翻ろうし、“フォックス”と畏敬の念を込めて呼ばれた実在の人物・「大場 栄(おおば さかえ)陸軍大尉」をその人物像に迫る名演技で人柄を見事に演じています。無精ひげに浅黒く痩せこけたマスクで一層のリアルな描写が印象的でした。
★☆ この作品の原作について ★☆
原作者:ドン・ジョーンズ(Don Jones, 1924年生)
元アメリカ海兵隊隊員で米国の作家
著作名:『 Oba, the Last Samurai: Saipan 1944-45 』
(邦題『タッポーチョ「 敵ながら天晴(あっぱれ)」大場隊の勇戦512日 』)
この本は、昭和44年に戦時に敵であった元アメリカ兵が取材した
大場元大尉自らの監修のもとに完成した迫真の実録フィクション
『 太平洋の奇跡 』
全国300スクリーンで公開され、2011年2月12、13日土日2日間で興収は2億5,510万700円、動員は21万6,495人(初日からの3日間では興収は3億9,044万8,500円、動員は33万1,967人)になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった。イギリス、アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイスの5カ国での配給が決定、他の国でも配給交渉が進行中なのだそうだ。また、初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第1位と高評価されている。
写真は「大場陸軍大尉」役の竹野内 豊と「青野千恵子」役の井上 真央、監督は平山秀幸、脚本は西岡琢也/Gregory Marquette・Cellin Gluck、他のキャストには、山田孝之 中嶋朋子 岡田義徳 板尾創路 光石 研 柄本時生 近藤芳正 酒井敏也 ベンガル Treat Williams Daniel Baldwin 阿部サダヲ 唐沢寿明など・・
『 太平洋の奇跡 歩兵の本領 』
感動の頂点となる最後の1945年12月1日の降伏シーン
大場大尉が指揮した歩兵第18連隊が派遣されたサイパン島は、1944年6月に日米両軍が激突、日本陸軍第43師団を主力とする2万5千名が戦死、5千名が自決により、同年7月には米軍が制圧したが、翌年8月のポツダム宣言受諾時もその事実を知る術がなかったため、生き残った日本兵によるゲリラ的な戦いが続いた。そして、「自決するより生きて戦うことを選べ!」という信念を貫き、終戦後の12月1日、戦没者を弔うべく軍歌『 歩兵の本領 』を歌いながら投降したという史実を基にこのシーンが忠実に描かれた。
これは、大場大尉(左)がアメリカ軍海兵隊カーギス中佐に軍刀を手渡した実際の降伏シーンの当時の写真。終戦から3カ月余り経過した1945年12月1日、大場隊47人は戦死者に対し3発の弔銃を捧げ慰霊を実施、各自軍装を整え日章旗を掲げ隊列を組み、軍歌「歩兵の本領」を歌いながら行進・下山しアメリカ軍に投降した。写真の様に投降式典において大場は降伏の証として、自身の軍刀をアメリカ軍将校に手渡した。
『《軍歌》歩兵の本領("Hohei no Honryou"- Specialty of Infantry)』
大場陸軍大尉一行の降伏の際に歌った軍歌『 歩兵の本領 』が知りたくてYOUTUBEで検索したところありましたので、参考までに。
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