プラモデルの戦士たち~THE REALISTIC MODELER~

2019/11/10(日)13:36

深田久弥著の『日本百名山』

☆こだわり文献(書物)(34)

​​ ★☆ 登山家が目標とする原点の書『日本百名山』 ★☆ ​ BEST100 of Japan flagrant mountains ​~ 山岳小説家「深田久弥」の著作品 ~​  ​日本の著名な山岳小説家の「深田久弥(ふかだきゅうや・1903-1971)」氏について知ったのは、REALISTがようやく登山に興味を持ち始めたほんの5年前だったろうか。それで、そのころ、彼の有名な著作である『日本百名山』を読もうと、田舎の書店のどこを探しても見当たらず、結局、楽天で探せばいとも簡単に見つかり、すぐに手に入れることができた。この点でネットで購入することのなんと便利なことかと認識したころだった。  この本は、著者が学生のころから晩年まで山に親しみ、日本全国にある憧(あこがれ)の山を長い年月をかけ次々と征服し、その中から、あくまでも彼の感覚の基準で日本国中の山から百名山として厳選した”BEST100”が紹介されている。しかし、戦前の昭和20年以前に山頂を踏破した古い登頂記録のものもあり、当時の山の風景や特徴、登山コース、入山に利用した温泉宿などは、長い年月が経過した現在では、既に存在しないものもある。しかし、山頂などで深田氏が感動した風景描写などを読んでいると、何かゾクゾクと初恋の時の感覚にも似た様なあの山を目指したいという不思議な高揚感が沸き起こってくる。​ 【 著書紹介 】 それぞれに旧い歴史をもち、文学に謳われ、独自の風格をそなえてそびえたつ日本の名峰百座。著者は、長い年月をかけて、北は北海道の利尻岳から南は屋久島の宮ノ浦岳にいたるまで、それらすべての山頂を極めつくして綴られている。日本人の生活に深く結ばれ、私たちの精神的風土の形成に大きな影響を与えてきた山々の個性を短い文章で見事に際立たせた名著。 ​ ​これは、ある山ガールからいただいた写真で、「北アルプス」の雪山風景だ。彼女は単独で最近、剣岳(つるぎだけ・標高2998m)を踏破したそうだ。「御岳山(おんたけさん)」で突然火山噴火が起こり、多くの登山中の方々が亡くなられたのはとても悲しく残念なことであった。私がこれから登ろうとした九州熊本の「阿蘇山(あそざん)」でも中岳の噴火が始まってしまい、しばらくは近づけない。御岳山の山岳遭難のニュースなどで、登山に恐怖感をもった方もいるだろう。しかし、山好きな登山家の多くは、まったく動じないだろう。なぜならば、彼らには、登山は危険がつきものであることは最初から十分に織り込み済みの認識があるからだ。危険があるからこそ、十分な事前調査や危険に備える装備や行程で敢えて臨(のぞ)もうとする。男ばかりか大半の山ガールたちも恐れていない。それほど山には多くの魅力があるということだ。足を滑らせ断崖絶壁から落ちれば死ぬのは当然であり、まさに、”危険はつきもの”という、戦場にも似た”サバイバル”がある。「サバイバル」とは、ご承知のとおり、「遭難、災害などの生命の危機から、何とかして生き残ること」を意味している。​ 【 著者情報 】 深田久弥(フカダキュウヤ) 1903年、石川県生まれ。東京帝大哲学科入学。在学中に「新思潮」同人、改造社の編集部員となり。大学は中退。1930年(昭和5)年「オロッコの娘」で認められ、文筆生活に入る。33年小林秀雄らと「文学界」を創刊。35年「津軽の野づら」を刊行。戦後は、小説から遠ざかり、ヒマラヤ研究や山岳紀行に活躍。64年「日本百名山」で読売文学賞受賞。「山の文学全集」(全12巻)がある。 ​ 日本百名山改版 (新潮文庫) [ 深田久弥 ]楽天で購入 ​『 ジャンダルム~奥穂高 ウマノセ 』​  ​縦走ルートとしては日本最高難度として知られる北アルプス西穂高~槍ヶ岳の縦走路途中の通称「ウマノセ」と呼ばれる部分を踏破中の模様が撮影されたものだ。尾根の縦走路の幅が馬の背くらいしかない岩の頂(いただき)で高さも足がすくむ標高2500m以上もあり、この状態がしばらく続くが、ここから滑落すれば当然命はない。​ ♪どのページへのリンクもご自由にどうぞ。♪ ​

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る