2007/12/07(金)04:12
消え行くビル ~昭和の六本木~
六本木ヒルズ、ミッドタウンと新しい話題も多い六本木。
新しい六本木が誕生するという事は、消え行く景色もある。
六本木スクエアビル
昭和、バブル期にはディスコビルとして栄えた「六本木スクエアビル」
平成に入り、大型キャバクラやカラオケビルとなったこのビルも、
解体される日は近い。
光り輝く2基のエレベーターはもう動く事はない。
絶頂期はドアマンがいたというから驚く。
このビルを知ったのは95年頃、すでに多くのディスコは閉店し、ビル自体も無くなった物と思っていた。
首都高速3号からは、スクエアビルの文字がよく見えた。
つい最近までビル自体の営業されていたが、さすがに築30年を超えたビルの老朽化は隠せない。
至る所ヒビだらけだ。
ビル末期の豪華なクラブの様子は、テレビドラマ(レンタルDVDあり)「翼の折れた天使」にも登場しているのでビデオにて1シーンであるが確認できる。
本当に豪華な、とあるクラブが入っていたのだ。
坂よりスクエアビルを望む、かつては例の光るエレベーターが上下し、
バブルの象徴でもあったはずだ。
TSK.CCCターミナルビル
かつてはベルファーレに週2で通っていた事もあり、隣にある古びたビルは印象的。
後にクラブパイロンが誕生し、弟の女友達に連れて行ってくれとせがまれた事が懐かしい。
就職をしてから全く行かなくなってしまった六本木も、07年3月に3年で閉店したクラブバニラは行きたかった。
バニラ公式HP
閉鎖された今も、バニラのホームページは生きている。
そんなTSK.CCCターミナルビルも、この夏より解体の為の足場が組まれた。
たまたま仕事で近所に来ており、懐かしさのあまり立ち寄るとこのような状況に・・・
7月の時点では、まだ外装を見る事が出来たが、10月に入り裏手の方は全て覆われていた。
最後に覗いた頃は、駐車場に瓦礫が積まれていた。
写真に納めておきたいなと思いながら12月、重機が正面ビルにスタンバイしていたので危険と思い、
翌日早朝にカメラを手にビルへ向かう。
丁度正面を壊し始めていた。
恐らくこれが最後の姿を写した写真となるのだろうか
バニラの入り口側は、丁度トラックの出入り口になっている。
近くに寄りたかったが、ガードは厳しい。
工期表を見ると8月から内装解体となっていたのだから、内部はすでに取り壊されているのだろうか、
数日は夜な夜な明かりが灯っていたから、恐らくは解体準備でもしていたのだろうか。
昔話には聞くが、ここに入っていたレストラン「キャラバンサライ」へは行ってみたかった。
最高の食材とこだわりの内装、昭和の時代の拘りというのは今のモノトーンの豪華さとは異なる、
誰もが判る豪華さなのだ。
営業停止は大分前になるようだが、このビルの最後まで看板は生き残っていた、取り壊されるのも時間の問題だ。
建物はとても巨大だ、かつての”闇”昭和の時代のドンが築いたビルもあと数ヶ月で瓦礫の山となる。
ここに、最新の「似たような商用ビル」が建ってしまうのが心残りでならない。
もうショッピングモールはいらない。
かつての不夜城、TSK.CCCビルの様子がアップロードされてました。
私の文章を読むよりも画像を見た方が早いですね。
ここまで凄い建物はそうはないと思います。
TSK.CCCターミナルビル Youtube動画より
TSK
その2
取り壊した建物は二度と蘇らない、消える理由はあるが、かつては栄えた「あのビル」
とても興味があります。
実際に「廃墟」となった建物は虫が湧いたりカビ臭かったりと散々たる物です、
そうなる前に、蘇る事を祈りながらも早々に崩されてしまう建物、
勿体ないが時代の流れなのでしょうか。