クリアーの鳥

2005/09/01(木)18:07

改)日本の行政・政治のシステムのこれから と改革(1)

政策・システムを考える(5)

追加は↓の方の ●印   (3部に分けて掲載。 1/3)    進歩とはなんだろうか  複雑化するというか、自由化して多様になっていくのが未来だというか、そういう方向なのは明白だ。  行政や政治というのは、そのインフラに相当する。結節点、幹。  政という字は、正(正確)に鞭と書くらしい。ヨーロッパでも王権の基本は裁判するものだと。鎌倉幕府もそうだ。  正しい(正確な)政府とは何だろう。  たとえば、 1 結論が正しく過ちを犯さない。細かく指図をする。 →(いわゆる裁量行政) 2 もう少し自由化して、正しい基準を示す。 →(基準行政) 3 基準の元になるのは、技術(技巧)水準。 →(民間が作ったものを認定する) 4 その元は、基本技術。技術標準。 →(確立した学と自由な技術・工夫の間をつなぐ) 5 その元は、基礎学問。 →(評価しづらく、金にならない)  社会のインフラとしてこの先必要なのは、4 だろう。 学とその可能性の先を予想して、新しい骨格を作り、作りなおし、原理を知りつつシステムを変更し続けていくこと。  その仕事をする者たちは、官僚的な玄人ではなく学者・技術者的な玄人が必要になる。  つまり質が変化し、ある面では精鋭化する。分野の交代も起きやすくなって、人材の官⇔民 交流・入れ替えが起きるのが自然だ。  それを受け止める政治も、‘考える姿勢’のある人材が必要だ。  ‘旧来の分配を考える’人材という意味は薄いが、‘分配にあやかるために中央に忠実な’人材の必要はさらに薄い。 郵政民営化の議論  今回の選挙の争点、郵政民営化(法案?)の意味は、‘小さな政府’のはずだが、賛成した議員には逆に‘中央集権への寄りかかり’が目立つ。かき集められた新人は、「郵政民営化のために」と言うだけの空っぽに見える。  (一部素質だけはある人もいるようだが、内容議論が聞こえない)  どうせ、民営化支持の流れはもう消えない。  すでに、郵便貯金が官僚の結託によって赤字投資に使われる構造は終わっている。    これから大事なのは、道を違えないこと。進んだつもりの退化にはまらないこと。  不充分な法案への忠誠を大事にすることよりも、まともな議論ができること。  今回の問題の郵政民営化法案を考えてみよう。  「三年ごとの見直し」がついているのはいいことのようだが・・・  実際は、「見直す時間はない」(野田聖子)、「見直しは民営推進機間の元で行う」(竹中平蔵)だそうだ。  けなし合いの揚げ足取りに付き合ってもしようがないので、自分で考える。  その前に、 予算改革の本丸は、  郵政という象徴が大事だというなら、数字を出すことはもっと大事だ。  一般予算80兆の5倍 約400兆にもなるといわれる特別会計の中の数字を明らかにすることだ。  計算方法の不統一など後回しで、何種か出せばいいことだ。  それが始まりだったはずなのに、構造改革という名で、ずれ違っていっている。  300兆以上の予算を使っている組織が、効率を上げればことは簡単だ。(十数兆の利益があるともいう)  個々にやっているつもり?としても、数字も出さないことを信用して他を信じないというのも矛盾だ。  そもそも日本の設計が国民に見えないじゃないか。  簡単に調べると 特別会計は、  平成13、15年度決算では、それぞれ6兆、28兆の黒字、  平成16、17年度予算では、それぞれ前年より+18兆、+24兆以上の支出増大になっている。  ペテンじゃないのか・・?  本丸を忘れさせておいて、他をいじりたがっているみたいのは、第一に、アメリカンスタンダードとアメリカの年次要求に従うことしか考えてないとか? ● 追加↓  あるいは これらの数字は、  「決算で黒字は出ているが、特別会計へ貸し出された金が政府に戻ってくるのは、返済期限が来てからで、まだ先のこと」 なのか?  だとしたら、特別会計での総合的な借金返済計画を計算して発表し、『不良債権化している』 なんて噂を流すだけなのをやめさせるべきだ。  「税収40兆に対して特別会計での‘隠れ借金’300兆以上」 じゃなくて、  「税収40兆に対して特別会計への‘又貸し事業=投資’300兆以上」 だろうが。  借金だ、借金だと騒いで、長銀のように騒いで、叩き売りしてしまうのじゃないかと気になってくる。  ライブドアの堀江氏がもっと大きな改革が控えているというのが、優良特別法人の民間払い下げ じゃなかろうかと思ったりするのだ。      「財政法第46条に基づく国民への財政報告」     資料1 資料2 資料3   もう一つ予備に押さえておこう。 郵貯との国との癒着  郵便局の資産運用は、国債のほかに預託金という有利な利率の・・ペテンじみた?形で国に預けられている。  これは2005/6月の時点で資産の1/3を占めるが、2008年にはなくすることになっている。    (定期預金は高い利子のまま払い続けないといけない面もあるので、そのころ赤字になりそうだ。   この部分は政府の責任ということで、政府保証で穴埋めするのもしょうがない。ことになっている。)  これ以上そんな定期を出させない、というのは民間でも公社でも同じ。  なので、郵貯があるゆえの無駄使いのシステムは終わっている。   →次へ トラックの都合でリンク。どうでもいいところ  

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