Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

2005/09/29(木)16:07

プレミアリーグが炎上しとる

Sports Business(52)

イングランド・プレミアリーグが苦しみ始めている。(リンク先はuefa.com) 13年間、スタジアムが埋まり続けていた、「世界で最も臨場感のあるリーグ」がついに停滞期に入ったようだ。 確かに私がたまに読んでいた現地新聞サイトの記事などで、昨シーズンの頭くらいにそんな話を目にしていたけれども、当時はあまり気にもしていなかった。それは2年前のプレミア三昧旅行のときにチケットの人気ぶりを目にしていたからというのもあったし…。なんで、ちょっと驚いた。 とはいえ、停滞の理由は多い。 1 1強時代の到来など、上位と下位の差の広がり 2 フットボールの質の低下 3 チケット価格の高騰 1は、チェルシーがイングランドにおけるフットボールという市場を壊してしまったことによる。って今更なので省略。 2についてだが、よくプレミアリーグのサッカーを手放しで絶賛する人がいるけれど(Jリーグと比べる人とか多いですよね)、正直そんなに質の高いものでもないと思う。 彼らのフットボールの特徴として、ロングボールを多用してフィジカルを活かして走りまくり前へ前へ、そしてミドルなどシュートを多用するスタイルがある。それ自体が観客から好まれるのであれば、それはそれでいいし、私も好きだ。でもあれを「高レベル」と呼ばれるのも何だかなぁ、という感じだ。 で、それが進んでというか、レベルの高低差が大きくなってから中堅以下のクラブは、特に上位陣との試合では中盤省略型がますます増えている(中田のいるボルトンを前から見ている一人として言わせてもらえば、ボルトンはオコチャがいる時点でプレミアではちょっと異色のクラブだと思います)。多分海外のプレミアファンが見る試合は上位VS下位か上位同士だが、一部の上位同士の試合を除いて魅力は失われかけている。私はプレミアを見るときは以前はボルトンとかボロとか中堅以下が上位を叩くのを楽しみにしていたが、最近は下位同士の方がまだ面白いとすら思い始めている。 サポーター連盟のブラウン会長が「世界で最も見られているのがプレミアリーグだが、実際に世界のトップではないと思う」とコメントしたのは興味深い。 3は、1.2によりプレミアが最早今の対価を払う価値がないと判断した結果だ。もちろん、「若く元気のあるサポーターが消えてしまった」という理由もあるはずだ。 でも、それであっという間に客足が遠のくという現実はやはり驚く。ビジネスというのは本当に恐ろしいと思う今日この頃。 とにかく、欧州は観客ではブンデス一強時代に突入するけど、それもいつまでなのか…。

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