Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

2005/11/14(月)00:43

東京アパッチを見て…。

Baseball(27)

11月6日、日曜日。有明コロシアム。 前日に開幕したプロバスケット・bjリーグの第2戦、東京アパッチ-新潟アルビレックスを観戦した。 前日の開幕戦は指定席が完売するなどそこそこ盛況だったというが、この日の状況は今後迎える厳しい現実を予言しているかのようにも感じた。 何しろ、コートに近い席ですら空席だらけなのである。混雑することを予測して、開場前に到着した私たちは、試合開始時のスタンドを見渡して肩透かしを食らってしまった。このリーグの観客動員目標は一試合3000人が目標であるが、第2戦にして目標は下回ってしまったようだ(結局この日の動員は2000人も切ってしまった)。 とりあえず見た感想としては、初々しさがあるのは長所だが、まだまだ全てが不足しているという感じだった。 ・試合内容 東京アパッチは外人を中心とした個人技ばかりで、チームプレイはほとんどできていない。シュートを打っても、背の高い選手がいないからってリバウンドに入ろうともしないのはどうかと思う。かといって鉄壁なDFがあるわけでもない。それでも点で上回ってしまうのが怖いところだが(笑)、ヘリコプターやピッペンの調子が悪いときは、どうやって点を取るつもりなのだろうか。新潟はJBL上がりでさすがにレベルが高く、同行したM嬢はアルビを応援していた。 ちなみに、こちらのbjリーグでも、Jリーグと同じで審判への不満が溜まっていた。どういう誤審なのかはわからなかったが、新潟の廣瀬監督が途中やたら激高していた(それが間近で見られるもんだから、観客席はそれに沸いていたのだが)。しかも東京のヘリコプター(外人)と新潟の廣瀬監督が試合の合間に何度も仲良さそうに並んだり話したりしていた。彼らの関係は何なんだろうか(笑) 運営面については、まだこれから変えていかなければならない面が多い。 ・MC バスケット(というかbj特有)の特徴として、試合中は場面場面に応じて音楽を流して、マイクを持ったMCが場を盛り上げる、というスタイルがある。しかし、このMCも場の空気を読んでやらないと、ただのうるさい雑音にしかならない。この辺のメリハリは彼(ウメさんというらしい)自身がまだ慣れていないらしく、実際開幕戦では子供達が自発的に出したコールをかき消してしまってクレームが来ていたそうだ。それでも第2戦の試合前にそのことを謝罪するあたりに彼への好感は持てるが。これで難しいプレイの実況、解説でもできれば、とても楽しみやすい要素となると思う。 ・スタッフ ○ミズオクトのスタッフも含めて、新しいことなので混乱というか不備が発生していたようだ(私も以前このスタッフをアルバイトでやっていたが(有明もかなりやった)、どうもこの日はリーグが人数を絞っていたのか、何か少ない印象だった)。これは東京アパッチに言うべきことだが、私が不満だったのは、コロシアムに入ってから席図を見ても、どっちがメインスタンドでどっちがバックスタンドなのか案内がなく、どっちへ行けばいいのか迷ってしまったことだ。 ・席割り、応援 席割については、まずホームとアウエーのファンを分ける構造が全くないので、誰がどこへ座ればいいのかがわからなかった。結果、いい席を取ったと思ったら元々ファンの多い新潟ブースター(所謂サポーター)に囲まれてしまい、応援がしづらいという状況になってしまった(こういう状態になった人は多かったと思う)。 NBAを真似ているのか知らないが、新しくできたチームであるだけでなく、日本人はアメリカ人とは違って一人で応援など行動するのが無理な民族なんだから、そこも読み取ってある程度ファンを分けて固める工夫をして欲しい。特にフリースローを邪魔できるゴール裏、ここに熱く応援できるブースターを少しずつ集めて固めるのが最善であろう。まとまって応援している人がいれば、他の人も応援がし易くなるものだ。A席なんて言って高い金取らないで、緩和してくれ。 応援については、初めてだから仕方ないものの、どうも私は上から命令されるのが嫌いなのか、クラブのMCが呼びかけてそれに応えるスタイルが好きになれなかった。(欧州のスポーツ、サッカーが好きなのが影響しているのだろうが、)ファンが自発的にコールや応援歌を作り、それも混ぜてMCが更に盛り上げるのが一番全うな道だと思う。 ・グッズ どうもコスト削減のためか全球団が同じものを作っているらしいが、それにしてもレプリカユニフォームが高すぎる(8000円以上)。サッカーのまともなレプリカはもっと高いが、サッカーは簡易デザインのレプリカを3~4000円で売っている。千葉ロッテも、5000円もかからないファンクラブに入ればレプリカがもらえる。 まずはアパッチのチームカラーの紫でスタンドを染めなければならない。着ている人がいなけりゃ買おうともしない。だったら開幕2戦でユニフォームやシャツを積極的に配るべきだった。抽選してジュエリーやボールをあげる予算があるんだから。シャツも白地なので、遠くから見てもアパッチファンだとわからないのはかなり問題だ。   さて、ここまで振り返ったわけだが、私は今とてもウキウキしている。 何もない、あれがダメだ、ならどんどん作って、どんどん直していこうというわけだ。 最近mixiを始めたのだが、なんとそこに簡単に愚痴っていたら上のMCウメさんが読んだ形跡があった。 このbjリーグは過去の体質なんてものが存在しないので、フロントもその気になれば足を軽くするのは難しいことではない。だからいろんな意見を吸収してみんなで良くしていけばいい。観に行ってすごく前向きな気持ちになれた。 応援団については現在某掲示板で「ゴール裏に集まろうか」という話が出ている。10人、20人から始まる。大いに結構。自分たちで作っていくことが大事。みんながそういう思いになっている。とりあえず、来週土曜日の埼玉戦に友人を巻き込んで行ってみようと思う。 このリーグ、前途はあまりに多難だが、そういう声を聞いてすごく可能性を感じている。 このサイト名「アトレチコ東京」は、東京が総合スポーツクラブになることを夢見てつけたものだ。本当にそうなるかはわからないが、だったらどうしてアパッチを応援しない理由があろうか。 やらされている気は0。 東京が好きだからアパッチを盛り上げたい。 だから真剣に批判もするし、もっと頑張って欲しい。

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