Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

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Sports Business

2009.04.15
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カテゴリ:Sports Business
元の論文の一部はこちら


●満足度は7位以下の球団を隠しているが、観客動員数との関連性データからすると、巨人はおそらく8位だと思われる。また、観客動員数と満足度の関係では巨人が異常値を示している可能性が高く、因果関係があるのはほぼ間違いないと思われる。巨人が異常値を示しているということから、巨人だけは別の因果関係アプローチを考えるべきかも。


●そもそも巨人については、「このチームに地域性を求めるのは最早不可能である」というバイアスを取り除いて評価すべきかな、と思う。最も満足度影響が高いと12球団全部では評価されるファンサービスや地域貢献について、特に後者において完全無視な球団だから。でも、だから悪いなんて話ではないし、実際収入マイナスなわけじゃない。
言い換えると、満足度の算出式それ自体が他の11球団のやり方に引っ張られて作られているんだから、突出して独自なやり方やっているチームはそれだけで変な評価になるだろ、と。こういうチームはとりあえず最終順位は気にせず、一つ一つの項目を愚直に見て、時系列で追って評価することに徹したほうが正しい気がする(今は時系列はまだ無理だが)。21世紀型巨人のビジネスモデルって、多分そういう路線の先に道が見えると思うので。


●それを踏まえて巨人の評価を一つ一つ見たけど、まぁそれでも低いんだろうな(笑)チームに魅力が無くなっているというのは間違いない。最大の理由は松井以降のスター不在、という面にあるんだろうけど、敢えてフォローすれば、そういう選手が出なくなった時点で、特定の選手依存の体質からある程度脱却することが命題となったわけで、それは上手く行っていると思う。というか、夕刊フジの「美しく勝て」は最近やっていると思うんだが(笑)実際には「スターをもって美しく勝て」なんだろうな。確かにそれが興行ではある。

痛い問題は、今のいい面が浸透してないというか、巨人が若干マニアックになってしまってライトなファンが(特にスターがいなくて)ついていけてないのが現状じゃないかと。個人的には、今のまま突き進んで、お金にならないファンをある程度切って、熱狂ファンの単価を上げる方向に行くので正解じゃないかと思う。どうせ放映権料なんてこの先上がらないし、実感レベルでは単価は上がっているんじゃないかな。問題はそれで前者を切って、マニアックジャイアンツが世間的にどう取られるかだが。


●各詳細満足度のランキングを見ると、一部はちょっとチームロイヤリティの影響ありすぎ?とも思う。日本一見やすいスタジアムが札幌ドームであるということも、日本一フード満足度が高いのが甲子園というのも、最もアクセスがいいのが浜スタというのも、相対論で考えれば違和感がある。ただ、重要なのはファンが実際に「見やすい」とか「美味しい」とか「近い」と思うかである、と考えれば、それも正しい。


●満足度が向上すればチームロイヤリティや観戦意向は向上するだろうし、チームロイヤリティが高いことで、チームのサービスの満足度も向上しやすくなるとは思う。統計的に因果関係でどっちが卵でという話は不可能で、最終的には相関のあるなしでしか語ることはできないわけで、ここらは推測で語るしかないんだけど、今回の調査結果を見ると、満足度⇒ロイヤリティという一般によく使われるロジックを用いても、スポーツ界だと逆流するロジックの存在も結構あるんじゃないかと思ったり。
これを噛み砕いて表現すると、「このチームが好きだし、そういう人が多いから上手くいってるし、ウチの球団はこのくらいのサービスでもOKOK」みたいな現象ってありそうだよね、と。だって、相対的には明らかにそれ以上だろうというサービス頑張っていると思ったチームが評価すごく低いし。最終的な満足度に与える影響は確かに小さいみたいだけど、チームが愛されていないと、同じことやっててもサービスの評価が低くなりやすい、という傾向は間違いなくあると思う。


●日本ハムの総合的な評価を見ると、やっぱこのチームの地域貢献やチームの魅力って半端じゃないレベルなんだなぁと思う。このチームの成功は革命だったなぁ。


●セリーグとパリーグで、好きになったきっかけの「家族の影響」のあまりの違いに笑った。セリーグは40%でパリーグは20%。一方でパリーグは地域性が露骨に出ているから、地域密着の結果はこういうところに現れているんだろうな。


この人の論文は大学時代にも読んだことあるけど(確かその時は西武の満足度を計ってた)、今回のは半端なく面白かったです。






Last updated  2009.04.16 00:32:59
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2006.10.20
カテゴリ:Sports Business

東京ヤクルトスワローズが観客動員増を目標に始めた新プロジェクト、「F-project(FはFuruta、Fan、Fun、Fullの意)」が、初めてのシーズンを終えた。たまたま調べる機会があり、この成果を分析してみた。

今シーズンの神宮球場については、終盤3試合ほど観戦しただけなので正確な実感を得たわけではない。ただ、自分の印象は「変わってはいるが、それが自分自身の喜びとして実感できた」というわけではなかったのが正直なところだ。


まず、観客動員数の変化について。2006年の観客動員は1,315,389人(1試合平均18,019人)。ちなみに、2005年は1,307,731人(1試合平均17,914人)。つまり、観客数の減少については歯止めがかかったとも言えなくはないが、成功ではないと思う(ちなみに、開幕前には「今年は30万人増を目指す」という目標があったらしい⇒http://www.daily.co.jp/baseball/2005/11/02/193019.shtml)。

次に。自分は巨人ファンであり、ビジター席で観戦することがほとんどなので、自分がその斬新さに気付いていないかもしれないとの仮説の下、知人で今年神宮球場に足を運んだ人にメールで簡単なヒアリングをしてみた(8人と少数だが、正式なものではないのでご勘弁を)。

1人だけ年間15回足を運ばれた方がいらっしゃった。この方はさすがに慣れていて、昨年からの多くの変化があった(最後まで残るお客様が増えた、より楽しめる空間になった、など)という感想をおっしゃっていた。一方、残りの7人はみな3回以下の観戦数だった。うち4人は今年初めてスタジアムに行った方だったのが、面白さを感じていた方は7人中わずか1人という結果となった(ただし、この方は東京アパッチとのコラボレーションで興味を持ったバスケファンなのだが…)。


この結果で、「頻繁に足を運ぶファンにとっては非常に魅力的な企画が出されているが、一般のお客さんがなかなかそれを享受できていない」現状が見えてくる。これこそが、今季の観客が増えなかった最大の原因ではないかと思った。

詳しく考えてみる。このプロジェクトの主旨として、オフィス街である都心のサラリーマンなどを取り込みたいという考えが伝わってくる。私はサラリーマンではないが、観戦感覚はそれに近いのでは、と思っている。神宮球場に行くことは時間的にはギリギリとなることがほとんどだ。試合開始後に神宮球場に到着することもある。ちなみに、観戦に行くかどうかはその場のノリで決めることも多い。一人でプラリと行くこともある。

では、現状の演出はそういう人間が適切にサービスが受けられる状態にあるのだろうか。サービスというのは顧客が感じられなければ意味がないのであるが、私が聞いた中では、あまり足を運ばないファンがそこをどれだけ感じられているかが非常に疑問の残るものであった。

試合の主役はもちろん選手達なので、彼らが魅力あるプレイをすることが重要ではある。しかし、もう一歩お客さんを喜ばせるには試合の合間のサービスが不可欠だが、まだその質が足りないのではないかと思うのだ。実は楽天の最終戦の時にたまたま仙台にいたのでフルキャストで観戦したのだが、彼らはそれこそ毎イニングの合間に演出を提供していた。あまり野球に興味のない人々も非常に喜んでいたし、最終戦にもかかわらず満員であった。もちろん楽天も観客動員が昨年よりも減っているのが現状であるし、他の問題もあるのだが(それは別に書くとして)、彼らの方が努力とその成果の可能性を感じさせるのも事実だ。


1人、「別に他の球団と比べて真新しいファンサービスがあるとは思わなかった」という意見があったのだが、こういう意見がなくなったとき、真の改革が実現できると思う。







Last updated  2006.10.20 18:53:20
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2006.03.12
カテゴリ:Sports Business


ロサンゼルス・レイカーズに日本人スタッフがいらっしゃって,その方と米国在住の日本人弁護士の方からお話を聞いた.

前回のレポートにも書いたが,米国のスポーツ事情のうち,日本に入ってくる情報の多くは上のディビジョンの限られたクラブのものである.米国にスポーツ文化が日本よりはるかに根付いているのは最早揺るがない事実であり,その中での頂点のクラブの話は日本から見れば現実的には雲の上のことである.それよりももっと下のレベルのクラブはどのように運営を行なっているのか.今回は同行者の関係もあり,大学スポーツにおいてこの部分を聞くことが最大の目的であった.以下,それも含め,日本に対する見え方も含めて,いただいたお話を書けるだけ記すことにする(まぁ,日本でも言われている意見も多々あるが).

ちなみに,反感を買う考え方もあるとは思われる.私自身同意しかねる話もなかったわけではないが,日本の外にずっと住んでいる人から見た自分の国への貴重な意見としては決して偏った意見ではないと思っている.





・日本のメディアについて
 →テレビがとても一元化してしまっている.官主導型だ.彼らは同じやり方しか知らないのではないかと思うことがある.一元化については教育から変えるべきなのではないか.

・日本の仕事のシステム,風習について
 →60%しか知らないことを100%知っていると言う癖がある.また,例えば3人の意見があってもどれか1つを通すというわけではなく,妥協が多い.米国が敗者復活戦型である一方で,1回ダメであるともう全てダメだという風潮がある.

・(注:これは彼らではなくまた別の人から)日本のIT業界について
 →米国は日本のIT産業をバカにしている面がある.米国のIT産業は基本的に地方に拠点を構えている.そもそもIT最大の長所は,距離がどれだけ離れていても通信が可能なことであり,わざわざ都市に構える必要はない.そして米国のIT企業は地方にいることでその地域にお金をたくさん落として,業界全体では広い地域に貢献している.一方で日本のIT企業はどうであろうか.結局,みんなステータスだけのために「都心のあの場所」に集まり,ヒルズ族となろうとしているのである.

・スポーツのトレード制度について
 →トレードは日本では非常にマイナスイメージが強く,失格の感覚を持っている.しかし米国ではそんなことはなく,単純に「そこでは合わなかったから別のチームで再チャンスを」という意味合いがものすごく強い.(アル注・2つ上に関連)

・NCAAのDivision1について
→プロ的であるという批判が出てきている.運営負担は大学本体にもかかってきている.ファンド・ソースはチーム以外にリーグ,NCAAの配分,広告収入などである.広告収入などは,仲介するマーケティング会社が存在する.

・NCAAの下位Divisionについて(冒頭の疑問について)
 →結論から言うと,特別な収入努力はしていない.NCAA全体(1000チーム以上)を通して,全Divisionで黒字のチームは30個くらいであり,他は全て赤字である.比較的良好な競技もフットボールとバスケットボールくらいである(これらは事実上野球でいうマイナークラスのリーグと化しており,プロ化しすぎているのが逆に大問題になっている).また,大学によっては他のマイナースポーツを縮小(廃部)しているところもある.
通常運営の収入で賄えない部分については,大学のファンドが出しているのが現実だ.ただし,大学側のお金を出すことに関する感覚が日本人とは違うのが大きな相違点である.日本でこのような投資をさせるには,税法の改正が必要になると思われる.米国では税対策として大学がスポーツにお金を出すという感覚がある.

・指導者について
 →大学とプロを行き来する指導者がとても多い.報酬は,コーチで最高年に200万ドルくらい.

・ローカル放送について
 →米国は国土が広い上に国内で時差もあり,人の住んでいるエリアが非常に点々としているのでローカル放送が意味を持っている.どこにでも人がいる日本でローカル放送のシステムが意味をどこまで持ってくるのかは疑問である.

・地域性について
 →同じDivisionでも地域性で根付き方は全く違う.例えば,ケンタッキーは大学スポーツは非常に人気が高い一方でプロスポーツは根付かない場所として有名である.



総括は最後にまとめて行います。







Last updated  2006.03.13 01:54:35
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2006.02.25
カテゴリ:Sports Business


ロサンゼルス,サンタモニカの海岸.着いて数分も経たないうちに,この国の人々がスポーツ好きであることに気付かされる.まず,結構いい歳をしたおばあさんがいきなりインラインスケートで私たちの前を過ぎていった。よく見ると,周りでインラインスケートをしている人の年齢層は結構高めである.インラインスケートやスケボーはレンタルがあった.


次に,浜辺に備えられているものを見る.歩いているうちに気付いたのだが,日本は島国だということもあり,海岸から山までの距離が非常に短い.だからか,海岸のたて幅が狭い(長くて50mくらいだろうか)のだが,米国の海岸はその数倍の幅があるので,海岸にいろいろな設備を置くことができている。例えばビーチバレーコートが5面も並んでいたり(下の写真),懸垂や平行棒があったりもする(もちろん,これらは全て自由に使うことができる).特に,ブランコは2~3歳用のものと,4~5歳用のものでも分けてあることに驚いた(それぞれの年代の子供が落ちないくらい小さく収まるサイズにしてある).このように非常にきめ細かい配慮がされている.それ以外にもスペースはたくさんあるので,6人ほどでアメフトのパスで遊んでいる青年達なんかもいた.


ロス1



この海岸の特徴の1つは,非常に小さなものだが遊園地があることである。アトラクション自体は大したことはなく,後楽園の10分の1くらいの規模のフリーフォールや小さな観覧車,ジェットコースター,そしてゲームセンターがある程度である.これらは子供向けに作られているようだ.一方で,遊牧民の博物展をやっているらしい建物も見つけた.最後に,海岸から離れて歩いてみると,10分もしないうちに日本で言うアウトレットのようなストリートに出た.値段もお得なものがあり(コンバースのオールスターが20ドルとか),ここも数時間あっという間に潰せそうである.


これらのことを総合すると,実に子供から老人まで,スポーツ好きから買い物好きまでそれぞれが何かを楽しめるようになっていることがわかる.「~がしたいからそこに行く」のではなく,「そこに行けば何かが出来る」のである.スポーツはあくまでその1つだが,重要な一角を占めている.サンタモニカ海岸に近いものについては,東京ではお台場があるが,ところが現実のお台場は若者が圧倒的に多くて,むしろ買い物やアミューズメント好きに向いている(デートスポットと言われる所以だ).スポーツといえばせいぜい有明のテニスの森くらいではなかろうか.お台場はオフィス街でもあることに起因していると思われるが,それにしても,土地計画として様々な世代を取り込む戦略が今の日本であるのか,といえば疑問符がつくのは間違いない.


つまり,日本がスポーツ文化というものを考えるときに重要なことは,「みんながスポーツをする」ことよりも,「どんな世代,好みの人でも楽しめる空間があり,その中で公共性を持ったスポーツが重要な一角を占める」ことではないだろうか.







Last updated  2006.02.25 13:13:22
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2006.02.16
カテゴリ:Sports Business


今季始まったプロバスケのbjリーグは、「戦力均衡」を掲げてサラリーキャップや収入の再分配システムを採用した。しかし1年目の半分を終わって各チームの成績を比べてみると、下の通りである。

順位表




ちなみに、観客動員も順位と似たような順位である、というのは以前も書いた通りである。

というわけで、かなりの格差ができてしまっている。プレーオフ制であることを考えれば、残念ながら少々リーグが盛り上がりにくくなっている。では、どうして「戦力均衡システム」は機能しなかったのか。これは単純に「各クラブのチーム作りのクオリティの差」であろう。練習環境、監督、コーチの技量、そして選手の素質である。



しかし、これは致し方ない面が大きいと思う。そもそも、新しく出来たリーグにおいて、どのような戦い方が最も有効か、どんなチーム作りが求められるのか、これは日本では未知なる領域なのだから、全体の大まかなノウハウというのは存在しないに等しい。選手だってドラフト1位だから活躍するとは限らない。どれを取ってみても、実際にやってみなければわからない不確定要素が多すぎる。当たり外れが激しくなるのは当たり前である。元々JBLで戦っていた新潟が首位争いをしている、これは妥当な展開だと言える。



ただ、私が問題だと思うのは、戦力均衡システムがプラスに働いていないだけでなく、時には逆に戦力格差を広げる方向に働いていることにある。例えば最下位の埼玉は、低迷の理由として頼みの外国人選手が怪我をして日本人主体で戦わざるを得なくなったことがある。このような下位に沈んでいる、軸の選手が怪我をするなど、チームにトラブルが起こっている時に新選手を補強しようとしても、サラリーキャップシステムがあるので選手が獲れないのが現状だったりする。チームに金がない可能性もあるが、あるとしても年俸総額の上限を抑えられているために選手を獲得できない。結果、成績格差は更に広がるし、経営面にも悪影響でしかない。上の順位表の背景にはこうした事情も1枚噛んでいるのである。


大体、理想のチーム作りというのは「いかに効率的に選手を雇い、上手く育て、自分のクラブで活躍させるか」だったりする。未熟なリーグでは、真にノウハウがあるクラブはそこまでお金をかけず上位に進出し、ノウハウのないクラブはお金をかけても下位に低迷している可能性だってないとは言い切れない。というより、現在のbjリーグは、どちらかといえばこちらに近い現象に陥っている気がする。


ちなみに先の埼玉は、怪我の選手を契約解除して金を浮かし、そこに現監督CJを選手登録して乗り切りを図っている。復帰第1戦を観戦してCJの活躍がなかなかに面白かったのだが、このような乗り切り方しかできないのは、世間的には面白くてもリーグとして笑っていてはいけない。




以上のことをまとめると、次のことが見えてくる。
・戦力均衡システムは、全てのクラブがチーム作りのノウハウをある程度持っていて、それが出来て初めて成り立つシステムである。
・戦力均衡システムは、時には下位クラブの首を絞めるシステムにもなり得る。




更に、この1つ目の項目については、言葉を「チーム作り」から「クラブの経営」に変えても全く同じことが言えるだろう。それぞれのクラブがノウハウを高いレベルに保って経営努力を最大限に行った先に、米国式の「収入分配システム」は存在しているはずなのである(少なくとも米国はそうである)。プロ野球で11球団全てが営業努力を最大限にしていると言いがたい現状にもかかわらず、「巨人戦の放映権を分配しろ」という意見は、(手段はどうであれ)過去努力して獲得してきた巨人独自の収入構造を、戦力が開くからという理由のみで何もしないチームに分配しろと言っているわけだから、これは先の考えからするとおかしい。もし分配論を掲げるのであれば、その前に各チームに対して収入の最大努力を訴えるべきではないだろうか(まぁ、今はそっちに動いていると信じたい)。



というわけで、bjリーグをここまで見てきて思ったことは、「新リーグにおいては最初から戦力均衡システムは置くべきでないのではないか」ということである。例えば5年後にシステムを導入する前提で、「それまでは各自最大限の営業努力、チーム作りの努力をしてください」と言ってやらせるのもアリではないかと思う。これは格差の広がりに繋がるかもしれないが、どうせ機能していないどころかマイナスに繋がるのであれば、それくらい自由にやらせてもいいのではないだろうか?これはbjリーグに、というよりも今後増加すると思われるスポーツのプロリーグに対して提案したいことである。bjリーグはこういう風に、システムを体を張って実践してくれているのだから(ものすごく勇気のいることをやっているのだから)、他の競技の関係者は真剣にbjリーグの動向を追って分析するべきである。







Last updated  2006.02.16 16:36:56
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2006.02.14
カテゴリ:Sports Business

ごめんなさい。久々の更新が宣伝です(汗)


私にとっての恩師の1人、早川武彦教授が大学の定年退職を記念いたしまして本を出版されました。どこまで書店に並ぶ本なのかわからないのですが、(そのうちamazonに出る可能性アリ)非常に充実している内容なのでここで宣伝させていただきます。



sports_to_media.jpg
グローバル化するスポーツとメディア、ビジネス
~スポーツ産業論講座~


【目次】
第1部 スポーツ産業論講座とは 早川 武彦

第2部 スポーツ産業論講座
 第1章 二人の経験に学ぶ(重野 弘三郎さん、服部 茂章さん) 小倉 俊行
 第2章 企業スポーツの問題点と今後のスポーツクラブのあり方 前田 直樹
 第3章 J1から世界のFC東京へ 村林 裕
 第4章 企業保有のクラブから独立事業体としてのクラブへ 山谷 拓志
 第5章 写真家の現場から 宇都宮 徹壱
 第6章 プロスポーツクラブ経営の現状と今後 小谷 泰介
 第7章 スポーツとネット情報価値 小野寺 俊明
 第8章 中国におけるスポーツマーケティング 案野 裕行
 第9章 スポーツ・エージェントの実務 水戸 重之
 第10章 スポーツグッズとマーケティング 早川 武彦

第3部 すすむ国際スポーツのネットワーク化とメディアスポーツ 早川 武彦
 序 論
 第1章 変容する国際スポーツ組織の動向~IOCとメディア
 第2章 国際メディア戦略としてのスポーツビジネス:メディア・スポーツ
 第3章 テレビ放映権料高騰と放送・通信業界の再編
 第4章 メディア戦略とプロ・スポーツクラブ経営
 第5章 わが国におけるケーブルTV(CATV)と地域スポーツ振興
 第6章 スポーツの本質に根ざすメディア・スポーツ論に向けて




某W大が似たような本を出していますが、あちらよりも比較的、普段表に出てこない方々の話が多いです。しかしそういう部分に日本のスポーツマネジメントの根幹、ヒントが隠させている場合も多いのではないでしょうか。私自身がまだ読み切っていないのですが、この分野を勉強している方々にはぜひ読んでいただきたいと思います。







Last updated  2006.02.14 14:17:57
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2006.02.02
カテゴリ:Sports Business

今のJリーグクラブの観客動員と経営の状況は、大きく次の4つに分類されると思われる。



1・営業努力が実って観客大動員に成功し、これが他の収入にもつながり、
  親会社なしでも利益を出せるクラブ(浦和、新潟)
2・営業努力が実って観客動員においてそこそこの成果はあるものの、
  依然として親会社の助けが必要なクラブ(大分、東京、横浜など)
3・営業努力はしているが、観客動員においてまだまだ満足の行く成果が
  出せていないクラブ(多くのJクラブ)
4・営業努力をする以前の、会社組織の問題などで苦しんでいるクラブ
 (柏、神戸、名古屋など)

※大分は親会社を持っていないが、現状の動員成績などを見て、カテゴリ分けするに当たりここに入れさせてもらった(親会社がないからこそ動員で成果が出ていても昨年のような危機にも陥るわけだが、彼らのやり方は本来のJの理念からすると正しい)



4は論外として、1~3は、その地の環境で左右された部分も大きいが、観客動員戦略の努力の程度でも決まってくる。とはいえ、地域密着と軸があるJリーグは多くのクラブは2くらいまでは行けると思う。もしかしたら新潟2号みたいなクラブも出るかもしれない。ただ、1やその上となるとどうであろうか。例えばFC東京ならFC東京で、正直今のままでは経営上の更なる大きな飛躍(つまり、収入が2倍になるとか)は難しいと思う。現状はまだ下のクラブが多く、彼らの底上げを待つ時期なのかもしれないが、私は上のクラブの更なる飛躍という観点において、今年あたりを境にJリーグの限界が見え、行き詰るのじゃないかと思う。


Jリーグクラブの経営について別の言い方をすると、Jリーグはこれまで、地域密着以外のツール(ここで言う「ツール」は、試合の価値を上げることを指す)での観客動員戦略は、そこまでしていたわけではない。今の状況が続くと、ある程度まで観客が増えても、そこから更に価値を上げる努力をしないことには、観客単価も上がらずスポンサー料や放映権料も伸びない。それでは「親会社なしでも運営できる」理想形は作れないし、レベルも上がらない。


例えばイングランドと日本で比べたとき、収入差が出るのは放映権だけではない、入場料もそうである。プレミアリーグは平気で1試合5000円くらいが相場となっている。確かに、チケットの単価を上げることは収入増のためには必要となる(もちろん、プレミアの価格は異常であるし、闇雲に値段を上げろというわけではない。席単価を上げて付加価値を提供する顧客と安く楽しんでもらう顧客に分けるなど工夫すればよい)。


Jリーグの経済規模は今やオランダとフランスの間くらいまで来ている。ただしそれは、物価指数を考慮に入れていない数字であるし、経済規模とは裏腹にリーグの選手レベルはまだそこまで行っているわけではないのが現状だ。つまり、地域密着だけで伸びては来たものの、欧州が行ってきたことを踏襲するだけでは収まるところに収まるしかない(下手をすればベルギーリーグクラスに落ち着くだろう)。そんな状況をファンが許すはずはない。


先に述べたいろいろな価格を上げるには、それ相応の価値をバックする必要がある。例えば年間チケット購入者にだってそうだ。それが試合時のおまけのイベントでもよいし、ギブアウェイ(無料プレゼント)でもよい。それで顧客が満足すればよい。だが、これがとても難しい。企画を行う人材もノウハウも未だに手弁当に近い(それが悪いとは言わないが、限界はある)。つまり、このような企画が実際の結果につながるほどの高みに行くには、それ相応の人材やノウハウが必要ではないか。そして、この部分に投資できるか否かが今後のJリーグにおいてキーになってくると思われる。


これは日本のスポーツ界全体に言えることだが、これまでほとんどのクラブは「投資」と言ったときに「選手の投資」や「設備の投資」しか考えてこなかった。これはクラブレベルを上げるためであるし、それもかなり重要ではあるが、今後Jリーグが行わなければいけないだろう、クラブ価値を上げるためにできる投資はこの2つに留まらない。例えば選手に礼儀作法、インタビューの受け答えを指導する人材だって必要だし(マンUなんかはテレビ局の元キャスターを引きぬいてやっている)、ファンイベントのためにプロのイベンターを起用するのだってよいだろう。カラスコという、マスコットの中の人材にお金をかけた楽天は事実、彼が観客動員に大きく貢献した。観客動員増大のためにジダンやロナウドに10億も払おうとするなら、他にやることがあるだろうと言いたい。


この戦略に問題がないわけではない。何より費用対効果が見えづらいという問題が生じる。そこに投資してどれだけ収入が増える見込みがあるのか、そのデータが日本にないのである(こういう部分こそ、自分を含めてアカデミックの人間が研究すべきなのだが…情けないことにこっちも人材不足である)。


他の問題でいうと、例えば付加価値を上げることでロイヤリティを感じ、「毎回来なくてもシーズンチケットを買ってくれる人」が増えるかもしれない。しかしシーズンチケットが増えるのはチケット販売的にはいいが、来られない人が多い場合に、スタジアムが空席で空虚感が生じるリスクがある。ので、行けないと分かっている人への転売システムなどを作ることが求められるが、こういうものにITは欠かせない。他にも、付加価値の向上にITは確かに使える。しかし、そこまで頭を回してITを使うだけの人材とお金は、今のJリーグの規模では簡単には捻出できないと思われる(CRMに至っては、1流の企業で100億単位の投資をするような代物だ)。成功するかもわからない、どれだけのリターンが見込めるのかわからないのが現状であり、どこかが「はじめの一歩」を踏み出さない限りは。
 

ただ、Jリーグはどこかでこの一歩を踏み出さないことには、現状からの大幅なアップは望めないのではないか。どこでこの流れが変わるかが見ものである。







Last updated  2006.02.02 12:51:13
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2006.01.10
カテゴリ:Sports Business
ヴェルディのサポーターがblogで呼びかけて、
有志で選手の慰留に集まったという話がニュースにもなった。


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主力流出に激怒!東京Vサポ決起
2006年1月10日(火) 6時4分 スポーツニッポン

 東京Vサポーター約70人が9日、東京・稲城市の東京Vのクラブハウス前に集結し、主力選手の大量流出に対し、抗議行動を行った。J2降格が決定した11月26日柏戦後でも拍手を送った穏健派サポーターだが、ついに我慢の限界を超えた。

 朝から緊張した空気が漂っていた。あるサポーターは「(小林)大悟の移籍の話が一番ショック。もう黙っていられなかった」と言った。「戸田も相馬も主力が出て行く。もうACLは辞退してほしい」という声もあった。今月に入り相馬→浦和、戸田→広島の移籍が決定。小林大と小林慶の大宮入り、山田のC大阪入りも決定的。クラブ崩壊の危機を感じたサポーターは前日8日夕方、専用のブログを通じて集結を約束。異例の“直談判”に踏み切ったのだ。

 この日、最初につかまったのはMF小林慶だった。既に大宮への移籍が決定的。この日は荷物整理などのために偶然、クラブハウスを訪れた。当然のように囲まれ、残留を懇願された。しかし、今後に関しては「新聞の通りです」と移籍を認めるしかなかった。

 2番目は今季、古巣に復帰する都並敏史ヘッドコーチ格。現役時代「炎の左サイドバック」と呼ばれた熱い魂の持ち主は約30分もサポーターと議論をかわし「きょうはクラブ側と編成について話があった。サポーターの熱い声は聞きました」と振り返った。

 くしくもこの日、桃山学院大DF重光責葵(4年)の獲得が判明。期限付き移籍していた元日本代表でC大阪のMF広山、仙台のDF富沢の復帰も決定した。主力の大量流失に対し、ようやく来季の補強も見えてきたが…。果たして騒動は沈静するだろうか。

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私は何度か書いたことがあるが、高校の途中くらいまでヴェルディサポーターだった。
(サポーターといっても金がなくて当時年1,2回しか観戦には行ってなかったが。
 あと、これは自分を棚に上げるわけじゃなくて、私はそのくらいの観戦回数であろうが
 チームを常に心配して、行ける時に全力でサポートする人はやはりサポーターだと思っている)
サポーターを辞めた理由として、一言で「つまらなくなった」という感じだった。
高校生でまだサッカーにしても、サポートに関しても知識が乏しいこともあったから、当時はあまり考えなかった。
ただ、後から振り返ってみると、それだけの愛情が自分の中でなかったということなのだろう。
チームにしても、それだけの姿勢を示していなかったと今は思う。


あれから7年。
今はライバルであり、とうとう降格してしまった東京ヴェルディ1969。
これからどんなチームになっていくのか、今はまだわからない。
ラモスで成功するのか、それもよくわからない。
でも、
こういう熱い、心配している、何かできることをしようとするサポーター達がまだたくさんいる。

私もヴェルディは大嫌いだ。確かに。
彼らもFC東京サポーターの私にこんなことを言われても嬉しくないのかもしれない。
でも彼らはマクロ的にはJリーグの、スポーツの繁栄という同じ目標に頑張っている。
そんな彼らをみて、すごく嬉しいし敬意を表したくなる。


確かに、ヴェルディフロントの姿勢がこれでどうなるかはわからない。
それでもこのチームが何か復活しそうな予感が初めてした気がする。
例え最大の敵であるヴェルディでも心から声をかけてあげたい。



ヴェルディ頑張れ。Jリーグの一員として。
チームを作り直して、サポーターももっともっと増やして。
そしてまた来年はJ1で東京ダービーができるように遠くから応援しています。






Last updated  2006.01.11 00:36:16
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2006.01.06
カテゴリ:Sports Business
箱根駅伝は久々にじっくりと見た。
(見たというか、優勝などは有明コロシアムへ向かう車の中で聞いていたのだが)

今年のドラマも、残酷ではあったものの本当に感動するものであった。
2区の必殺山梨学院のアフリカ人のごぼう抜き、
トップを狙える位置でタスキをもらった東海大学の5区のエースが失速して予想外の転落、
独走かと思った順天堂大の8区の大ブレーキ、
最後の優勝争い、そしてシード権争い…。
(困ったことに選手の名前が思い出せないぞ…)


箱根駅伝は選手の破壊システムになっていると言われる。
確かにその通りではあると思う。
箱根で活躍して五輪でメダルを取る選手は近年ほとんど出ていない。
(そもそも男子マラソンの注目度が低い)
10年ほど前、早稲田の渡辺康幸がスーパーエースでスターだった頃、
彼の五輪での金メダルを夢見た人も多かったと思う。
しかし実業団では怪我の連続であえなく引退。
私個人が、箱根の恐ろしさを初めて知ったのはこの時だった。

箱根で活躍するために調整を全部ここにあわせる、
レースで持てる力以上のものを全てつぎ込む、
そして日本の男子ランナーはピークをここで迎えてしまう…。

100%そうであると断定できなくても、確かにこういう面はある。
ただ、じゃあ箱根駅伝を無くせとか、それはレースを見ていて言えなくなる。

私が今年箱根を見ていて思ったのは、
「文化というのはこういうことを指すのだろうな」ということだった。
例えば日本はサッカー場を街中に作っても近所迷惑だって言われて終わってしまう。
しかし、箱根はあれだけの距離の道を封鎖するのに、
それに反対するどころか、進んで沿道に参加して声援を送る。
既に当たり前の領域に入っている。

そもそも駅伝自体特殊なレースだ。
「タスキをつなぐ」概念自体が日本的なもので、明らかにチームスポーツになっている。
そこに起こるドラマへの参加を、選手が何より夢としていて、
観客もそれを毎年風物詩として楽しみにしている。


協会はその先のことを考えているかもしれない。
でも、既にこのドラマに毒されてしまった自分は
別にスポーツは全て五輪でメダルを取るために存在する必要もなくて
いいじゃないか、とすら思ってしまう。


こういう勉強をしている人間としてこれは失格なのか?






Last updated  2006.01.06 19:23:38
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2005.12.14
カテゴリ:Sports Business
ドイツ楽すぎる…不正抽選疑惑浮上


 9日のW杯抽選会で開催国のドイツが組み合わせに恵まれたことについて、不正疑惑が浮上した。イタリアの有料放送スカイが、日本などが入った第4ポットの抽選を担当した元ドイツ代表主将のマテウス氏が1度つかんだカプセルを離して違うカプセルを引いた映像を紹介。ボールに細工がされていたのではないかと報じた。マテウス氏が引いたのはFIFAランク21位のコスタリカで、イタリアと同組になった同じ第4ポットの同8位の米国や同15位の日本、同19位のイランよりランクが下だったことから疑惑を呼んだようだ。マテウス氏は12日付のビルト紙に「でっち上げるな。バカげた話だ」と疑惑を完全否定した。


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抽選前から何度か書いた不正の話。
毎回ながら、証拠なしに書いているのでそれを承知の上で。

で、上の記事。
どこまで追求しても、証拠を出す方法がない以上、白になることはない。
黒になる可能性も低い。だからこうやって疑惑だけでず~っと行くのだろうが、
こうも毎回毎回毎回開催国有利な組合せになると、隠し切れなくなる感すらある。
(前回の韓国はそんなことはなかったかもしれないが…)


抽選会は、公開生中継の中でボールをポッド毎に選ぶ方式であった。
司会者もすり替えている瞬間はないので、ここでの不正は考えられない。
で、唯一考えられるのが
「ボールに番号を書いておいて、その順番通りに引く」
というもの。
これについては「やっている証拠」がないのと同様「やっていない証拠」も
存在しない。
全員がコレ通りにやれば、予め組合せを作ることも確かに可能になる。



どうしてそんなことをやるのかと言えば、
「W杯が興行であること」「国際サッカーは政治である」事実に基づく。
例えば開催国がグループ敗退でもした日には、盛り上がりは確実に半減する。
試合で八百長をするわけにもいかないだろうし、そうすると
組合せを操作するのが有効だ、という話になるのだと思う。
(日本も、98年フランスの時に当たった相手は皆
 現地からの大きな観客動員が期待できない国であった。
 こういう国の試合を埋めるために、日本を当てたという話も、
 確かに嘘ではないように聞こえる。
 だから今回もアルゼンチンかな、て私は予想したんだけど…)


他にも、ドイツと仲の悪いイングランドやオランダが厳しい組に入ったり、
この辺りはそういう政治性が絡んでいる可能性もある。



毎回言っているけど、全て推測に過ぎないのは確か。
でも、FIFAがこれまでW杯をどう扱ってきたか、それを考えると
そういう疑惑が出てもおかしくないほどうんざりする部分があるのは
確かだと思うのだ。






Last updated  2005.12.14 17:30:44
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