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赤組☆へべれけ観戦記

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2006年04月30日
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【中国リーグ第1節】
 ◇日時  2006年4月30日(日)11:00
 ◇場所  岡山県陸上競技場
                  4-1 
  ファジアーノ岡山   5      1 レノファ山口
                  1-0    
 



 
 朝、窓をあけると、青空が広がり、絶好のサッカー日より。
 スタッフ、ボランティア、サポーターは、午前8時半に、桃スタ前集合。
 ボランティアの人たちは、説明を聞いたあと、それぞれの持ち場へ移動。
 サポーターは、バックスタンド10番ゲート付近に移動。小学生の遠足の前夜のように、多くのサポは昨夜、興奮して眠れなかったらしい。私も one of them です。 

 
 バックスタンドには、すでに県議会議員のS先生により、たくさんの鯉のぼりが飾られていました。
 サポーターは、手際よく、横断幕やバンディーラを取り付けて、9時過ぎには作業終了。

 
 奉還町で多くの方に寄せ書きをしていただいた横断幕も掲げられた。
 
 
 サポリーダーも、戦いの前のつかの間のひととき。大旗の試運転も上々です。

 
 選手からは、サポーターにビールの差し入れ。これって、逆援助交際?(笑)
 冗談は、さておき、本当に素晴らしい選手達です。選手の気持ちは、すべてのサポーターに伝わった。そんな選手達に、今日初めて、彼らにふさわしい「晴れ舞台」を用意することができたって感じです。
 選手のウォーミングアップも始まると、選手達のかけ声を聞いただけで、気合いが入っているのが伝わってくる。
 RSKの応援風景の取材もありましった。

 
 10時の開門時間を過ぎると、メインスタンドがお客さんで埋まってくるけれど、思ったほど客足が伸びない。
大型ビジョンでは、ファジアーノゴール集など、趣向を凝らした映像が流れ、キックオフの時間に向けて、気持ちが高揚してきます。

 私の今日の注目点は、何人の人が、スタジアムに足を運んでくるかです。
 プロ契約選手0人、全国的にも特に注目度低い中国リーグ、さらには行政・マスコミの表だった支援無し、そして、年間予算1,200万円の清貧クラブに、5,000人もの観客を集められるわけないという、いかにも岡山県人的な「意見」が聞こえてくる。
 しかし、試合が始まっても、客足は伸び続け、4,184人という大観衆。中国リーグ史上最高の観客数だろうし、21世紀になって、岡山県内の社会人チームで、これほどの観客を集めたスポーツは、なかったと思う。

 

 
 サポグループは、バックスタンド10番ゲート付近に密集。およそ60人くらいで、水島やベルのサポも友情応援です。
 ベルや水島の応援は、メインスタンドで、「みなさん一緒に応援しましょう!」というスタイルだけど、ファジは、「応援したいやつだけ来い」といった突き放した感じ。
 個人的には、それぞれのクラブに、それぞれふさわしいスタイルがあっていいと思うし、ファジは、ファジらしくていいと思う。


 今日は、特別に、某大学生と某高校OBの方々のトランペットとトロンボーンの伴奏付きで、いつもにもまして華やか。本当に、ありがとうございました。
 試合開始当初は、楽器の音にサポの声もかき消されていた感もあったけれど、時間がたつにつれて、どんどん声がパワフルに。メインスタンドに声をぶつけるように。
 後半になると、メインスタンドから、たくさんの人が移動してきてくれて、バックスタンドのお客さんは、200人以上。サポの周りで、声を出してくれたり、手をたたいてくれる人もかなりいた。
 「岡山でお勧めの場所ある?、おいしいものある?」と聞かれたら、「何もない」と自虐的になる岡山県人が、心の底から「おかやま」という言葉を何回発しただろうか?
 いや、国体は、大いに盛り上がったと言う人もいるだろう。でも、国体は、何年も行政やマスコミが時間と金をかけて、県民にPRしてきたもので、一夜限りの祭りのようなもの。


 今日は、多くの人は動員じゃなくて、自らの意志でスタジアムに来てくれた。奉還町での寄せ書きイベントやビラ配りなどで、サポーターや選手達は、4000人という「人」を動かすことができた。しかし、これは、金さえあれば、「人」は動かすことは可能かもしれない。でも、今日の選手の気持ちの入ったプレーやサポターの熱い応援は、きっと多くの「人の心」を動かしたのではないかと思っている。
 バックスタンドから見ていて、ほぼ満員になったメインスタンドから聞こえてくる歓声、どよめきを聞いて、やっと、岡山サッカーが夜明けを迎えたという感慨がしみじみして、体の中から熱いものがこみ上げてくる。
 でも、桃スタは、岡山サッカーの聖地ではないと思う。「聖地」って、そんな軽々しいものではない。桃スタの歴史は、今日、始まったばかり。これから、何年にもわたって、人々の記憶に残るような幾多の激闘、名試合、口惜しいゲームを重ねて、はじめて「聖地」の名前に値するものになっていくと思う。
 今日は、「よかった!よかった!大成功!」というのじゃなくて、プレー内容、応援、試合運営と、いろいろと課題や問題点も多くあるかもしれないけれど、夢に向かって大きく一歩を踏み出したことに、乾杯!です。

 

 
 あっ、試合内容の方は、私は、舞い上がって冷静に見ていなかったで、他の方におまかせします。
 レノファ山口は、チーム名は山口教員から変わったけれど、総合力では、ファジの方が上回っていたような気がする。ほとんど、危ない場面がなかった。
 前半4-1で、ファジの楽勝ムードが広がったけれど、後半は、山口が、何度か押し込むケースが見られたけれど、ファジのDFのスピードが上回っていた。
 このまま終われば、不完全燃焼というところで、最後に中川選手が決めてくれたのは、最高の展開。メインスタンドのお客さんも、きっと、生での観戦を堪能してくれたことと思います。(「生での感染」と変換したATOK・・・。)
 個人的には、これほど短く感じた90分間を体験したことはありません。最後の15分のロングコールがあっという間に終わった気がした。

 
 バックスタンドのサポへ挨拶にやってくる選手の足取りは軽やか。そして、ファジアーノ選手のサポーターを大切にする気持ちは、おじきの深さからも伝わってきます。

 
 試合が終わってから、13時からと15時からのサッカー教室が開催され、400人のこども達がファジの選手の指導を受けた。試合で疲れた選手には気の毒だったけれど、本当にこども達の顔は生き生きとしていました。

 
 サポーターは、こいのぼりの片づけを終え、メインスタンドで、サッカー教室を見ながら、缶ビールを飲みながら、打ち上げ。

 以上、バックスタンド側から見た感想なので、メインスタンド側から冷静かつ客観的に観戦された方とは、温度差があることは、あしからず。

次回の桃スタでは、8,000人が目標だそうです。今日、スタジアムに足を運んでくれた人は、是非、家族、友達を誘ってきてください。
 もし、これを読んでくれているあながた来てくれていたら、今日は、4,185人でした。是非、今日、来られなかった方も、是非、お願いします。
 週末は、桃スタでサッカーを見るというのが、いつか、岡山ではありふれた光景になるかもしれない。ナイターで、生ビールとなれば、たまらない。

 そのときは、このブログは、「スタジアムに行こう!」のサイトの中の1コンテンツだけど、いつか、「スタジアムで会おう!」にしなければなりません。
 (※ 2006年日程だけは、多少、お役に立てるかもしれません。)

 最後になりましたが、試合運営を支えてくださったボランテァのみなさま、本当にありがとうございました。






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Last updated  2014年08月23日 11時50分05秒
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