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赤組☆へべれけ観戦記

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2010年08月21日
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カテゴリ:観戦記(岡山)
 今日は、天皇杯県予選準決勝2試合が、kankoスタジアムで開催される。

 ネクスファジ-三菱水島の岡山ダービーの再現、ネクスファジ-RKクラシックの新旧ファジ対決などを期待していたけれど、残念ながら、三菱水島は社会人予選で、RKクラシックに敗退、ネクスファジも岡山県代表決定戦1回戦で、環太平洋大学に敗退してしまい、夢のカードの実現はならなかった。

 今大会は、社会人、大学、高校の第1代表がすべて1回戦で敗退という波乱の大会となり、今日の準決勝の対戦は、次の組み合わせは、次のとおりとなった。

  11:30 環太平洋大学(大学第2代表)  -新日石水島(社会人第3代表)
  14:00 RKクラシック(社会人第4代表)-玉野光南高校(高校第2代表) 
 

 私のお目当ては、第2試合のRKクラシックだったけれど、暑い中、第1試合から観戦。




【天皇杯岡山県代表決定戦準決勝】
 ◇日時  2010年8月21日(土)11:30
 ◇場所  kankoスタジアム
                 2-0 
  環太平洋大学   3       1  新日石水島 
                 1-1

 第1試合の観客数は、200人くらいで、(腰痛のため、移動してのスタンド風景等の撮影はやってません。)環太平洋大学の部員や保護者のほか、熱心なサッカーファンやオタクといったところ。
環太平洋大学はサッカー部員20~30人が、太鼓を叩きながら元気のいい応援。陽の当たる前方の席は避けて、涼しい屋根の下からの応援。
 チャントは、曲、詞とも、良く聴いたことのある曲と言うか、私たちが、カンスタで歌っているチャントと同じものも少なくなかった。
 吉備国際大学は、ファジより歴史があるので、バラエティに富んでいるけれど、環太平洋大学が2007年開学の新しい学校なので、これから、応援の歴史も積み重ねていくんでしょう。

 その2007年と言えば、ファジアーノがジェフェルソン選手、喜山選手などを擁して、地域リーグ決勝大会で優勝し、JFL昇格した年ではあるけれど、天皇杯の予選では、1年生だけの環太平洋大学に敗れた苦い記憶が鮮明に蘇ってくる。

 


 
 試合の方は、この暑さの中、体力のある学生の方が有利になるけれど、予想どおり、環太平洋大学が先制、そして追加点で、前半を2-0で終えた。
 リードしていても、保護者からの大きな声での叱咤激励が飛んでいました。

 後半は、新日石ペース。環太平洋大学は、選手のとても不適切な発言が副審の耳に届いたらしく、一発レッドで1人少なくなる。そして、終盤に、新日石のコーナーキックが直接ゴールし、1点差に。

 

 試合はわからなくなってきたが、カウンターから、環太平洋大学が3点目を入れて、試合が決まった。
 暑い中、最後まであきらめず、新日石の選手は、よく走ったけれど、序盤の決定機で決めていれば、結果は、違っていたかもしれません。




【天皇杯岡山県代表決定戦準決勝】
 ◇日時  2010年8月21日(土)14:00
 ◇場所  kankoスタジアム
                 2-0 
  R.K.クラシック   3       0  玉野光南高校 
                 1-0

 さて、準決勝2試合目。日差しはますます強くなってきたが、観客数は400人近くなっていた。

 RKクラシックは1989年、岡山理科大学附属高校サッカー部のOBが中心となり、金光薬品がスポンサーとなり、「金光薬品サッカー部」と活動し、2006年には岡山県リーグ1部で戦っていた。
 ファジアーノ岡山のプロ化(夜間練習から昼間の練習へ以降)で、2006年のオフシーズンに、ファジアーノ岡山は大量の退団選手が出たが、2007年に多くの元ファジ選手を受けれ入れてくれたクラブで、クラブ名を「R.K.クラシック(R.K.C.)」とした。
 元ファジ選手を受け入れるということは、これまでの選手の出場機会がなくなるということを意味する。たしか「K」は、金光のKで、「R」は、ファジアーノ岡山の前身「リバーフリーキッカーズ(RFK)」(1975年川崎製鉄水島のOBチームとしてスタート)のRからとっている。

 現在のRKクラシックの選手名簿を持っていないので、正確にどの選手が在籍しているか把握できていないけれど、徳永選手(GK)、藤井選手、福森選手、乙倉選手(1回戦では貴重なゴールで、今日は欠場)、石川選手、田渕選手、曽根選手など、2006年の大分での地域決勝の涙の敗退を知るメンバーがいる。私には、今でも、それぞれの選手のチャントが蘇ってくる。
 参考:ファジアーノの歴代選手  

 また、山下選手(JFL公式戦連続試合出場新記録138[当時])、高畑選手、檜垣選手は、2004年の高知春野と淡路島五色での地域決勝を戦い抜き、三菱水島FCをJFLへ昇格させた選手達で、その後、JFLでも活躍した。

 さらにファジアーノの社員の櫻内選手も、センターバックで出場。

 応援は、どちらも声出しの組織的な応援はなし。
 しかし、スタンドには、木村社長やファジアーノのスタッフ、古くからのファジアーノサポ、水島サポなど知った顔をたくさん見かけた。

RKクラシックは、サッカーオタクなど、知る人ぞ知るクラブであるけれど、不思議なことに、今日がカンスタでの初めての試合。何としても、今日、勝って、明日のNHKの生中継で、一人でも多くの人に今の岡山サッカーの礎となった彼らの勇姿を見てほしいと思う

 

 

 試合は、立ち上がりから、RKクラシックが、華麗に加齢にボールを回す。
 高く強いパスは、トラップせず、そのままダイレクトでパスしたり、相手のDFラインの狭い間を通すようなパスで、玉野光南高校が怯んでしまったのだろうか、積極果敢というよりは、やや受け身に回ってしまった感があり、社会人第1代表のアウトロウを5-0で破った勢いは感じられなかった。

 しかしながら、RKクラシックは、チャンスをつかみながらも、早めにゴールを決められないと、この暑さの中、高校生の若さが生きてくる。
 しかし、1回戦では出場していなかった、昨年まで、三菱水島FC主将だった山下選手がトップ下に入り、華麗な球裁きを見せてくれた。
 ファジアーノの元主将の藤井選手は、軽いタッチで、ボールを裁いていたけれど、ここぞというときに動きは、往年の輝きが戻ってくる。 
 押し気味に進める中で、山下選手、森脇選手がゴールを決め、前半を2-0で終えた。

 後半、立ち上がりからの玉野光南高校のサイドからの速い攻撃で攻めをなんとか凌ぐという展開。
 次第に、RKクラシックが流れを取り戻し、きれいなパスがとおるたびに、スタンドから思わず、「おぉ!」というような声が沸いた。
 そして、元ファジ主将の藤井選手→ 前水島主将の山下選手 という、思わず唸ってしまうような美しいパスが何度もつながるようになり、ついに、途中交替の檜垣選手がそのパスをゴールまで受けて、だめ押しの3点目を決めて、3-0で勝利。

 


 
 RKクラシックとしては、いい形で追加点が入り、疲労困憊という試合ではなかったが、酷暑の中の連戦、スピードとパワーのある環太平洋大学に「挑む」ことになるが、是非、一番脂ののっている今、天皇杯への切符をつかんでほしいと思う。

 玉野光南高校にとっては、持っていた力を十分に発揮できないままの不完全燃焼の試合だったかもしれない。

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Last updated  2010年08月22日 01時19分07秒
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