署名活動について(1-a)
まず、今回は、サッカーという特定の競技のために、なぜ、練習場整備のための署名をするのかということを考える。 サッカー練習場整備というのは、その恩恵は、直接、競技者に及ぶものであって、私のような観戦者には間接的なメリットしかない。 平成の大合併前の岡山市内の主なスポーツ施設は、次のとおりで、都市規模に比べると至って質素に感じられる。 こういった状況の下では、サッカーコート3面(天然芝2面、人口芝1面)の整備は、他の競技団体から見ると突出して贅沢な施設と見えるかもしれない。 【野球】奥市公園野球場(200席) 【サッカー】当新田公園サッカー場(土)、財田スポーツ広場(芝) 【水泳】東山プール 【陸上】神崎山陸上競技場 【屋内】浦安総合体育館 【テニス】浦安総合公園テニスコート 【武道】西大寺武道館 【弓道】吉備津弓道場 【相撲】奥市公園相撲場 【ボート】岡山市百間川ボートコース 上の施設に比べると、操車場跡地のアクションスポーツパークは、充実した施設だな。 それでは、国内のサッカーの競技人口はどのくらいになるんだろうか? http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/3976.html 1 2,388 ウォーキング (単位:万人) 2 1,971 ボウリング 3 1,255 水泳 4 1,164 ゴルフ 5 939 バドミントン 6 889 卓球 7 749 サッカー 8 726 野球(軟式を含む) 9 691 スキー 10 646 バレーボール サッカーの競技人口は、意外と多く749万人で、団体競技の中では1位。 ということは、もう少し、サッカーのできる施設があってもいいのかもしれない。 では、西日本でサッカーのできるスタジアムについて、調べてみると、「市営」の球技専用スタジアムは、そこそこある。(県営の有名なスタジアムは思い浮かばない。) 【球技場】 大阪市長居球技場(キンチョウスタジアム) 20,500人 神戸市御崎公園球技場(ホームズスタジアム神戸) 30,132人 鳥取市営サッカー場(とりぎんバードスタジアム) 16,033人 北九州市新スタジアム【建設予定】 福岡市博多の森球技場(レベルファイブスタジアム) 22,563人 鳥栖スタジアム(ベストアメニティスタジアム) 24,490人 また、Jリーグ、JFLのゲームのできる「市営」の陸上競技場も少なくない。 【陸上競技場】 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 20,242人 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 45,000人 米子市営東山陸上競技場(どらやきドラマチックパーク米子) 15,000人 広島広域公園陸上競技場(広島ビッグアーチ) 50,000人 北九州市立本城陸上競技場 10,202人 熊本市水前寺競技場 15,000人 これらを見ると、サッカー練習場の整備は、著しく贅沢な「お願い」ではないように思える。 話は変わるけれど、マーケティングの世界では、アンケート調査で、満足度を1~5で評価したとき、満足度5の人は、「伝道師」と呼ばれ、放っておいても、自分のまわりの5人の人に宣伝してくれ、そして、満足度4の人の6倍も、リピーターとなってくれるありがたい人々だ。 また、満足度1の人は、「テロリスト」と呼ばれ、11人の人に悪口を伝えます。 ですから、満足度4の人をいかに5の伝道師にするか、そして、満足度1のテロリストをいかに中立化させるかが課題となる。 署名活動においても、信念や価値観により強行に反対する人(満足度1の人)には、賛成まではいかなくても、「納得いかないけれど仕方ない」と思ってもらえるようになり、中立の人(満足度3の人)をいかに多く、味方になってもらうかということじゃないかと思う。 そのためには、署名の数が重要であるが、それ以前に、多くの人たちに納得してもらえる理由が必要となる。 -----続く----- にほんブログ村