キリンカップ/●日本 1-2 ブルガリア○
【キリンカップ】 ◇日時 2006年5月9日(火)19:20 ◇場所 長居スタジアム ◇観衆 44,851人 0-1 日 本 1 2 ブルガリア 1-1 私にとっては、初めての日本代表戦観戦。しかし、地元のクラブを応援していると、最近は、日本代表に対する関心もずいぶんと薄れてきました。 特に、今日のゲームは親善試合のようなもので、勝ち負けよりは、代表メンバーへの生き残りをかけた選手の戦いということに意義があると思います。ということで、雰囲気を楽しめれば、それだけでOKです。 長居スタジアムに17時過ぎに到着。 スタンドは、両ゴール裏の席はほぼ埋まり、バックスタンドはまだ半分くらいの入り。VIPや招待客の多いメインスタンドは、空席が目立っていた。ワールドカップの会場となったところはどこも同じなんだろうけれど、メインスタンド中央の大きな部分が記者席で占められている。埼玉スタジアムは、記者席を縮小するそうだけど、長居もなんとかしなくてはなりませんね。 ピッチでは、女子の日本-アメリカ戦の後半が、ちょうど始まった頃だった。 私の座席は、バックスタンドの中央からややホームよりの41段目。階段をゼーゼー言いながら登らないといけないくらい上の方で、試合の流れは鳥瞰できるけど、選手は小さくしか見えない。 応援は、たまーに、「ニッポン ニッポン」のコールがわき起こるが、概ね静かに見守る感じです。 湯郷ベルからは、MF宮間選手、GK福元選手が出場していたけれど、宮間選手は、後半早々と交替してしまって、残念ながら彼女の輝きあふれるプレーを見ることができなかった。 試合は、スピードとパワーで圧倒するアメリカが後半1点をあげ、危なげなく勝利。 福元選手の勇気ある飛び出し、ファインセーブで場内から大きな拍手がわき起こっていた。 男子の代表戦の前にするのは、多くのお客さんに見てもらえるわけだけど、本当にこの試合を見たい女子サッカーファンには見られないと言うのも、つらいですね。 女子の試合が終わって、スタンド下の通路を探索。日本代表グッズ売り場はすごい人だかりで、Tシャツ、レプリカユニ、タオルなどが、飛ぶように売れていた。 地元ということで、「MIYAMOTO」、「KAJI」がよく売れていたけれど、「NAKATA」、「ONO」、「NAKAMURA」も人気が高かったです。 職場に「日本代表まんじゅう」でも土産に買って帰ろうと思っていたんだけど、そんなものは売っていない。(笑) スタンドのお客さんも、2/3くらいの割合で、青いTシャツやユニを着用で、Jの試合に比べて、着用率が高い気がした。 客層は、Jのスタジアムとはずいぶんと趣が異なり、若い女性や小さな子供が多く、日本のスタジアムの安全性が証明されているのかも? 選手が練習を始める頃には、お客さんも随分とはいってきて、いかにも仕事帰りのサラリーマンが、ビール片手に、自分の席を目指して階段をあがってくる光景が・・・。 19時過ぎに選手入場、そして国歌斉唱。有名な歌手が「君が代」を歌ってくれるのかと期待していたんだけど、地元の小学生のコーラスグループが登場。そして、音程がずいぶんとずれていて場内からはざわめきが・・・。 ホームゴール裏には、有名なサポーターグループ兼グッズ販売業者の「ウルトラス」が陣取る。アウェイゴール裏にも別のサポグループが陣取っていた。 会場の外では、ウルトラスノフリーペーパー配っていました。内容は、ほとんどグッズの宣伝でしたが・・・。 ウルトラスの応援は、バラバラに始まり、急に場内のいたるところから手拍手がわき起こり、大きな屋根に響いて迫力ある大音響。そして、ダラダラと終わってしまう。 曲も主に「「Vamos NIPPON」、「エンターテイナー」 の2曲で、ダラダラと続けられる感じで、メリハリはない。 客層が若いのでノリはいいので、手拍子だけは迫力あるんだけど、全然、選手を後押ししていないような気がする。 「あれ?日本代表の応援ってこんなんだっけ?」って、普段、Jの試合と比べると、拍子抜けする。 でも、日本のチャンスになったときに、黄色い声援のすごいこと。(笑) 日本代表が強くなれば、Jリーグが盛り上がるというのは、妄信のような気がする。少なくともスタンドの光景は、全く別のモノです。 今日は、海外組がいない上に、一昨日ゲームのあったお浦和・鹿島勢も抜けている先発メンバーを見ると五輪代表と錯覚するくらい。 試合の方は、FWの玉田の動きが際だっていた。動きはいいのだけど、シュートが・・・。 ブルガリアは運動量も少なく、ミスが多かったけれど、日本のMFがダメダメで試合を組み立てられない。 後半途中から、小野、小笠原が入って、見違えるようにボールが回るようになって、1-1の同点。さらに、長谷部投入。長谷部にはいいところ見せてもらって、是非、最終選考に残ってほしいと思っているんだけど、ほとんど見せ場なし。 ボールキープは日本の方が優勢で、あっさりと逆転するだろうと思っていたら、ロスタイムにセットプレーからあっけなく失点。 結果は負けたけれど、試合としては、面白かった。特に、悔しい気持ちはなかった。 やはり、カテゴリーの上下は別にして、やはり「負けられない試合」じゃないと、力がはいりません。