電光一閃 岡山湯郷ベル 1-0 アルビレックス新潟レディース
【なでしこリーグリーグ2015 第11節】 ◇日 時 2015年7月17日(金)19:00 ◇場 所 シティライトスタジアム ◇観客数 1,365人 0-0 岡山湯郷ベル 1 0 アルビレックス新潟レディース 1-0 ◇得 点 【湯郷】宮間(79分) 【新潟】 ◆公式記録◆ 女子ワールドカップの熱い戦いが終り、再開後の美作でのINAC神戸戦では、過去最高の4,998人の入場者数を記録した。 そんなブームの余韻が残る中での岡山市内の開催で、その記録を更新することが期待されたが、台風19号が朝方、岡山県を直撃し、開催さえ危ぶまれるような状況だった。 湯郷ベルにとっては、初の平日ナイトゲーム。夜風に当たりながら、生ビールを飲むと最高のシチュエーションは泡と消えてしまった。 なお、カップ戦では、2013年のカンスタでのINAC戦で8,153人を記録している。 私が、初めて湯郷ベルの試合を見たのが、平成17年。 それから10年、ベルのメンバーも大きく入れ替わったけれど、宮間選手と福本選手は、中心選手として頑張り続けてくれている。(※宮間選手は、途中、海外プレーがあるけれど) 平成17年と言えば、TASAKIや宝塚といった懐かしいチームと対戦もあった。 この年、初めて湯郷ベルが桃太郎スタジアム(現Cスタ)で試合(●0-2伊賀)をし、このときは、入場者数は、約2,500人。 なぜ、「約」なのかといえば、当時のなでしこリーグは、大半の試合が無料だったため。 カンスタでの湯郷ベルののリーグ戦は、過去9試合。 直近では、2年前のジェフ戦。入場者数は2,265人で、Cスタの大きな器のメリットが活かしきれなかった。 昨年は、残念ながら開催されなかったので、2年ぶりのCスタ登場となった。【リーグ戦】 2005 06/15 2,500人 ● 0-2 伊賀FC 2006 09/24 3,252人 ○ 2-0 INAC 加戸、田中 2007 05/20 3,052人 ● 0-5 日テレ 2008 06/15 1,615人 ○ 2-0 伊賀FC 有町、宮間 2008 09/07 1,928人 ○ 2-1 東京電力 宮間、有町 2009 09/06 3,324人 ○ 2-0 東京電力 有町、松岡 2010 09/18 1,210人 △ 1-1 東京電力 中野 【有料化】 2011 06/05 1,126人 △ 1-1 ジェフ 有町 2013 10/05 2,265人 △ 1-1 ジェフ 宮間 【カップ戦】 2013 07/06 8,153人 △ 3-3 INAC 宮間、中野、松岡 ここ数年、J2の試合が日曜日固定になって、なでしこリーグの試合を観戦できる機会がめっきりと減ってしまったけれど、今日は、台風の影響で、夜の予定がキャンセルになって、急遽、観戦できることになった。 18時前にスタジアムに到着。 台風の影響か、それとも、そもそも当初から予定されていなかったのか、スタジアムグルメのコーナーはなく、メインスタンドのコンコースに売店があるのみ。 他に、グッズ売り場なども。 雨は落ちているのものの、少しずつ空が明るくなってきている。 バックスタンドは開放していないかと思ったら、そうではないらしい。 おなじみの選手も抜けて、メンバーも大きく変わっているが、地域的なものや選手の生活環境など、決して恵まれているとは言えない湯郷で頑張っている選手を応援しないわけにはいかない。 試合開始前には、ほぼ雨があがり、涼しい風が吹いて、観戦には快適。 メインスタンドは、大屋根の下で、5,000人くらいは濡れない。 観客席は平均年齢高めで、女性ファン・サポが多いかな。 ベルグッズを何も身につけず、いかにも仕事帰りの私は、ちょっと疎外感。 新潟の選手紹介でも、みなさん、一人ひとりに、丁寧に拍手する温かい雰囲気な。 メインスタンドから、選手入場を見るのも新鮮な感じがする。 キックオフ直後から、新潟が鋭い攻撃でゴール前に迫り、決定的な場面を何度も迎えるが、湯郷がギリギリのところではね返す。福本選手の前へ飛び出しもいい。 なかなか宮間選手のキックを活かしたセットプレーのチャンスがない。 バックスタンドの湯郷サポさんは、7人。平日の夜に、岡山まで駆けつけるのは中々厳しい。 バックスタンドのお客さんがほとんどいないので、バックスタンドからメインスタンドの応援をリードするのは簡単なことではない。 太鼓の音は届くんだけど、少人数だと声は届きにくい。 メインスタンドからは、時折、自然発生的に湯郷ベルコールや、宮間コールがわき起こった。 新潟サポさんは10人。メインまで、しっかりと声が届いていた。 試合の方は、湯郷が押されながらも、何とかふみとどまって前半終了。 ハーフタイム抽選会では、住友林業賞が当たって、ノートのセットをいただいた。 これで運を使い果たして、明日のファジアーノグアム旅行の抽選は当たらないななんて、不遜なことを思いながら・・・。 後半も新潟ペースが続くが、湯郷は宮間選手の相手DFラインの背後をつくパスでチャンスを作る。また、コーナーキックやセットプレーのチャンスも増えてきて、1発で仕留めることができるかもという期待感が。 後半30分でも、依然として0-0。 電光掲示板は、字数制限で上尾野辺選手の表示は「上尾野辺 め」。 後半34分、距離のあるFKのチャンス。30m以上あり、誰が頭で合わすのだろうかと思っていたら、まさかまさか、美しい弾道が、そのままゴールマウスに吸い込まれた。 まさにワールドクラスのキック。 【youtube】2015 なでしこリーグ 第11節 湯郷ベルvsアルビレックス新潟レディース 宮間あやの直接フリーキック弾!! 【youtube】2015/7/17 なでしこリーグ 岡山vs新潟 宮間あやFK 1点のリードで、スタンドはヒートアップ。 勝ちたいというよりは、勝たせてあげたいという感じ。手拍子にも自然に力が入る。 ゴールキーパーの福元選手がむき出しになるようなピンチ幾度となく訪れる。 バーに助けられるという幸運にも恵まれる。 祈るようなアディショナルタイム2分。 長い長い2分が終わりを告げ、再び歓喜の瞬間。 深く長く美しい湯郷の選手のお辞儀。カタチからキモチが伝わってくる。 観客への感謝、相手チームへのリスペクト、そして女子サッカーへの想いを語ってくれる宮間選手のインタビューに聴き入る。 幸せの余韻が残るCスタから撤収。なでしこを見ると、いつも魂が洗濯されるような気がする。 台風直撃という空模様だけでなく、夕方、夜まで、山陽線、赤穂線、瀬戸大橋線、宇野線、津山線などがストップしていたのも入場者数に大きく響いた。 行けなかった方、9月18日(金)19時からCスタで伊賀戦があります。 にわかファンが言うのも生意気だけど、スタジアムにに足を運ぶことで、湯郷ベルを、なでしこリーグを、女子サッカーを応援していきましょう! にほんブログ村