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【J1:第34節 横浜FC vs 浦和】浦和レポート:浦和、連覇の夢潰える。最後までゴール遠く、横浜FCに敗戦 [ J's GOAL ]
12月1日(土) 2007 J1リーグ戦 第34節 横浜FC 1 - 0 浦和 (14:34/日産ス/46,697人) 得点者:17' 根占真伍(横浜FC) 携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ - ---------- それほど驚くことはないかもしれない。何となくの予兆はあったのだから…。 J1最終節、勝てばリーグ連覇の決まる浦和は、リーグ戦ではここ20戦勝ちのない横浜FCにまさかの敗戦。17分、左サイドでボールを持った三浦知に阿部がかわされクロスを許すと、最後はゴール前に詰めていた根占に押し込まれる。許したゴールは、わずかにこれひとつ。ただ、それがこの試合唯一のゴールとなってしまった。 優勝争いを演じる首位チームが断トツ最下位の横浜FCに敗れる。この事実だけをみれば、何か奇跡でも起きたかのようだが、よく考えてみれば、ある程度予測できたものといえるかもしれない。 浦和の様子がおかしかったのは何も今日だけではない。第29節を終えた段階では10もあった勝点差を引っくり返されたのだから。 この日の敗戦を含めれば、最近5試合のリーグ成績は3分け2敗。その間に決めたゴールはひとつ(それもPKによるもの)。浦和は深刻なゴール欠乏症に陥っていたのである。 今週水曜日には天皇杯でJ2・10位の愛媛FCにも0対2と完敗。11月14日にはセパハン(イラン)を下し、念願だったアジア王者にまで上り詰めたものの、奇しくもそれを機にチームは急降下してしまった。 1失点は止むを得ない。前半を0対1で終えると、後半は頭からネネに代えて田中達を投入。それまでの3-5-2から4-3-3へシステムを変えて、得点をねらいにいった。 横浜FCの予想外の激しいプレッシングに、落ち着いたボールキープすらままならなかった前半に比べれば、相手陣内でボールを保持する時間は増し、それなりの攻撃は見せた。しかし、最後まで決定打は生まれなかった。 最大のチャンスは51分だった。右に流れたポンテのクロスを永井が中央で受けると、右足のトラップで相手DFをかわして左足を一閃。一度はGK菅野に阻まれるも、こぼれ球に田中達がすばやく反応し、同点ゴールを奪ったかと思われた。だが、田中達のシュートはジャストミートせず、無情にもゴール左に外れた。 その後も元気のよさを見せた田中達は、前線での積極的な動きから再三ゴール前に顔を出すも、スペースを消されたなかで“らしさ”を発揮することは難しかったのだろう。そして、天皇杯4回戦を欠場し、満を持して臨んだ頼みのワシントン、ポンテのブラジル人コンビもいいところなく不発に終わった。 終盤は、再三右サイドから永井、細貝のコンビでチャンスを窺うも、攻撃に変化が乏しいのは否めなかった。出場停止の闘莉王不在のなか、もはや単純なクロスボールから好機を見出すのは無理があったはず。横浜FCの小村、岩倉のヘッドでのクリアが目立ったのも当然といえるだろう。 敗戦の、いや手にしたかに見えた優勝を逃したのには、いくつかの理由が考えられる。そのひとつに、オジェック監督が頑なに選手を入れ替えることなく(可能な限り)固定メンバーで戦ってきたことの弊害があったのは明らかだろう。公式戦53試合目、浦和の選手の疲労は素人目にも隠せなかった。 そして、もうひとつ。それは「チームとしてひとつになり切れずに、チームとしてのズレ」(岡野)が生じてしまったのかもしれない。「攻撃のパターンがあまりなかったし、終盤はただ蹴ってるだけだった。個の力だけに頼っていたことで、最後に崩しきれない部分があったと思う」。内から見るチーム最年長の指摘は的を射ている。個に頼り切ったサッカーを続けてきた結果が、チームの閉塞感を生み、終盤の失速を招いたことは否定できないだろう。 浦和は決してプレッシャーなどに押しつぶされて自滅したわけではない。そこには、はっきりとした理由があるはずである。浦和の前に出た、新たな壁。これを乗り越えるためにも、敗戦を真摯に受け止め、分析することが求められるだろう。 以上 2007.12.02 Reported by 栗原まさお ←はいはい・・・この人キライなんだよな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.03 00:35:33
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