秀808の平凡日誌

ジョーク集その65

第65話 バフォはヤギの子


パブル鉱山B1

バフォJr「時に父よ、父は魔王であろう」
バフォ「うむ、そうだ子よ 父は偉大な魔王であるぞ」
バフォJr「ならば何故父は人間どもの町へ攻め込まぬ?我等の住処のすぐ近くに大きな街があるではないか」
バフォ「お前は人間の恐ろしさを知らぬからそのような事をいうのだ。人間どもの中に『廃人』という恐ろしいモノがおってこの父の首を狙っておるのだ、恐ろしい恐ろしい」
バフォJr「廃人だかなんだかしらないが、魔王が人間を恐れるとは情けない。父が行かないのならば我輩が人間を滅ぼしてやる!」

 ズドドドドドドドドドッ!

バフォ「待て、子よ。外は危険だ、戻れー!」







ロシペル「すんごい暇です」
ルーナ「確かに暇です…ってなんであなたがここにいるんですか!?」
ロシペル「よいではないか、暇なんだし」
ルーナ「暇なのはどうしようもできませんね…クロウさんはバリアートの治安がどうのこうので様子見にいっちゃったし…GFさんも知らぬ間に消えてるし…」
エンティ「暇すぎるぜーヒャッハー!」
ルーナ「ひゃ、ヒャッハー?エンティングどうしたんですか?」
ロシペル「暇すぎて壊れたんじゃないのか」
エンティ「ヒャッハー暇だからパブル鉱山に殴りこみでもするかーヒャッハー!」
ルーナ「パブル鉱山!?あそこには魔王といわれてるバフォメットがいるんですよ?」
エンティ「関係ねーぶっとばすまでだーヒャッハー!」
ロシペル「これは重症だ…」
エンティ「さぁ小娘ー貴様も同行しろー(ガシッ」
ルーナ「いやー拉致されるー!」

 ドドドドドドドドド…………

ロシペル「連れ去られてしまった…ってかオレ一人だけになっちまったよ!!}






エンティ「ひゃっはー蟲ども俺にヒザマヅケー!」

 ドガバギベキグシャッ!

クリーパー「ごぶばっ!」
クローラー「なんだこの木!!強いぞ!!」
降霊術士「くっ、一旦退いて体制を立て直すのよ!!」
エンティ「ヒャッハー逃がさないぜー!」

 ドドドドドドドドドド…

ルーナ「…あの木あんなに強かったかしら…?」
バフォJr「見つけたぞ人間め!この我輩が成敗してくれる!」
ルーナ「きゃー可愛いー!!」
バフォJr「か、かわいいだと?我輩はバフォメットJr、偉大な魔王の息子だぞ!」
ルーナ「ふーん、魔王のお子さんなんだ。子供の頃はみんな可愛いのねぇ…ところで、君は何をしているの?迷子?」
バフォJr「迷子ではぬぁーい!我輩は人間どもを滅ぼすべくこの鉱山を飛び出したのだ!」
ルーナ「え?まだここ鉱山の中よ?飛び出せてないじゃない」
バフォJr「いや、出口がわからなくて……」
ルーナ「…それ迷子っていうんじゃないのかしら?」
バフォJr「うるさいっ!我輩は断じて迷子ではないぞ!」
ルーナ「あはは~ごめんごめん、怒っちゃダメですよ(なでなで」
バフォJr「ふみゅ~、なでなでするでない~、やめよ~」

 ドドドドドドドドドドッ!!

エンティ「ヒャッハー!小娘を連れてきたのをうっかり忘れていたぜー…お?バフォJrがいるじゃねぇか、魔王の子、血祭りにしてやるわぁぁぁ!!」
バフォJr「たかが樹木のバケモノが我輩を倒そうというのか、返り討ちにしてくれる!」
エンティ「おらぁーいっくぜぇぇぇぇぇ!!」
バフォ「子よ、大丈夫かー!」
バフォJr「あ、父。何をしにきた!」
バフォ「恐ろしい人間どもに襲われていないかと父は心配で心配で…」
バフォJr「我輩は偉大なる魔王の子、人間などにおくれはとらぬ。これから外に飛び出して人間どもを滅ぼしてやるのだ!」
ルーナ「またそんなこといってる~、この~(なでなで」
バフォJr「ふみゅ~」
バフォ「…人間にてなずけられているような気がするのは父だけか?ともかく戻るぞ、こっちに来い」
バフォJr「我輩は腰抜けの父のもとになど戻らぬ!」
バフォ「なに?今なんといった!」
エンティ「ヒャッハー魔王は腰抜けなのか、なら俺様にヒザマヅケー!」
バフォ「化け木が、調子にのりおって!」

 キュイイイイイン チュドドォォォォォォン!!

エンティ「あべしっ!」
ルーナ「わわわ…」
バフォJr「父はこんなに強かったのか………これほどの力がありながら、何故に人間を恐れる?」
バフォ「その理由は自分の目で見てくるがよい、もう父のもとへは戻らぬのであろう」
バフォJr「そうか、わかった。我輩はそれを確かめに人間どもの町へ行く」
ルーナ「なら私と一緒に来る?いっぱいなでなでしてあげるよー」
バフォJr「なでなではいらん、でも一緒に行ってやってもよいぞ」
バフォ「…ランサーの娘よ、息子を頼む。ではさらばだっ」
ルーナ「お父さん行っちゃったねー、それじゃ町行こうかー(なでなで」
バフォJr「はうぅ~やめよぉ~」


エンティ「…………はっ、俺は今まで何を?」


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