2023/01/30(月)17:47
会話レッスンのあれこれ ~その1・先生に授業を断られた話~
ただいま、大学の授業は冬休み中(中国はお正月休み)。
ということで、ここで気を抜いてはいかん!とクラスメイトや友人から紹介された会話レッスンをとっているのですが、
ある台湾人さんのレッスンをとってみた時の話。
そっか、台湾人さんの話し方ってこんな感じ(ちょっと発音などが違う)なんだね、と思いながら、
楽しく10分ほど教材を見ながらレッスンをしていると、その彼いわく、
「君に教えるのをやめてもいいかな?」
と言う!?
「え?」となるに、
「実は、僕の中国語、そんなに君と変わらないかも...」と言うのです。
いやいやいやいや...全く、そうは思わなかったので、
「私の中国語より、あなたの中国語の方が全く、ものすごく上だと思うよ。」と言うと、
なんでも、彼は、ヨーロッパに住んでいる台湾人さんで、ご両親が移民で彼が小さい頃、とある国に移住したそう。
だから、彼自身も中国語(普通话:北京語)を勉強中で、
彼にとっての第一言語とは、英語、
その次が台湾の言葉(ご両親と話すので)、そして、ラストが北京語だそうな。
にしても、彼の方が話すスピードや流暢性があるので「全然、私の方が話すスピードは遅いし、詰まりながら言うし。」と言うと、
「いや、僕の中国語って、まあ、話す機会はあるし、慣れてるのもあるかもしれないけど、
ブロークンなんだよ。
君の方が、遅いかもしれないし、詰まりながら話すけど、でも、僕の中国語よりは正確に話している気がするんだ。
何人か、日本人を教えたことがあるけど、みんな初心者だったから、僕も教えられたんだけど、
正直、さっき君が話した中国語も間違っているとしても、どこが間違っているか僕には直せないし。
だから、君が僕のレッスンをとっても意味がない気がするんだよね。
僕は、本当に初心者しか教えたことないから。」と言う。
「でも、例えば、あなたって中国語のドラマとか見て、どのくらい理解できるの?」と聞くに、
「う~ん、80%ぐらいかな?」と言う。
「君は?」と言われたので、
「実をいうと、字幕があればなんとか30%ぐらいで、字幕がないと、もうお手上げでたぶん10%わかればいいほう。」と言うと、
「え?そうなの?」と言う。
だから、これ私のいつものパターンなんですよ~と話したのは(ここから中国語は続かず、もう英語で...)
・自己紹介は何百回もして慣れているので、流暢にささっということができるため、まず最初に話した時点で私のレベルが高いと誤解されてしまう。
(その後、慣れてない分野に出るとボロが出て、やっと本当のレベルに気づいてもらえる)
・ちょいちょい知ってる単語はまああるので、その単語から類推して、相手の言ってることがなんとなくわかってしまうから、会話が成り立ってしまう。
(相手の言ってる文章が全くわかっているわけでもないのに)
なんて、話をすると、
「僕もそうなんだよー。なんとなく会話が成り立っているんだけど、このブロークンなのが悩みで、
しかも、日常会話だと別に意味が通じてる限り、友人も直してはくれないだろ?
だから、実はどうしようかと思って...」
私も、レベルは違うとはいえ、まあ、同じ悩みっちゃー同じ悩み。
なので、結局、2人で、
「そうなんだよ~、わかる、わかる!」となり、しばらくお互いの悩み相談というか、
グチり大会になり(もはや中国語のレッスンですらなく、英語でしゃべった)
「なんか、最近の心のわだかまりがとれたよー。話せてよかったね。」で笑顔で別れたのでした。
私も、中国語のレッスンにはならなかったけど、
なんか同胞を得た?みたいな気持ちですっきりしました。
そして、この会話レッスン、他にもいろんな先生が現れ、まだまだこのテーマは続きます。