reformer21の投資日記

2021/08/24(火)12:10

東京都競馬

今日は東京都競馬(9672:東1)を取り上げようと思います。 東京都競馬は社名の通り競馬場が主力となっており、メインは「大井競馬場」になります。その他にも伊勢崎オートレース場、東京サマーランド(子会社)などの事業も行っています。 前期はコロナの影響が大きかったですが、「公営競技」に関しては大幅増収増益となり、「遊園地」については減収赤字拡大となりました。また、「倉庫賃貸」については小幅増収増益、「サービス」については減収赤字縮小となり、企業全体としては「公営競技」事業がけん引して増収増益となっています。特に営業利益、経常利益は約40%の増益であり予想外の好決算となりました。 今期については第2四半期決算が発表されていますが増収増益となっています。前期も10%を超える増収増益でしたが更にそれが続伸していますのでこの調子ならば通期予想利益についても上方修正してくる可能性も十分あると思います。 現在の株価3955円に対してBPS2594円、予想EPS306.09円なのでPBR1.52倍、PER12.9倍となります。指標的にはちょっと割高に感じるかもしれませんが大井競馬場や東京サマーランドの広大な土地を所有しており、また、賃貸用不動産の資産も多額にのぼります。前述の大井競馬場・東京サマーランドの土地等の時価は公表されていませんので把握できませんが賃貸用不動産は公表されており、貸借対照表価額33,229百万円に対して時価は80,828百万円と含み益が47,599百万円にのぼります。実効税率を考慮してそのうちの60%を自己資本に算入するとBPS3594円となりPBR1.1倍となってきます。ただ、大井競馬場の含み益はとてつもない金額になりますのでそれを考慮するとPBRは1倍を大きく下回ってくる結果となります。 配当は1株60円なので配当利回りは1.51%と低水準に思われるかと思いますが、株主優待として1単位(100株)で大井競馬場の株主優待証と東京サマーランドの招待券(8枚)が貰えます。こちらが利用できる人は現在の株価ならば十分資産として保有できる銘柄だと思います。4月に6000円越えの株価になってからは一本調子で下落してきていますが、4000円割れの現在の位置は資産内容を考えると割安感が強いと思いますので下値も底堅いと思います。また、土地の含み益関連銘柄が物色されるときには買われる銘柄になります(以前にH.I.SがユニゾにTOBを仕掛けたときにも土地の含み益を材料として買われました。)ので株価が吹いたら売りと考えて、それまではのんびりと保有し続けたいと思います^^

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