冬のニューメキシコ タオス
「何のために旅をするのか?」その答えは、人それぞれ千差万別なのでしょうね。日常から脱出する時間を持つため、という人もいるでしょうし旅先でいろんな人たちと触れ合うため、という人も世界中のいろんな風景を見たい、という人もリラックスする時間のため、という人も友人やパートナーや家族との思い出作りのため、という人も。そのどれも、その人にとっての旅の魅力なのだなあと。そして、私にとって、旅は非日常ではなく、日常が旅そのものだなあと今日、ドライブしながら、しみじみと感じていました。先日、連続してセッションを受けられた方が「今回の宇宙の旅、いろいろ行ったなあとしみじみ」とメールに書いてきてくれましたがまさに私にとって、セッションは、旅そのもの。自分の中に広がる広大な宇宙と、外に広がる広大な宇宙どちらも無限に広がっていて自分の中を知ることは、世界を知ることと同じなんですよね。もちろん、クライアントさんのセッションでは、主役はクライアントさんなんだけど私もガイド役として、一緒に旅をさせてもらっている感じでその旅を通じて、私自身の気づきや発見につながっているわけです。そして、内なる旅と外への旅は密接にリンクしています。全く同じ光景を見たとしても、人によって感じ方は様々だしまた、同じ人でも、それを見る時期によってまたは、一緒に旅をする相手や、その時の体調やエネルギーによっても感じ方は変わってくるわけです。私にとっては、旅で出会う風景や人や出来事に対してその時々の自分がどう感じるのか?を知ることはセッションでの気づきや意識の変化を、また別の角度から見てみるような感じでそれが面白いから、旅に出たくなるのかもしれないなあと。さて、今日は、サンタフェから、タオスまで2時間のドライブに出かけました。この何もない乾いた大地を走っているだけでも一瞬一瞬、様々な感覚がやってきます。それは、言葉にできるものもあり、言葉に表せないものもあり。それにしても、ニューメキシコのこの抜けるような青空はいつ来ても感動します。今日のタオスまでの、バックミュージックは、もう何百回と聴いているパットメセニーの「Still Life」と「Secret Story 」のアルバム。パットメセニーは、私とおさむにとって、かれこれ30年以上変わらず好きな音楽なので「きっと、2001年にここを走った時も、このアルバムを聴きながら、走ったよね」と話していました。おさむが、ドライブをしながら「17年前、2001年にここを走った時は俺は、この広大な大地と比べて、日々、葛藤している自分の小ささを実感して無価値感みたいなものを感じながら、走っていたことを覚えているよ。今は、あの時とは全く違う感覚だなあ」と言うので、当時、おさむが、そんなことを感じていたなんて、私は知りませんでした。同じ道を走りながら、当時の自分の感覚を思い出し今との感覚の違いを感じることができるのも、旅の面白さ。そして、二人の関係も、以前、訪れた時とは、確実に変わっていることを改めて感じます。そして、そういった様々な感覚は実際に旅先の空気感というか、そこのエネルギーに触れて感じることができるものなのだなあと。さて、今日、今回初めて訪れたのは、タオスの近くにあるEarthSHIP と言うエコの家を建築しているコミュニティです。ここはビジターセンター。ここは、空き瓶や缶や古いタイヤなどの廃材を使って、家を建てまた太陽熱と風力によるエネルギーのみを使い水を浄化し、循環させ、たくさんの植物や野菜を育てています。真冬でも家の中は、とても暖かい。 家のデザインもちょっと宇宙っぽくて面白いのです。このEarthship、実は、今朝、タオスへの出発前におさむが見つけてきたサイトだったのですがビジターセンター以外は中には入れないものの外から見るだけでも、面白かったです。それから、リオグランデの橋を訪れました。タオスは、サンタフェより、さらに高地で、夏でも夜はかなり冷え込むところなので冬には、とても来れないだろう、と思っていたのですが今回、訪れてみると、日中は日差しが強いのでとても暖かくて、橋の上を歩いても寒くなく、気持ち良かった〜。この橋のたもとで、2008年におさむがネイティブアメリカンフルートと出会いそれにインスパイヤされて、できたのが「Mother Earth Father Sky」のCD。旅が、新たな作品のインスピレーションにつながってゆくというのも旅の魅力ですね。それから、タオスのプラザ近くのレストラン「Lambert's of Taos」でランチ。ここのホームメイドのマルガリータが、ナチュラルでとっても美味して感動。食事も美味しかったです。 昔とほとんど変わらないタオスのプラザ。 それから、せっかくだし、タオスプエブロに寄ってみる?とプエブロに行ってみると、受付で、この日はセレモニーが行われているため写真撮影もできないし、プエブロ内の店もオープンしていないとのこと。ここは2001年と2010年の2回、訪れていることもあり今は二人とも、それほどプエブロに興味がないこともあってああ、今回は、もう訪れるタイミングではないということなのだなあと。帰り道にある「サンフランシスコ・デ・アシス教会」ここの教会も、以前訪れたのですが、丸っこいフォルムがかわいい。ちょうど、夕暮れ時に通りかかったキャメルロック。夕方6時ぐらいにホテルに到着し、まだお腹も空いていなかったので急遽、露天風呂のあるTEN THOUSAND WAVEに電話したら、プライベートの露天風呂が一つだけ空いているとのことで、訪れることにしました。ここも2001年に訪れたところですが当時とはかなり改装されて、雰囲気もシステムも変わっていました。ここは温泉ではないのですが、幾つかの貸切の露天風呂やリラックスルームやお茶室などがあり、宿泊もできるとのこと。私たちが今回、入った貸切の露天風呂は、12人ぐらい入れる広々したお風呂と、プライベートのサウナがついていました。これはサイトからの写真。(真っ暗で、写真はうまく写らなかったので) 昼間に入るのも、周りの自然の中で、良さそうですが星とお月様を見ながら、入るのも、最高に気持ち良かったです。お風呂上がりに、ここの日本食レストラン『IZANAMI』で夕食。なぜか、ここはお魚料理が一切メニューにないというとても珍しい日本食レストランでした。なので、野菜ドリアやしめじの酒バター醤油炒めやサツマイモの田楽味噌など野菜料理ばかり頼みましたが、お味は美味しかったです。今回のニューメキシコの旅は、ほとんど以前、訪れたことがあるところばかりでしたが新たなところを訪れる喜びや発見とは、また違った発見や気づきがあってほんと二人で訪れることができて、よかったなあと。さて、明日は、アルバカーキです。