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レインボーブリッジ

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地球温暖化は本当に問題か?

先日ロシアも京都議定書に批准する事を表明し、これでこの問題に関してはアメリカだけが孤立している、というような報道を見た。
これを機に地球温暖化について、報道されていない面等も含め述べたい。

地球温暖化の問題はもっとも報道の多い地球環境問題となっている。それはすなわち、もっとも早急に解決しなければならない問題であることを意味しているように思える。ところが、先日この認識を覆す地球科学分野の研究者の講演内容を知った。

講演要旨:1.地球温暖化が進むことにより、有利な点も存在する。シベリアなどの寒冷地が肥沃になり、食糧不足問題が緩和される可能性がある。総合的に考えて(特にタイムスパン)、他に人類・全生物にとってより深刻な環境問題は存在するように思える。例えば、緊急度、重要度が上と思われるものには、人口問題(食糧問題)、環境ホルモン問題など。2.そもそも、化石燃料の燃焼のみが二酸化炭素供給源ではないし、温室効果をもたらすわけでない。地球システムにおける炭素循環の存在・その影響など、議論が「京都会議」などでも欠落していておかしい。また、二酸化炭素よりも水蒸気の方がずっと温室効果が大きいことに異論を挟む余地はない。

結論(一つの考え):1.地球温暖化が進むことは悪いことばかりではなく、人類にとって有利な点もある。南の小島がいくつか沈むよりも、シベリアなどの寒冷地が肥沃になる効果により、食糧不足が緩和され、人類にとっては有益という考え方がある。また、総合的に考えて、他に人類・全生物にとってより深刻な環境問題は存在すると考える。例えば、本件は、短くとも数百年というタイムスパンの問題であるが、人口増加に伴う食糧不足危機は、一桁小さい数10年以内の話であり、そういう意味で重要度が上と思われる。他にも、環境ホルモン問題など、全生物の種の存続に関わる問題などもある。2.人類の活動以外に、地球自身の活動で大気中の二酸化炭素量は大きく左右されている。現時点で大気に放出される二酸化炭素量としては、火山ガス、すなわち地球内部からの放出によるものがかなりの量を占める。またある程度大気中の濃度が高まれば、海水に溶け込んでいる。それらの変化量を定量的に考慮することなく議論するのはおかしい。また、逆に地球史的タイムスパンで見ると、現代は氷河期に向かっており、地球内部から大気中に放出される二酸化炭素量も減ると思われる。

これを主張している地球科学者は一人ではないし、変わり者というわけでもない。
世界的にもかなり著名で、本も何冊も出しているようなスター的研究者(松井孝典東大教授や丸山茂徳東工大教授)である。
説得力のある話だな、と個人的に思っている。


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