2006/06/11(日)21:10
『功名が辻』23「本能寺」
『功名が辻』第23回。
2006年大河ドラマ 『功名が辻』 第二十三回「本能寺」
原作のネタバレ「僅かに」ですが含むかもしれません。
■原作:司馬遼太郎
脚本家は大石静さんです。
さて、ついに。。
本能寺の変です。
事前情報で銃撃戦の本能寺の変とかいうのが目に入っていたので、
まったく期待していなかったんですけどね。。
こんな酷い「本能寺の変」の描写は初めて見た。。
ってくらい、私の好みに合わない本能寺の変でしたねぇ。。
だいたい、この時代の種子島(火縄銃)って、あんなに精度が高かったのか!?
なんだかなぁ。。
自らの死を否定していた織田信長(舘ひろし)が、
もがき苦しみながら、人として死んでいく様。。
そういう風に描きたいという作り手の思いはわからなくはないんだけど。。
薙刀ではなく刀で戦って、男の武者たちを切り倒す濃(和久井映見)も不自然だし。。
女子供は逃がそうという意志統制がとれているはずの明智勢に、
滅多撃ちに集中砲火を受けて死ぬ濃(帰蝶)の姿にも違和感ありまくりだし。。
しかも明智光秀(坂東三津五郎)と見詰め合ってるその最中ですから。。
最期だけ見せ場のあった蘭丸もなぁ。。
最期だけじゃ感情移入できないって。。
他の部分はともかく、
この本能寺の変。。
本能寺での戦いの描写は、私としては全く受け入れることのできるものではありませんでした。
あとは、最悪だったのは千代(仲間由紀恵)の動きだな。。
なんで、そこまで。。
いかに光秀が何の計画性もなく、お粗末な謀反を起こしたといっても。。
あんな羽柴家の一武将の妻から寧々(浅野ゆう子)をはじめとする長浜の羽柴家の女どもに露見してしまうほど酷くはないだろうに。。
山内一豊(上川隆也)が六平太(香川照之)が放った安国寺恵瓊への密使を捕らえちゃったり。。
夫婦そろって、それだけの大功を立てれば山内家はもっと加増されてるってば。。
主人公だからって、あんまり歴史の中心的出来事に絡めすぎると、
歴史物の物語としての説得力がなくなるんだって。。
徳川家康(西田敏行)の伊賀越えやなんやらの描写も皆無だったのも不満だし。。
まぁ、不満ばかりだったわけではないんですけどね。。
羽柴秀吉(柄本明)と黒田官兵衛(斉藤洋介)の描写。。
「これは千載一遇の好機にございます。天下をお取りなされ!」
ってのも良かったしねぇ。。
あとは、玉(のちの細川ガラシャ・長谷川京子)と。。
細川家の動きですかねぇ。。
あれは良かったなぁ。。
そんな感じで。。
好き4割、嫌い6割って感じの今回の『功名が辻』でした。
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