『江~姫たちの戦国~』第21回「豊臣の妻」
天正十六年が明けて間もなく。。秀吉は帝と、その御一行を聚楽第にお招きすると。道筋では音曲を奏でさせ。。秀吉の後陽成天皇聚楽第行幸計画。それより姉上のお輿入れじゃ。と江。だが茶々は人払いをし。。江、そなたに話がある。茶々が江に明かしたこと。。姉上が猿と? 猿は父上と母上の仇ではありませんか!側室ではない。側室です! と飛び出す江。すまぬ江。。秀吉も、おねに頭を下げる。それならば仕方ありません。とおね。しかし、その目は力なく。。四月半ば、行幸のため上洛していた大名に起請文を書かせる。家康に茶々とののろけ話をする秀吉。お茶々様と申せば織田様の姪御。武家の力だけではなく織田家の力までも、関白殿下のものになるのではないかと。。心配なのは江殿と利休。それより数日後。。江は茶々と秀吉のことを侍女に話す。姉上様が猿などと! と怒り心頭。その秀吉が大坂に来ていると。秀吉は茶々に会えると衣裳を直し。。三成にも想い人が?それがしには、とても手の届かぬお人故。。そこに江。この泥棒猿めが! よくも姉上を手籠めに!そこに茶々。秀吉に詫びる。茶々も江に座ってくれと頼む。江は黙って出て行く。姉上も猿も許さぬ! と泣く江。そして。。姉妹揃っての食事。江は茶々に背を向ける。困りましたねぇ。。と龍子。龍子様は平気なのですか?側室は十人以上いるのよ?イチイチ目くじらを立てていては。茶々も肌艶が良いと。好いて好かれての相手あっての女ですよ。江は1人での食事を続ける。今は江の怒りが解けるのを待つしかないと茶々。江が難しいしている顔をしていると。。秀勝。謹慎が明けての再会?叔父は私を許したいようです。でも断ってきました。と。許そうとしている者を許さない同士。でも秀勝の心は安らかだと。江はそうではない。今度は初が戻ってきた。初は茶々から文があったから来たと。江が口をきいてくれぬと。仕方があるまいと笑って初。高次との暮らしに満ち足りている初の笑顔。初は、その笑顔で茶々のもとへも。その後ろには江。。仲直りをさせようと初。今、私のお腹にはややがおるのじゃと。秀吉は、おねに、その報告。わしの子が出来たのじゃ。。素直に喜べないおね。。強情な江。初は江を叱りつけるが。。聞く耳持たぬ江。そこに北政所から招きが。。市の遺言と、江が書かせた誓約書。めでたきことだと思っておる。豊臣のためにはな。割り切れない北政所。私もそなたと同じじゃ。お茶々様を避けておる。会うことが出来ぬ。おねと茶々。豊臣の子。私の子であることは間違いない。思い違い泣き様に。茶々殿は秀吉の側室ではありませぬ。秀吉の妻。妻二人。役目の違う妻。そして茶々と江の仲直り。私は、何をどういえばよいのか、わかりませぬ。ただ、姉上に、ややが出来たということは、私の、甥か姪が生まれるということは、うれしゅうございます。2011年大河ドラマ 『江ごう ~姫たちの戦国~』 第21回 「豊臣の妻」 ◆キャスト◆江 … 上野樹里茶々 … 宮沢りえ初 … 水川あさみ市 … 鈴木保奈美おね … 大竹しのぶ豊臣秀吉 … 岸谷五朗豊臣秀勝 … AKIRA(EXILE)京極高次 … 斎藤工石田三成 … 萩原聖人京極龍子 … 鈴木砂羽千利休 … 石坂浩二徳川秀忠 … 向井理竹千代 … 嘉数一星徳川家康 … 北大路欣也須磨 … 左時枝サキ … 伊佐山ひろ子ウメ … 和泉ちぬヨシ … 宮地雅子 ◆スタッフ◆原作・脚本 … 田渕久美子 →公式サイト(NHK)三成→茶々の想いが垣間見えた。っていうか、ずっと見えてたけど。。これで関ヶ原への展開が見えてきましたね。現代でも戦国時代でも人間の感情は、そんなに違いがない?価値観は全然違うだろうけど。。貞操観念も全然違うんだったな。。幕末とかの方が今よりも緩かったと聞いたことがあるような。。でも想いの重さは変わらない?ってことを前提に描いてるドラマですからね。。この『江~姫たちの戦国~』を、それを貫いているドラマ。。三姉妹の歴史では、茶々が秀吉の側室になるっていうのは、物凄く重大事。これだけ、じっくり、しつこい程描くのは良いことですね。女同士の感情のもつれが描かれている今回。多少ウンザリするくらいでないと説得力がないですしね。気持ちに踏ん切りをつけるまでの葛藤が、よく描かれていたなと。初が三姉妹の楔としての役目を、しっかりと果たしましたしね。次回、第22回「父母の肖像」。来週、ついに向井理くん登場?