093662 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「源義経黄金伝説」 飛鳥京香・山田企画事務所           (山田企画事務所)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

サイド自由欄


義経黄金伝説 イメージイラストラフ 本田トヨタ作

『YG源義経黄金伝説■一二世紀日本の三都市(京都、鎌倉、平泉)の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと』山田企画事務所・YG源義経黄金伝説■ ●源義経黄金伝説全編にリンクシテマス。

山田企画事務所は、ビジネス・マンガ制作事務所です。




■ユーチューブ■youtube.com●how to draw manga●
http://www.youtube.com/user/yamadakikaku2009


-------------------------------------------------------

山田企画事務所・関連サイト
mangatraining

how to draw manga
jedis.org

manga-training

manga-training.com ●manga-agency.com ●suzuki-junko.com ●mekamushi.com

yamada-kikaku

yamada-hiroichi.com ●how to draw manga ●event-art seminerイベント案内 ●Scenery in japan01風景写真 ●風景写真Scenery in japan02
風景写真Scenery in japan03 ●風景写真Scenery in japan04
----------------------------------------------------
『マンガ家になる塾』ナレッジサーブ

------------------------------------------
!山田企画事務所ピンタレストーすべてyoutube動画にリンクしてます!
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/


pinterest01-01 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest02 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest03 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest04 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest05 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest06 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest07 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest08 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest09 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest10 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest11 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest12 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/

yamadakikaku 山田企画・山田博一の写真帳を御覧ください・
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
------------------------------------------

フリーページ

義経黄金伝説ーー作者独白ーー


海からの歴史●発行者独白●


プロローグ■西行、崇徳上皇の霊に会う!


プロローグ02■3つの都市と3人の騎士 


第1回■静、頼朝の前で舞う!


第2回■静、鎌倉戦場で勝つ!


第3回■静を取り巻く鎌倉の暗闘!


第4回■後白河法皇の跳梁と深謀は?


第5回■黒田の悪党がたくらむ!


第6回■西行、重源に頼まれる!


第7回■頼朝、西行を驚かす!


第8回■西行、文覚と争う!


第9回■西行、東大寺闇法師重蔵と出会う!


第10回■大江広元、磯禅師とたくらむ!


第11回■義経、奥州平泉にて安堵する!


第12回■磯禅師、過去を思いいやる


第13回■吉次、昔を思いやる!


義経黄金伝説■第14回


「義経黄金伝説」 第15回


義経黄金伝説■第16 回


義経黄金伝説■第17回


義経黄金伝説■第18回


義経黄金伝説■第19回


義経黄金伝説■第20回■


義経黄金伝説■第21回■


義経黄金伝説■第22回 ■


義経黄金伝説■第23回 (改稿)


義経黄金伝説■第24回 (改稿)


義経黄金伝説■第25回


■義経黄金伝説■第26回


義経黄金伝説■第27回


義経黄金伝説■第28回


義経黄金伝説■第29回


義経黄金伝説■第30回


義経黄金伝説■第31回


義経黄金伝説■第32回


義経黄金伝説■第33回


義経黄金伝説■第34回


義経黄金伝説■第35回


義経黄金伝説■第36回


義経黄金伝説■第37回


義経黄金伝説■第38回


義経黄金伝説■第39回


義経黄金伝説■第40回


義経黄金伝説■第41回


義経黄金伝説■第42回


義経黄金伝説■第43回


義経黄金伝説■第44回


義経黄金伝説■第45回


義経黄金伝説■第46回


■■作品解説■■


●スマートフォン用小説hp


●漫画トレーニング、漫画の教科書


山田企画事務所のビジネス日記


山田企画事務所「小説工房」他ブログ


日記/記事の投稿

お気に入りブログ

「人類戦士(ガーディ… 飛鳥京香さん

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

カテゴリ

2010.10.10
XML
源義経黄金伝説■第50回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
Manga Agency山田企画事務所 ★you tube「マンガ家になる塾ー漫画の描き方 ★「マンガ家になる塾」★
■  
「磯禅尼殿、失礼いたす」
西行がつづいて、京都五条に住む磯禅尼(いそのぜんに)を訪ねていた。
「おお、これは西行様ではございませぬか。おひさしゅうございます」
「禅尼殿、和子をどうなされた」
「和子ですと、急になにをいわれます、どなたの和子でございますか」

「お隠しあるな、静殿と義経殿の和子じゃ」

「静ですと、そのような者、私の子供ではありません。何を申されますので
す。それに義経様の和子様、男子ゆえに、すでに稲村ヶ崎で海中に投げ入れ
られてございます」白々と泣く。

「禅尼殿、そなた、鎌倉の大江殿とは取引せなんだか」
西行は眼光鋭く、厳しく追及する。禅尼は思わず袖で顔を覆い隠す。
「何を恐れ多い、鎌倉の政庁長官と取引ですと」
が、じんわりと磯禅尼は冷汗滲んでいる。

「禅尼殿、すべてわかっておる。もうお隠しあるな。私も和子を悪いよ
うにはせぬ。せめて、静殿のお手に返してくれぬか」
 西行は急にやさしく言う。西行は、若き白拍子の折の、禅尼の晴れ姿を思い起こし、ふうと笑った。
「といいましても、静の行方、ようとしてしれませぬ」
「静殿は、私と一緒ら平泉に向う。今は義経様と一緒のはずじゃ」
「義経さまのところ、が、すでに、何人かの暗殺者が、義経殿が屋敷に」
「心配するな、東大寺の闇法師を、義経殿が元に遣わしてある。さて、禅尼
殿、私と一緒に来ていただこうか」
「いずこへ」
「いわずとしれたこと、鎌倉の、大江広元殿の所だ。和子を取り戻しにの
う」

■ 
「はてさて、どうしたものか」
この時期最大の歌人、藤原定家は悩んでいるのである。
藤原定家は、特大寺家の親戚であり、西行は若かかりし頃、この家特大寺家の家
人であった。
紀州田仲庄の荘園は特大寺家の預かり所であえる。
「そうやは、慈円さんとこに相談にまいりましょうか」
藤原定家はひとりごちた。

慈円(じえん)は関白藤原兼実の弟でもあり、いわゆる文学仲間であ
った。慈円は今、西行から頼まれている伊勢神宮あての歌集を清書している。
歌集は奥州に出かける前に仕上げていたが、この清書書きを慈円にたのんでい
た。
西行のたくらみ、歌によって日本を守る「しきしま道」は、一歩、完成に近づいていた。


「これはこれは、西行殿。鎌倉に庵など持つお考えを改められたか。これから
は鎌倉が日本の中心ぞ」

 数日後、鎌倉の大江屋敷に西行はいる。
この時期、宿敵の文覚(もんがく)は鎌倉にいない。弟子の夢見(ゆめみ)も文覚と同じ行動をとっている。

「いやいや、私ももう年でございます。ただ広元殿だからこそ、お願いしたい
儀がございます」
 西行のへりくだった様子に、大江広元は、かえって不信の念を抱いた。
「はてさて、この私に一体何をせよと」
「義経殿の和子、お渡しいただきたい」

「何を仰せられる。血迷われたか。静が生んだ和子は、すでに稲村ヵ崎に打ち
捨てられた」
 その答えに西行は、にやりとして、
「大江広元殿、このこと頼朝殿にもお隠しか。が、私の耳には入っており申す。よろしいか、大江広元殿。私の後には山伏が聞き耳、知識糸を、日本全国に張り巡らしてござる。大江広元殿のこの子細、頼朝殿の耳に入れば、今は鎌倉政庁の長官といえども、どうなるかわかりませんぞ。

御射山の祭のこと、お忘れではござりますまい。頼朝殿の勘気に触れれば、その人物に用なくば、すぐ打ち捨てられましょう。このこと、唐の歴史に詳しい大江広元殿なら、おわかりのことでございましょう」
西行の恐ろしさが、大江広元の体の中に広がって行く。

ここは西行におれて、味方に加えるは一策か。
大江広元は、真っ青になり、おこりのようにぶるぶる震えた。
大江広元は書状をしたためた。
「ええい、西行殿、和子を早々に連れていけ。預け先は、この書状に記してあ
る」
「ありがとうございます」
西行に笑みが浮かんでいる。
「が、よいか西行殿。この和子、決して世の中に出すではないぞ。源頼朝殿の元
に、すでにこの日本は統一されるのだ」

投げ捨てるように言う、大江広元。
西行に対して、逆に凄んでいるのだが、いかんせん迫力が違った。

■ 

 多賀城国府にある吉次屋敷で、京都から到着した西行と吉次が言い争って
いた。
「吉次殿、恩をお忘れか」
 顔を真っ赤にして、西行が喋っている。

「恩ですと、何をおっしゃいます」
「いや、お主が金商人として有名になれたのは、誰のお陰だと聞いておる」
 畳み掛けるように、西行は喚いた。が、吉次の答えは冷たい。

「それは、私は備前のたたら師の息子として育ち、その関係から姫路へ、岡
山へそして、回船鋳物師の船に乗り、この多賀城にたどり着き、商売を始めた
からでございます」

「吉次殿、再度申し上げる。お主が、藤原秀衡様にお目もじできたのは、誰の
お陰と聞いておる。また、平相国清盛に照会され、宋のあきうどと、取引で
きたわ誰のおかげだ」
 西行の目には、怒りが込み上げてきている。
「それは、、、西行様のお陰でございます」

「そうだろう。私が、京でお主を助けたこと、忘れたのではあるまいな。ま
してや、書状を持って、秀衡様に会いに行ったのを忘れたのではあるまい」
「……」
吉次は、具合の悪いことを思い出し、黙っている。

「一時期、京都の平泉第(平泉の大使館)の頭目となれたのは、誰のお陰だと
思っている。それが時代が変わりましただと。私はもう昔の金売り吉次ではございませんだと。お前は常ならば、備前あたりの鋳物師で終わったとしても、詮無いことだったのだぞ。私がお前の出雲で覚えた、そのたたらの技術を知っていたからこそ、秀衡殿に推挙したのじゃ」

 西行の怒りは、頂点に達している。
二人は、お互いを無言で見つめあっている。
とうとう吉次がおれた。
「わかりました、西行様。それで、この私に何を」

「よいか、平泉におられる源義経殿をお助けるするのじゃ」
西行の息が荒い。

「えっ、義経様を……」
驚きの表情が、吉次の顔に広がって行く。
続く
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
Manga Agency山田企画事務所 ★you tube「マンガ家になる塾ー漫画の描き方 ★「マンガ家になる塾」★





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.11.02 17:19:49
[源義経黄金伝説(●2010年年代順短縮版)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X