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2019.04.20
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この城跡は、前回訪問した時に、余り有名でもないが、茨城県が整備して、説明板も各所に設置してあるので、もう一度訪問したかった城跡である。R408から少し登った処に狭いが駐車場もあり、この城のみでなく、近くの城の地図まで表示してある。城の遺構は、道路脇から来の階段を登る。城が道路レベルよりかなり高い台地に構築されていたことが分かる。曲輪跡とそれぞれの曲輪をめぐる土塁と空堀が樹木や草を刈ってあるので、全てを見通す事ができ、まさに城址にいるという感じることができる。

 空堀は当時からはかなり浅くなっているようで、簡単に虎口から曲輪内に入ることが出来る。この城域は、R408などの道路と民家に囲まれた台地となっている。(2019/04/02訪問)

 小坂城は、さほど大規模な城郭ではないが、北に鎌倉街道が通る交通の要衝に位置し、また、横矢折れを利かせた城塁などの遺構をよく残している。城の歴史、城主等については不明なことが多いが、岡見徹男氏所蔵「岡見系図」には岡見弾正忠治資の項に「常陸国河内郡牛久城築て居る、一説に初は同国小坂城に居るとも見へたり」とあり、牛久城に移る前の岡見氏の本城であったとする「ただし、あくまでも「一説」である。

「岡見氏本知行等覚書写」によると、隣接する「島田」「正直」が岡見氏領となっているので、小坂の地も国見氏領であったと考えられ、阿見氏が、土岐氏との国境付近を監視するために築いた城だったのではないかと一応の推定ができる。付近には下小池城・福田城(阿見町)、久野城、泉城(龍ヶ崎市)など土岐氏に関連した城郭が多くあり、これらの城と対峙していたのであろう。

小野川を挟んで東岸の泉城に伝わる伝承によると、泉城主の東条英重は、小田氏治と小坂村で戦って戦死
 したという。これが史実とすれば、小坂城はこの合戦に関係していたということも考えられる。国道に削られた先端の曲輪Iが主郭である。その周囲は土塁と堀に囲まれていた。小坂城発掘時の測量図を見ると、削られた部分にも横堀が巡らされていたようである。

 特徴的なのは曲輪II側に張りだした大きな櫓台で、北側に向かってにらみを利かせていた。曲輪Iを囲むように曲輪IVがあり、その先に曲輪IIIがある。曲輪IIIは巨大な馬出形状の曲輪で、その東側に補助的な曲輪IVがある。IIやIIIの城塁には、ダイナミックに横矢を利かせた折れが認められ、この地域ではかなり技巧的な城郭の部類に属するといえよう。これらの特徴から、北条氏の関与を指摘する 意見もある。

ただし、岡見氏が北条氏に属した時期には、土岐氏も北条氏に属しており、その時期にば両者の間での事事的緊張は存在していなかったであろう。なお、発掘時には生活感のある遺物はあまり出ておらず、砦的な性格であった可能性が高いとしている。地元に伝わる昔話として「小坂城の笄松」の話がある。昔々、小坂城に女中として働いていたきく」という若い娘がいた。ある日、きくがいつものように水を汲みに出ると、遠くに煙が上がっているのが見えた。それは敵が兵粮を炊いている煙だった。

きくがそのことを殿様に注進すると、殿様は急いで家来たちを集めて備えを立て、そのおかけで敵の攻撃から城を守りぬくことができたという。この攻城戦の後、きくは殿様からほめられ、褒美として美しい笄(くしのようなもの)をもらった。それは殿様からの拝領品でとてもとても大事なものであった。ところがある日、きくは洗濯をしているときにあやまって、この笄を井戸に落としてしまう。

 殿様からもらった大事なものをなくしたと分かったら、どんな罰を受けるかもしれない。そのことに悲観したきくは、井戸に身を投げてしまった。その後、きくを偲んで、井戸の脇に小さな松が植えらかた。その松はすくすく育ち、何年かたつと笄のような形になっていった。それを見る人はみな「ごらん、あれはきくの魂が乗り移ったものだよ」とうわさするようになったという。やがて、小坂城は廃城になったが、井戸は変わらず水をたとえ、松も以前のままで残っているという。しかし、現在、この井戸も松も分から
 なくなってしまっている。すでに失われてしまったものであろうか。井戸も松も、小坂城の歴史とともに、過去の闇の中に消え去って 行ってしまったのである。
 (茨城の城郭)






最終更新日  2019.04.20 05:49:47
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