東洋占星術には、四柱推命や紫薇斗数推命など幾つか代表されるものがあるが、すべて中国の暦が基本になっている。 日本でも昭和までは旧暦とか言われて、丙午(ひのえうま)など耳にした人が多いだろう。 いがいとカレンダーをよく見ると、未だに記載されていることが多いんだよね。
壬申の乱は、壬申(みずのえさる)の年に起こった反乱のことを言っている。知っていたかな? 歴史も見る観点を変えると、急に面白くなってくるもんだよね。
それから、1月1日、3月3日、5月5日、7月7日など、奇数日を祭日にしたり、縁日にして祝ったりしているけど、実はこれには深い意味があるんですよね。 奇数は陽数と呼ばれ、二つ並ぶと「気」が強くなり、災いをもたらす元凶になってしまう。 だから、陽数が並ぶ日にはお祝いをして、厄を落としているわけなんだね。 丙午(ひのえうま)の年の女性は、気が強いということで、昔から嫌われたのは、ご存知であろうか?
今の日本では、数字でカウントするのが当たり前だけど、戦前の通知書は、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)で評価していたんだよね。 これは十干(じゅっかん)と言って、数字の1から10に相当している。実は日本人には日常的になじみ深いものだったんだけど、 今では過去の遺物みたいなものになっている。
それでは、本題の甲(きのえ)について、少しだけ書いてみますね。甲(きのえ)は、もっとも高貴な数字で、天を表わすとも言われている。 甲(きのえ)は、陰陽五行の木火土金水で、木の陽を表わし、「大樹」を象徴している。 甲(きのえ)の日に生まれた人は、「大樹」のような個性を持ち合わせていることになるんだよね。
●甲(きのえ)の個性・性格
〔長所〕 ・気品と高貴な心を持ち、下品が嫌い。 ・社会的正義感が強く、悪を嫌悪する。 ・人の上に立って名誉と名声を手に入れたい心。 ・活発に社会と交わって行きたい心。 ・身なりは比較的美しく、見た目は平然としている。 〔欠点〕 ・実力もないのに、人の上に立ちたがる。 ・傲慢で激怒しやすく反感を買いやすい。 ・名声を求める心だけあって、行動と実力が伴わない。 ・命令されるのが何よりも嫌い。
※日本の書籍では、これを天地開泰の頭領数と表現しておりますが、妥当な表現です。
有限会社フォーチュンソフト社出版の「新姓名学大宝典」の説明書より、甲(きのえ)の性格を転記しました。
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