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カテゴリ:こどもについて書く
昨日の本の話の続きをもう少しお付き合いくださいね。動物が生きていくための進化の中で、サルまでの動物の中に遺伝子として組み込まれているシステムがあります。これは単純にこどもの場合でいえば、こういう行動をとれば親は必ずこうするといった、スイッチ機能のようなものです。生殖をするときに、こういう求愛行動をとれば、必ず受け入れるというものもありますね。
サルになると、雄ザルがメスに求愛行動をとっても、きらいだったら断るという行為が見られるそうです。サル同士が毛つくろいをしている光景は、見ていて微笑ましいですね。この行為についても、案外親がいやだったら無視したり、適当にあしらったりするのですね。それは、サルの場合は集団の中で生きていくためのすべを 習得する必要があったわけで、欲求があっても親に無視される中で別の方法を模索できる周りの環境があったのです。そうしてサルは集団の中でのかけひきを学んでいくというのですね。 人間の場合はご存知のように、恋愛や子育てについては複雑になっていますね。すべては脳の発達によってもたらされたもので、ある意味の進化なのですが、このことによって人間にはとっても難しい社会問題が起こっています。サルに似た一面は ある時代までは確実にあったのですが、ここしばらくの間でそれはほとんど見えなくなってしまいました。 こどもたちの最近のいろんな表現の中に、そんな主張が現れているとしたら、単なる事件として扱うにはあまりに短絡的なことだと感じます。振り返るのではなくこらからを見ていくときに、こどもがどう感じているのかをしっかり見ていきたいなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年03月03日 18時30分03秒
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