音楽日記

*志村會*
（2010年1月21日　志村會＠中野サンプラザホール）

昼の部、会場外で並ぶ。お花を持つ手が震える。
何のためにここに立ってるのか、考えてたら手が震えていた。

会場内に入り、座席に着き、しばらくしたら志村會が始まった。

流れるのはフジファブリック。
ずっと聴けないでいる曲が次から次へと流れていて、泣くしかない。

みんな泣いていました。
どうしてこんなことになってしまったんだろう、って気持ちが、
誰も言葉で言わなくても、たくさんの涙の声で聞こえた。

メンバーの献花。金澤さん、加藤さん、山内さん。
3人の姿がいつものステージで見るよりも小さくて、とても見ていられませんでした。
あんなに楽しいライブを見せてくれるメンバーが
どうしてこんな悲しみを背負わないといけないのでしょうか。

この悲しみをぶつける所がどこにもない！
この怒りは一体どこにぶつければいいのですか？

お花を抱えながら、涙を流しながら、
どうにもならない気持ちがあふれた。

悔しい悔しい。
気持ちがまた振り出しに戻ってしまった。

長い列で献花の番を待つ。
その間ずっと流れる曲が耳に入ってきて、どれだけ泣けばいいのでしょう…。

私の番が近づいた時、"ダンス2000"が流れた。
あれは良かった。ありがとう。そう思った。

ご家族の方もいらしてて、本当に感謝します。

家で用意したカードと手紙を
ステージ上のギターケースに納めさせてもらい、献花しました。


（今までで一番美しく悲しい花）

大きな大きな志村くんを見上げ、いろいろ気持ちを言いました。

心の中準備をしていたけど、やっぱり、いざとなると混乱して、
心の中で意味不明の事を、ただ呟いていただけだったかもしれない。

でも何度もバカバカと言った。

ステージにはギターとアンプが並べられていた。全部見ました。
見ましたけど涙で視界は遮られ、はっきり見えませんでした。

志村くんの夢と一緒に過ごしてきたギター、
たくさんの爆音を鳴らしたアンプが無言で佇んでいた。

志村くんにいじってもらえないのが寂しそうだった。楽器たちも悲しんでいた。
悲しんでいるのは人間だけじゃなかった。それを思ったらまた悲しみが増した。

志村くんの足元には、
たくさんのお花で富士山とギターが造られていてとても綺麗だった。
ずっとずっと見ていたけど、どれだけ見ても、目の前にある光景は、
とても信じられるものではありませんでした。

どうしてこんな綺麗なお花を見るのがここまで悲しいのか。
目の前の鮮やかな花と気持ちが全く釣り合わない。

最後にフリスクを置かせてもらいました。

本当だったら、ライブ前にフリスク渡したかった。
過去に何度かフリスクをカバンに忍ばせてライブへ行ったのに…。
手渡す日はもう永遠に来ないのですか…？
悲しすぎてそんなこと信じません。

ステージの左隅に中学時代の志村くんの写真が静かに置いてありました。
志村くんらしく、ひっそり。本当にひっそり。

その写真は志村少年でした。
私の大好きな志村少年でした。
初めて見ました。
本当に本当に大好きになりました。

今まで見たどんな志村くんよりも、
私が会いたかった志村くんでした。

やっと会えたって気がしました。

志村くん、ありがとう。
それから、最後に素敵なプレゼントをありがとう。

嬉しかったです。最高に。

最高に嬉しかったけど…
あんなに悲しいチケットは要らないよ！！！

バカバカバカ！！！


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今回、志村會を企画してくださったすべての方々に感謝いたします。そしてお辛い中、お疲れの中、会場にいらして多くのファンを迎えてくださったご家族の皆さま、本当にありがとうございました。それから中学時代の志村くんの写真を見せて下さってありがとうございます。とてもとても暖かく優しい時間を作って下さいましたこと深く感謝いたします。
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続く。