ぴぴるぴるぴる

第9話
「つながる心、途切れた想い」



前の話で付き合うことになった春彦と莉子ちゃん。

帰りの新幹線の中で霧乃ちゃんのことについて考えます。

春彦は霧乃にははっきりいうと・・


霧乃ちゃんは春彦がお守りを買ってこなかったので

「霧乃にはお守り贈れないよ。」

「俺が好きなのは莉子なんだ。」

「やっぱり、そうだったんだ…」

「俺から告白した。」

それを聞いて泣き崩れる霧乃ちゃん。

そして、次の日

修学旅行でお休みなんですけど

莉子ちゃんは春彦を早めに起こします。

行きたいところがあるらしく、行ったところは虹が見える丘

昔もここで～と昔の事を思い出しながら

会話します。

「何十年経っても、また虹を見よう…　二人一緒に。」


夕方、霧乃ちゃんが春彦の家に来ます。

そして、中でお話をして、2人とずっと仲良くなりたいと・・

霧乃ちゃんが春彦の今日どこいったかと質問すると

「虹を見に行っていた。莉子の贈ってくれた虹をな。」

「Gift…　莉子ちゃんが…」

いきなり表情が暗くなります。



と、ここで莉子ちゃんが帰ってきました。

「どうして約束破ったの。」

「どうしてGiftを使ったの、ふたりで約束したのに。」

「ずるいよ、莉子ちゃん」

子供の頃から2人とも春彦の事が好きで

ギフトを使わないことを約束する。

だって、ギフトを使うとずるいから。

莉子ちゃんは、もう春彦に会えないと想い

思い出にと、虹を送ったみたいだが・・

「やっと、妹になれたと思ったのに…」

「どうして、戻ってきたの。」

「わたし…　ずっと晴彦くんの妹になりたかったんだ…」

「大好きな晴彦くんといつまでも一緒にいたいから…」

「幼馴染じゃ不安だけど、妹なら…　ずっと妹でしょ。」

「そう思っていたのに、莉子ちゃんが来て妹になちゃった。」

「どうして、莉子ちゃんは私から夢を奪っていくの!!」
「Giftまで使って!!」

「大丈夫。」

「まだ諦めてないもん。」

「私には、まだGiftがあるから」

これを言い、雨の中立ち去っていくきりのちゃん。

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次回第10話
「奪われた過去」